唐沢俊一検証blog

唐沢俊一氏の検証をしてきたブログ(更新は終了しました)

『とりから往復書簡』最終巻発売。

タコシェにて夏コミの新刊『唐沢俊一検証本VOL.3』『唐沢俊一検証本VOL.0』通販受付中です。また、既刊『唐沢俊一検証本VOL.1』『唐沢俊一検証本VOL.2』『トンデモない「昭和ニッポン怪人伝」の世界』も通販受付中です。タコシェの店頭でも販売しています。
・初めての方は「唐沢俊一まとめwiki」「唐沢俊一P&G博覧会」をごらんになることをおすすめします。
・1970年代後半に札幌でアニメ関係のサークルに入って活動されていた方、唐沢俊一に関連したイベントに興味のある方は下のメールアドレスまでご連絡をお願いします。

karasawagasepakuri@yahoo.co.jp


 とり・みき 唐沢なをき『とりから往復書簡』3巻(徳間書店)が発売された。これで完結しているわけだが、最終回についてはtogetterを参照した方がわかりやすいだろうな。その他にも、NHK取材拒否事件や「非実在青少年」についても取り上げられているので必読。

 さて、巻末でとり・みき唐沢なをきが対談していて、興味深い箇所があったので紹介してみる。

唐沢 若い頃は一応SF小僧だったんですけどね。ただSFの人ってものすごくチェックが厳しいじゃないですか。下手にSFファンだとか言うと怒られそうで怖くて(笑)。


とり 確かに。僕も怖いので、そのあたりは曖昧に誤魔化しています(笑)。

 唐沢なをきもSFファンだったのか。兄弟で一緒に読んでいたのかな。

唐沢 何万冊も読んで一人前みたいなかんじで、もうレベルが違いすぎて、俺には敷居が高すぎます。本当は俺だってSFファンだと言いたい。でももう無理なんだ。嗚呼。


とり 僕も高校時代までは、誰よりもSFファンであり、特撮ファンであり、アニメファンのつもりだったわけですよ。周囲の誰よりもよく読んでいて、観ていて、知っていた。でも上京して、SFファンや特撮ファンやアニメファンの集まりに顔を出すようになると、自分が「井の中の蛙」であったと思い知らされるわけです。例えば特撮を例に出すと、池田憲章中島紳介、氷川竜介というような方達と知り合ってしまうと、もうね(笑)。もちろん、それは比べる相手が間違っている。日本のTOP3みたいな人達ですから。でもそういうすごい人たちと知り合ってしまったために、僕は二度と特撮ファンだなんて言えなくなってしまったわけです(笑)。


唐沢 逆にその3人の前で堂々と特撮ファンと言える人間のほうが信用できない(笑)。池田憲章さんなんて、一緒に特撮のトークショーやると2時間中1時間58分しゃべっていますから。俺は「そうですねー」と「はあー」しか言えない(笑)。せっかく話すネタを仕込んできたのにしゃべらせてもらえないの。


とり ファンの道は険しい。


唐沢 でも最近、だからと言って「いえいえ私なんか全く何も知りませんから…」みたいに卑屈になりすぎるのもいかがなものか、と。「一般の方よりは多少は心得がございまして…」くらいがちょうどいいのかな…(笑)。


とり 正直ではあるべきですよね。分際を知ること。実際より自分を大きく見せようとか、逆に卑屈になりすぎたりとかは良くない。


唐沢 俺も残りの人生が少なくなってきましたからね。最近は「卑屈になりすぎないように」を心がけています。そして読者の皆様にも是非そうあってほしいと俺は言いたい!(笑)

 いい話だなあ。自分から見るとお二人ともものすごく濃いんだけど、それでも悩みはあるのか…。とり・みきが上京してからショックを受けた話なんて唐沢俊一と比較すると面白い。


 なお、とり・みきは『COMICリュウ』12月号から、唐沢なをきは2011年1月号からそれぞれ新連載を始めるそうなので、こっちも楽しみだ。

とりから往復書簡 3 (リュウコミックススペシャル)

とりから往復書簡 3 (リュウコミックススペシャル)

とりから往復書簡 (1) (リュウコミックス)

とりから往復書簡 (1) (リュウコミックス)