唐沢俊一検証blog

唐沢俊一氏の検証をしてきたブログ(更新は終了しました)

ドゥ・ザ・キャッスル!

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・初めての方は「唐沢俊一まとめwiki」「唐沢俊一P&G博覧会」をごらんになることをおすすめします。
・1970年代後半に札幌でアニメ関係のサークルに入って活動されていた方、唐沢俊一に関連したイベントに興味のある方は下のメールアドレスまでご連絡をお願いします。
karasawagasepakuri@yahoo.co.jp


 唐沢俊一の公式サイトに新刊情報が掲載されている。ぶんがく社から出る予定の「追討」本が8月発売にズレたものの、『トンデモ震災デマの世界(仮題)』が7月に出るとのこと。いやー、出版ラッシュがついに来たなー。おめでたい限り。


 今回も唐沢俊一鶴岡法斎『ブンカザツロン』エンターブレイン)第2章の検証をしていくが、前回紹介した部分の続きである「城を建てろ」(P.73〜P.88)では、「オタク第二世代はもっと閉じて濃くならないといけない」という話がくりかえされているだけなので、はっきり言って読んでいてダレる。閉じて濃くなった方がいいって言ってるのに、2人で長々とくっちゃべっているのはどうなのよ?とも思ったが、その中でも鶴岡氏の

やっぱりある程度必要なのは、狂気ですよ。“狂気”。

という発言(P.73)を読んで「狂人の真似とて…」と呟いてしまった(こーゆー「狂気」を有難がる心性っていつくらいからあるのか)。また、唐沢俊一

QUICK JAPAN』にも載るような形のオタクでいようっていう、そこらあたりの人間がいちばんびくついているんだね。これって、中間にいる者の悲劇だよな。

という発言(P.81〜P.82)にも「そうか?」と思う。『クイック・ジャパン』は時期によって雑誌のカラーが大分違っているしなあ。唐沢や岡田斗司夫が最近のオタク事情にイッチョカミしてくるのも「びくついている」からなのでは?と意地悪なことを考えてしまったり。なお、唐沢と『クイック・ジャパン』の間には興味深い話があるのでいずれ紹介したい。


 もうひとつ気になる部分があった。P.78より。

唐沢 あのね、世の中の人間がいかに薄いかということ、モノカキで食べていくためには、その薄い中をただよう以外方法がないんだということ、これをまず、濃い系の人は認識しないといけないのね。そして、その漂う中で自分が薄くならないように努力する、自分の濃さを保ちつつ、その薄い世間と付き合っていかなくちゃいけない、ということを学ぶ、自分の中で濃度調節ですな、いわゆる。あんまり浸透圧を高めすぎちゃうと自分の中のものがどろどろと外に流れ出てしまう。かといって、完全に自分の中で膜を作ってしまうと、それはもうその中で閉鎖してしまう。で、煮詰まって、新陳代謝ができなくなってそこでもって破裂してしまう。難しいですよ。薄いものを取り入れて、ある程度自分の中で濃縮して濃いものにしていく。(後略)

 唐沢俊一は「世の中の人間」に伝えるためにはある程度ウスくならざるを得ない、という論法をしばしばとっているが、「世の中の人間」にも濃い人が多数存在しているわけで、その人たちも大事にすべきなんじゃないか…と思ったが、それよりも気になるのは浸透圧の話だ。「あんまり浸透圧を高めすぎちゃうと自分の中のものがどろどろと外に流れ出てしまう」と言っているが、よくよく考えると、唐沢がどういう意味で浸透圧という言葉を使っているのかわからない。「浸透圧を高める」というのは溶液の濃度を濃くすることだから「薄い人に合わせる」という意味にはならない。逆に言葉通りに濃くなるという意味だとしても、浸透圧を高めると浸透圧の低い方の溶液から溶媒が流れ込むわけだから話が逆になるだけではなく、その後の「完全に自分の中で膜を作ってしまう」という発言と変わりがなくなるわけで、「ドユコト?」と困惑させられる。唐沢が学んでいた薬学では浸透圧の意味が違うのだろうか。まあ、新陳代謝ができなくなっても細胞が破裂するものか?とも思うが。




高田総統は名キャラクターだった。


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