唐沢俊一のネタの使い回し・トリプルプレイ成立編。
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karasawagasepakuri@yahoo
唐沢俊一が『クイック・ジャパン』のインタビューのお知らせをしているが、なんとも言い訳くさい。このインタビューに関しては「大恋愛事件」と別居の件が特にマズいんじゃないか、と思うけれども、どうなることやら。
なお、自分はいずれ唐沢俊一に盗用・学歴などについて直接話を聞いてみようと思っている。いろいろ考えてみたものの、資料ではどうしてもつかめないことは本人に話を聞くしかないのかな、と。ただ、その場合には唐沢を糾弾するのではなく「どうして盗用してしまったのか」「これからどうすればいいのか」を一緒になって考えるかたちを取ってみてはどうか?と考えている。「アンチ」「蝿」に話したくないのだとしても、誰かに一度正直に話をした方がいいと思いますよ、唐沢さん。親身になって相談に乗ってくれる人がいればいいのだけれど。
とは言うものの、今現在は資料を調べるので手一杯である。お気づきの方もいらっしゃるかもしれないが、最近当ブログでは過去の雑誌の記事を取り上げることが多くなっている。
「単行本に入っていない記事に爆弾が潜んでいるような気がする…」
という勘が働いたのである。しかし、いざ調べてみると記事の多いこと多いこと。「もはや夏までには終わるまい」と半ば諦めつつ作業を続けているのだが、とうとう「爆弾」を見つけてしまった。
『アサヒ芸能』2006年4月6日号に掲載された『唐沢俊一のこんなニュースに誰がした!』第50回がその「爆弾」である。この回のタイトルは「姉さん女房ブームは動物界の常識!!」なのだが…、この時点でもうわかってしまったかな。実はこのコラムと『フィギュア王』№125に掲載された『唐沢俊一のトンデモクロペディア』第38回「あいつはあいつは可愛い…」はほとんど内容が同じである。そして、「あいつはあいつは可愛い…」は『フィギュア王』№145に掲載された『唐沢俊一のトンデモクロペディア』第58回「姉さん女房万歳!」とほとんど内容が同じである(詳しくは2010年2月24日の記事を参照)。時間の流れを整理するとこうなる。
・『アサヒ芸能』2006年4月6日号『唐沢俊一のこんなニュースに誰がした!』第50回
↓
・『フィギュア王』№125(2008年6月発売)『唐沢俊一のトンデモクロペディア』第38回
↓
・『フィギュア王』№145(2010年2月発売)『唐沢俊一のトンデモクロペディア』第58回
この3つ、全部同じ話なのだ。「同じ雑誌で2回も同じ原稿を!」というだけでも衝撃的だったのに、さらにもう1つ上があったわけだね。すげえ。
では比較してみよう。「姉さん女房ブームは動物界の常識!!」では冒頭で、YOUが松岡俊介と離婚し、Dragon AshのATSUSHIと交際していたことを取り上げ、2人ともYOUより年下であると紹介している。その後、以下のように続く。
これがヨーロッパになるともっと凄い。映画『シンドラーのリスト』でオスカー候補となった英国人俳優レイフ・ファインズ(43)は、 長年18歳年上の女優フランセスカ・アニス(NHKで放映された「二人で探偵を」で人気だった美人女優)と長年不倫交際しており、先般破局したのだが、これはファインズが若いルーマニア人の歌手と浮気したのに腹を立てたアニスが、別れないでくれと懇願するファインズを足蹴にして三行半をたたきつけられたものであるらしい。年上の女が容貌の衰えを理由に若い男に捨てられる、という従来のイメージとはかけ離れているのだ。
次に「あいつはあいつは可愛い…」
これがヨーロッパになるともっと凄い。映画『シンドラーのリスト』でオスカー候補となった英国人俳優レイフ・ファインズ(43)は、 長年18歳年上の女優フランセスカ・アニス(デビッド・リンチの『砂の惑星』で妾妃ジェシカを演じていた女優)と長年不倫交際しており、先般破局したのだが、これはファインズが若いルーマニア人の歌手と浮気したのに腹を立てたアニスが、別れないでくれと懇願するファインズを足蹴にして三行半をたたきつけられたものであるらしい。年上の女が容貌の衰えを理由に若い男に捨てられる、という従来のイメージとはかけ離れているのだ。
フランセスカ・アニスの説明以外は完全に一致している。時間が経っているにもかかわらず、レイフ・ファインズの年齢を直していないあたり、唐沢俊一は迂闊すぎる(『フィギュア王』№125が出た時に「トンデモない一行知識の世界」に突っ込まれている)。
で、この後、「姉さん女房ブームは動物界の常識!!」と「あいつはあいつは可愛い…」はほとんど同じ文章が続いていき、最後の締めだけが若干異なっている。
まず「姉さん女房ブームは動物界の常識!!」の締め。
少子化が叫ばれて問題になっている現在、YOUのような、まだまだ生殖能力がある女性が若い、子ダネに元気のあるだろう男性をひっつかまえるというのは、実は日本のためにも望ましいのである。
「あいつはあいつは可愛い…」の締め。
少子化が叫ばれて問題になっている現在、まだまだ生殖能力がある女性が若い、子ダネに元気のあるのだろう男性をひっつかまえるというのは、実は日本のためにも望ましいのである。
違いと言っても「YOUのような」を削除しただけなのだが。結局のところ、「姉さん女房ブームは動物界の常識!!」と「あいつはあいつは可愛い…」は9割方同じ文章なのである。かなり豪快な使い回しと言うほかない。
それにしても、オリジナルの原稿が『アサヒ芸能』に書かれたことがわかると、唐沢俊一が「姉さん女房万歳!」で、
以前も他誌に書いたことなのだが、
と断りを入れていた理由もよくわかる。なるほど、「以前も他誌に書いたこと」は本当にあったのだ。それにしたって原稿の二重売りは許されることではないし、実は『フィギュア王』でその原稿を既に一度使っていたことを忘れていたのは迂闊すぎる。…いや、この場合は『フィギュア王』編集部のほうが迂闊すぎるんだろうな。2度もやられていたら弁護の仕様がない。
というわけで、原稿の二重売りを超えた三重売りの顛末であった。一人でトリプルプレイを達成するなんて阪急ブレーブスの住友みたいだ。
この後も、この手の「爆弾」が見つかるかと思うと頭が痛いが、『ハート・ロッカー』状態になっている自分に気づくと別の意味で頭が痛くなる。
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