あざーす!
「いやいやいや、脱税で告発されるなんて逆にありがたいですねえ」
『ダ・カーポ』2000年9月6日号の特集「感動映画」で唐沢俊一が「一世一代男の死にざまに美学を見る」というコメントをしている。唐沢俊一が挙げる「感動映画ベスト3」は以下の通り。
では、唐沢の解説を見てみよう。
泣きながら“コネリー!”と声をかけたくなる『アンタッチャブル』のS・コネリーの死にざまは僕の理想。息も絶え絶え、反目していたA・ガルシアに形見の銃を託す姿はまさに浪花節です。
20代の頃は、『暁の7人』のように自分の使命を果たし淡々と死ぬのにあこがれた。でも死というものが分かりだした40代の今は違う。死は人生の中で一番重いドラマ。だからこそ、コネリーのようにくさい大芝居を打って死を飾りたいのです。
そうか、ビリー・ドラゴに撃たれて死にたいのか。バットで後頭部を強打されるよりはマシなんだろうけど。まあ、それはいいのだが、実は『アンタッチャブル』でショーン・コネリー演じるマローンの最期のシーンは唐沢の説明とはだいぶ違う。
マローンは自宅に駆けつけたエリオット・ネス(ケビン・コスナー)にアル・カポネの帳簿係が列車に乗ってシカゴを去ろうとしていることを告げて息絶える。アンディ・ガルシア演じるストーンはマローンの手を握っているが直接会話はしていない(その後、駅で『戦艦ポチョムキン』を引用した有名な銃撃戦のシーンになる)。このシーンのショーン・コネリーが「くさい大芝居」をしているとも思えないけどなあ。
そして、ラストシーンでネスはマローンの形見である聖ユダのお守りをストーンに手渡すのである。…だいぶ違うなあ。そもそもマローンとストーンは初対面の時に揉めただけで反目なんてしていないし。一度観直せばよかったのに。
…まあ、アンディ・ガルシアのようにオールバックで顔が濃い某ブログの管理人が、唐沢俊一の最期を見取る可能性もなくはないのかもしれないけどね。
デ・ニーロ=山崎、チョウ・ユンファ=劇団ひとり、それぞれハマっている。
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