唐沢俊一検証blog

唐沢俊一氏の検証をしてきたブログ(更新は終了しました)

村崎の炎。

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 『社会派くんがゆく!』の単行本を読み直していると、新たに気付くことがある。
 たとえば、『逆襲編』P.54より。

唐沢 出版界じゃ、綿矢りさ金原ひとみ芥川賞最年少受賞騒ぎがずっと続いてるよな。授賞式には千二百人もマスコミが集まったって。


村崎 ああ、その受賞パーティ、オレも行ってきたんだよ。


唐沢 なんでアンタがそんなトコ行くんだよ(笑)。


村崎 いや、たまたま知人に呼ばれたんで、後学のために一回ぐらい見るのもいいかなと思って行ってきたんだけどね。(以下略)

 この「知人」というのは京極夏彦のことである。実はこの時(第130回)の直木賞を受賞したのが京極夏彦なのだ。友人に招待されてちゃんとやってきたわけだね。…このように書くといい話になりそうなのだが、『村崎百郎の本』(アスペクト)の京極のインタビューによると、村崎百郎パーティ会場に例の紫頭巾をかぶってやってきたとのことで、しかも『逆襲編』ではパーティ会場で「悪趣味」な事件に遭遇していたことを語っているので笑ってしまう。村崎百郎、「持っている」なあ。でも、紫頭巾をかぶって現れた、ということにキャラに徹する一面とシャイな一面がそれぞれ見えるようだ。京極夏彦のインタビューは本当にいいので(唐沢のインタビュー以外はどれもいいけど)、『村崎百郎の本』をぜひ読んでみて欲しい。


 次に『復活編』P.146〜147より。

村崎 昔あった山崎哲の劇団「転位21」(原文ママ)とか、その典型だよな(笑)。オレも昔はあのミニマルな台詞回しのキチガイぶりが面白いんで何度も見に行ったけど、あれ、芝居じゃねえだろ?


唐沢 カルトをテーマにした演劇やってる連中が、いちばんカルトなんだよな。いた、オレ、若いころにあそこの勉強会に参加したことがあるんだけど、山崎の言ってることのあまりのバカさ加減にキレて、論破しようとしたら、「君は私の話なんかそもそも何も聞いてないだろう!」って逆ギレしやがんの(笑)。たまたま参加した若造に反論されて、大激怒してるんだよ。こりゃ、ダメだと思ったわ。

 唐沢俊一は劇団の人間との付き合いが嫌になって、イッセー尾形にハマったらしく(2009年2月18日の記事を参照)、どこの劇団と関係があったのかずっと不思議に思っていたのだが、ようやく具体的な記述を発見できた。山崎哲と討論したというのならなかなかの武勇伝である。

 ところが、「裏モノ日記」2003年9月22日を読むとだいぶ様子が違う。

以前、山崎哲氏の主宰する市民講座の討論会に顔を出してみたとき、私が“社会性”と言う言葉を口にするたびに、参加者が一斉に不快そうな表情をしたりブーイングしたりしたことがあった。しまいには司会役の女性が
「どうしてあなたは社会々々と言って、個人の人格をないがしろにするんですか!」
 と怒り出し、教材業者だという40代くらいの参加者が
「社会とか他人なんかどうだっていいんだよ。自分がいかに生きたいか、が大事なことなんだよ!」
 と私をたしなめたことがあった。まさにそういう思想の人々にとっては理想の社会がそこまで近づいている、ということなのだろう。

 フルボッコにされたってことか。まあ、「市民講座の討論会」なんていかにも唐沢には向いてなさそうだからなあ。しかも山崎哲と直接やりあったわけでもなさそうだ。相変わらず過去を語るたびに食い違いが生じる人だと思わず感心。



タマホーム。

紫の炎

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社会派くんがゆく!逆襲編

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社会派くんがゆく 復活編

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後巷説百物語 (角川文庫)

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