唐沢俊一検証blog

唐沢俊一氏の検証をしてきたブログ(更新は終了しました)

裸のガセを持つ男。

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karasawagasepakuri@yahoo


 唐沢俊一が「R-1ぐらんぷり」出場の件について公式サイトでコメントを出している。でも、このコメント、とても見づらい場所にあるのが不思議。もしかするとトップから行けないのでは。偽情報が広まるのを防ぎたくないのか?


 それから、またもやmayaさんから情報を頂いた。

maya 2011/01/08 14:45
コミケの時は違反品を売っていると委員会へ誰かが
通報したみたいです。
あと唐沢氏のmixiの日記には

「R-1に私の名前がエントリーされていた(笑)。
会社名も出ているので、一応電話して削除
依頼をしておいたが……。」

とあります。

 唐沢の書き方だと唐沢本人が「R-1」の事務局に電話したかのようだが、自分が電話で係りの方に質問したところ「本人がキャンセルしてきた」とのことだったので、どうも話が違うような気がする。そもそも、「身分を偽った申し込みがあった」というのは大変なことなのだから、単なるキャンセルで済ませられないのではないか。この事態を受けて来年から「R-1ぐらんぷり」は身分証明が必要になるかもね。
 それから、コミケの話はなかなか興味深いところで、コミケ委員会から唐沢から問い合わせがあったのかもしれない。ただ、唐沢が今回の冬コミで『風狼太郎がゆく!』を著作権者に許可を得ないまま出したとして、それが即違反になるかというと、「コミケットアピール」を読む限りでは断定できないため、弁解しようと思えば可能だと思える。ややこしい話だから、今度復刻するときは著作権者に許可をもらってから復刻してほしいものだ。


 本題。唐沢俊一が新たな追討を書いている。…しかし、今更だが、日記は更新しないのに追討だけが次々と更新されている光景は、サイト全体が墓場と化してしまったかのようでなにやら不気味だ。

アーヴィン・カーシュナー
レスリー・ニールセン



 自分は『裸の銃を持つ男』が好きなので、レスリー・ニールセンの追討はわりとこたえた。…ええ、『禁断の惑星』と『刑事コロンボ』に出ていたから「やるんだろうなあ」と覚悟はしてましたけどね。唐沢はなぜか『ポセイドン・アドベンチャー』に触れていないけど。

とはいえ、私は後期の代表作、『裸の銃を持つ男』のドレビン刑事
以降の彼を、イメージを壊す気がして、きちんとは見ていない。
何のイメージかというと、“2枚目だったころの代表作”、
『禁断の惑星』のアダムス艦長である。
この映画は私のオールタイムベストSFムービーのひとつなのだ。

 この辺は自分とのジェネレーション・ギャップを感じた。別に『裸の銃を持つ男』を観ていなくてもかまわないのだが、続きで唐沢は妙なことを書いている。

思えば80年代に入ってのニールセンの変貌は、単に彼一人の変貌
というものでなく、アメリカ的なヒーロー像というものが
変貌せざるを得なくなった、その象徴のような気がする。
ドレビンも、『フライング・ハイ』のルーマック医師も、
自分自身は非常にカッコいいヒーローのつもりで行動し、その
無神経さ、無自覚さが周囲に迷惑をかけ、そして自分だけがそれに
気がついていない。まさに、冷戦終結後のアメリカという国家
カリカチュアになり得ている。

 …なんできちんと観ていない映画のことを堂々と語るのかね。まずそこでひっかかってしまう。
 そもそも『フライング・ハイ』は1980年の映画で、『裸の銃を持つ男』の元になった『フライング・コップ』(知能指数0分署」という日本版のサブタイトルが最高)は1982年に製作されたTVシリーズである。したがって、両者が「冷戦終結後のアメリカという国家のカリカチュア」に成り得ているかというと疑問である。それにドレピン刑事は最後には事件をちゃんと解決しているから、ドレピン=アメリカだとすれば、結果的に「アメリカ礼賛」になってしまうのでは。 …っていうか、ドレピンに限らずあーゆーキャラクターってコメディ映画によくいるんじゃないかなあ。オースティン・パワーズとか(あれはイギリス人だが)。 
 …しかし、『裸の銃を持つ男』にそんなテーマがあったとはビックリだ。なんにでもテーマを見出せるものなのだね。…だが、『裸の銃を持つ男』をちゃんと観ておけば、よりもっともらしい話が出来たのに、と惜しまれてなれない。なぜなら、『裸の銃を持つ男』第一作は、ベイルートに秘かに集まった反米国家の指導者たち(アミン・アラファトカダフィゴルバチョフ・ホメイニ)をドレピンがやっつけるシーンで始まるのだ。ゴルバチョフ(のそっくりさん)の頭のシミを拭き取ってしまうギャグは有名なんじゃないかな。まさしく、このオープニングこそが「冷戦終結後のアメリカという国家のカリカチュア」ではないか! …結局、本編を観ていなければ与太話を語ることもできないってことなんだろうね。逆に言えば、本編を観ていなくてもテーマを語ればもっともらしく見せかけることができるというか。
 …まあ、自分は唐沢とは違ってテーマを語るよりも「あのギャグはよかった!」と語る方が好きなので話は噛み合わないんだろうな、と思う。『裸の銃を持つ男』で言えばノードバーグのやられっぷりとかドレピンが車を停めるたびにトラブルが起こるとかアンナ・ニコル・スミスとか、語るべきことはたくさんあるよ。

 ちなみに、文中に富野由悠季が『禁断の惑星』を貶した話が出てくるが、唐沢が参考にしたらしい「ひびのたわごと」の資料を読む限り、唐沢が書くほど単純な話でもないようだ。あと、イドの怪物と『伝説巨神イデオンを絡めてもよかったのでは。


 今回の検証は『裸の銃を持つ男』DVDの日本語吹替版を流しながらやってみたが、レスリー・ニールセンの吹替えは中村正。TV放映版では羽佐間道夫が吹き替えていたからそっちの方が印象に残っているけど、中村版ドレピンも良かった。





どれも秀逸だが、特に『33 1/3』の終盤は大変なことになってる。


裸の銃を持つ男 [DVD]

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裸の銃を持つ男PART2 1/2 [DVD]

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裸の銃を持つ男PART33 1/3 最後の侮辱 [DVD]

裸の銃を持つ男PART33 1/3 最後の侮辱 [DVD]

フライングハイ [DVD]

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フライング・コップ [DVD]

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禁断の惑星 [DVD]

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伝説巨神イデオン DVD-BOX

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