唐沢俊一検証blog

唐沢俊一氏の検証をしてきたブログ(更新は終了しました)

「オタク第1.5世代」は実在するか?

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・1970年代後半に札幌でアニメ関係のサークルに入って活動されていた方、唐沢俊一に関連したイベントに興味のある方は下のメールアドレスまでご連絡をお願いします。

karasawagasepakuri@yahoo


 『ブンカザツロン』エンターブレイン)掲載の唐沢俊一のコラム「唐沢的メルクマールFILES」の残りをやってしまおう。
 最初に「スターを目指す悟空の姿……」。P.157より。

 私が本格的オタク修行をしはじめていた十代後半のころ、バイブルだったのが『テレビマガジン』と『テレビランド』の二誌だった。アニメや特撮はまだ“ちびっこ”のものであり、デパートなどの屋上で堀江美都子ショーなどの最前列をわれわれが陣取ると、オカアサンたちが「そこ、子供に譲りなさい」と、平気でガキを割り込ませてきた。追い払ったのはいうまでもない。大人げないこときわまりないが、自分のアイデンティティをある一事をもって確立させようという過渡期には、多少、非常識的な行動を取ることは若者であれば誰にも経験があるだろう。まあ、思い返せばあのガキには悪いことをした。

 いや、若者全般がそんな行為をするわけじゃないんだけど…。自己正当化だとしてもあんまりだ。
 ところが、「裏モノ日記」2009年5月3日で語られている当時の思い出は『ブンカザツロン』とは少し違っている。

もう、あとは別段新しいことさせられるわけもないので、
ホームという感じで。堀江美都子さんには今から32年前、
札幌でインタビューさせてもらったときのことを語り、
「あ、ひょっとして覚えているかも」
と言われる。まさか、と思ったが、しかしあれはどういう
ツテでコロムビアに申し入れたのか、さっぱり記憶にないが
(たぶん、STVラジオからだったろう)、当時の札幌は
東京や大阪にさきがけてオタク活動がさかんだった土地柄で
あるから、そういう素人インタビューのひょっとしてハシリ
だったかもしれず、あのときのデパートでの堀江美都子ショーは
宇宙鉄人キョーダインと忍者キャプターのショーだったが、
子供より先にいち早く会場の最前列をオタクたちが占領し、
子供の母親たちが
「子供を前に並ばせてあげて頂戴!」
と怒っていた(私は写真撮影のために最後尾にいた)が、その後
普通に見られるようになるああいう光景の嚆矢であったかも
しれず、そう思うと堀江さんの“覚えているかも”も、私個人では
なく、あのショーの異様な雰囲気を覚えている、という点でなら
ひょっとしてリップサービスではないかもしれぬ。

 ですよねー。唐沢さんがそんなことするわけがありませんよねー。ちょっとワルぶってみたかっただけですよねー。何故唐沢俊一が写真担当だったのかは少し気になるところ。

 この後、「アニパロ」の元祖は成井紀郎だ、という話になるのだが、

 やがて、成井はそういうカラーを正面に押し出したオリジナル作品を描けるだけの人気を得、最高傑作であるこの『ゴーゴー悟空』を発表した。私見ではあるが、高橋留美子江口寿史鳥山明も、すべてはこの作品をルーツにしているのである。

 『ゴーゴー悟空』と『すすめ!!パイレーツ』の連載開始はともに1977年


 続いて『ブンカザツロン』P.197に掲載されている「妄想な科学は空想な科学より」。菊川涼音『妄想自然科学入門』(メディアワークス)を取り上げたコラムである。長門有希もこの本は読んでいるのだが(ニコニコ大百科を参照)、唐沢は著者の菊川涼音(その後橘諭史に改名)について以下のように分析している。

 年齢的にはオタク第一世代と第二世代の中間あたり。第一世代ほど力んでオタクにならず、ごく自然にマンガやゲームを自分の日常として違和感なく取り入れていっているが、しかし、やはりそれらに囲まれている状況を、第二世代ほどアタリマエのこととも思わず、積極的にそのテのものを身の回りに収集して、アイデンティティを意識的に形作って行こう、というタイプなのだろう。なまじ世代論を論じてしまうと、この、中間世代というあたりがスポッと抜け落ちる。実はこの世代に、彼のような、自らのオタク要素を有効に使っている人材が多く出ているのだ。はっきり世代区分的に差異が目立たないソンな年代ではあるが、やがてはこのあたりから、なにか面白いことをしでかす連中が出てくるのではないか、という予感はある。

 …えーと、「オタク第一世代」と「第二世代」の間にさらに「中間世代」がいたとはびっくり。
 『妄想自然科学入門』の巻末にあるプロフィールには

PORSCHE911と同じ年に生まれる。

とあるので、菊川はおそらく1963年生まれだと思われる。…じゃあ、1960年代前半生まれが「中間世代」になるのだろうか。あんまり細分化しすぎるとわけが分からなくなるから、一度ちゃんと整理してほしい。

 ところで、彼のホームページを見ると、競馬にもかなりハマっているらしい。ここらへんが第一世代のストイックさと一線を画するところか。

 はい?
 唐沢俊一だって「大学時代はパチンコ、パチスロの鬼」(『エンサイスロペディア』のプロフィール欄より)だったんでしょ? どうしてそんな他人事みたいに書くんだろ。ギャンブルをやらないだけで「ストイック」というのもいかがなものか。
 


 お知らせ。
 ブログの更新を続けるか休止するかを検討してきましたが、とりあえずしばらくは「ペースを落として検証を継続する」ことにします。基本的には週一ペースで更新する予定ですが、唐沢俊一関連で動きがあった場合には速やかに対応するつもりです。…まあ、あっちの方も最近はあまり動きがないからなあ。お元気なんでしょうかね。 
 「今年の夏で検証を終わらせる」という目標はちょっと無理っぽくなってしまいましたが、唐沢俊一検証が佳境にさしかかっていることは確かなので、少しずつでも進めていければと思っています。
 唐沢俊一検証blog」を今後ともどうぞよろしくお願いします。

ブンカザツロン (ファミ通Books)

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