専攻少女。
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・1970年代後半に札幌でアニメ関係のサークルに入って活動されていた方、唐沢俊一に関連したイベントに興味のある方は下のメールアドレスまでご連絡をお願いします。
karasawagasepakuri@yahoo.co.jp
唐沢俊一が原作を担当したマンガ『復讐医バロン』(作画・新巻ゆたか/学習研究社)には唐沢のプロフィールが載っている。
1958年生まれ。双子座、AB型というヒネクレた星と血のもとに性格が決定する。二ついった大学のそれぞれの専攻は英国ゴシック文学と製薬学。B級映画と貸本怪奇マンガをこよなく愛し、落語は立川談之助、快楽亭ブラックのファン。さらに過激お笑い集団“大恐慌劇団”、悪趣味ノイズバンド“スカラベ地蔵”のタニマチにして、現在、ニフティ・サーブのコメディフォーラム“裏モノ会議室”主催者。トンデモ本研究の元祖“と学会”運営委員。
……本書『復讐医バロン』は、これら作者のカルトな趣味を全部詰め込んで完成した作品であります。(以下略)
これで唐沢俊一が大学で何を専攻していたのかわかった。
青山学院大学文学部=英国ゴシック文学
東北薬科大学=製薬学
というわけだ。もちろん卒論も英国ゴシック文学にまつわるものなんだろうから、ハッキリ言ってくれればいいのに(詳しくは4月9日の記事を参照)。まあ、「二ついった」と書いてあっても「出た」とは書かれていないのは気になるが…。
そのほか、「大恐慌劇団」については三本美治氏のインタビューを参照。「スカラベ地蔵」は鶴岡法斎氏がやっていたバンドらしい。
なお、唐沢によるあとがきに気になった部分があったので取り上げておく。
バロンという名前は、もちろん“バロン・フォン・フランケンシュタイン”から取ったものだが、キャラクターの設定に関しては、
「ハーバード・ウエストとブラック・ジャックと山田風太郎を足して三で割らない感じの人物」
というイメージでいった。
「ハーバート・ウエスト」(Herbert West)。『古本マニア雑学ノート二冊目』(ダイアモンド社)でも「ハーバード」となっていたから誤植ではなくカンチガイして覚えているのだろう。なんで山田風太郎がマッド・サイエンティストにされているのかよくわからないけれど(「風太郎忍法帖」と書きたかったのか?)。
ちなみに、「バロン・フォン・フランケンシュタイン」に関して、「漫棚通信」さんが疑問を呈したら唐沢俊一がメールを送ってきたとのこと。
『復讐医バロン』のオビには岡田斗司夫が推薦の言葉を書いている。
唐沢俊一と言えば脳天気教養モノ、とだけ思い込んでいるアナタ、この『復讐医バロン』を読んでごらん。薄幸の少女たちと、謎の医者。唐沢原作ものってストーリィ中に必ずキャラクターの交錯があって、そこにドラマが発生している。ドロドロのグチョグチョ話に見えて実は“本格ロマンス”なのだ。他に日本でコレやっているのは全盛期の黒沢だけですよ!
…いくらなんでもホメすぎだろう、と笑ってしまったのだが、「あれ?」と思ったのは「ストーリィ」という唐沢俊一独特の言葉遣いがあること。岡田斗司夫はふだん「ストーリー」と書いているはずなのだが。…まさか、『星を喰った男』の池部良と同じパターン?
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