唐沢俊一検証blog

唐沢俊一氏の検証をしてきたブログ(更新は終了しました)

朝日新聞本日モ反省ノ色ナシ。

ああ それにつけてもあの人に献本したい。


 今日の『朝日新聞』朝刊「be」e5面『元気のひみつ』唐沢俊一が登場している。ロン・ジェレミーさん、ご愁傷様です(8月20日の記事のコメント欄を参照)。写真を見る限り、イマイチ元気がないのが気になる(一年前に会った時よりだいぶ老けた印象)。藤岡真さんのブログも参照していただきたい。


 今回最も注目すべきポイントは文章を書いているのが久保田裕氏、つまり皆神龍太郎ということ。久保田氏は現在朝日新聞の科学医療グループに所属している(公式サイト)ということだから、自分の仕事内で唐沢を起用したことになる。…まあ、皆神龍太郎例のメーリングリストでも唐沢俊一を擁護していたから驚くにはあたらないけど、コネが疑われるような起用はいかがなものだろうか。次は山本弘会長が登場したりして。

 子どもの時から本が好きだった。伯父が芸能人だったので、落語や講談に親しんで育った。歴史などは教科書よりそういうもので学ぶのが先だった。
「そういう知識は楽しいのに、学校で学ぶ勉強はあまり面白くない。それはムダをみなそぎ落として、寄り道とか脇道といったものがなにもないから」

 だからガセビアを量産するんだよ。学校で勉強していれば引用の仕方もちゃんとわかったはずなのにね。落語も本当に好きなのか疑問(藤岡真さんのブログを参照)。

オタク業界に入ったきっかけは、大学受験の時に札幌で宇宙戦艦ヤマトのファンクラブを立ち上げたことから。新しい文化の形成に立ち合う面白さから、入学試験をわざと受けずに浪人してまで熱中した。

 不審点その1。『古本マニア雑学ノート』(幻冬舎文庫)P.141〜142より。

そんなこんなで高校時代は過ぎていった。大学は理系を受験したが、もともと数学は大の苦手だった上に、古書店めぐりばかりしていて勉強を全然していなかったから、受かるわけもなく、一年、浪人するハメになった。

 ここでは「受験」していると書いているね。

 不審点その2。 『古本マニア雑学ノート』P.142より。

当時札幌の地下鉄の駅前にあったNという書店の伝言板に、SF・アニメ同好会の会員募集があり、そこに入会したのだ。「S・S」という会で、何やらナチスの親衛隊みたいな名称だが、これはアニメ「宇宙戦艦ヤマト」のエンディング・テーマ「真っ赤なスカーフ」(SCARLETSCARF)から取ったものだった。

 『トンデモ創世記』(扶桑社文庫)P.37より。

 その中に「『宇宙戦艦ヤマト』のファンクラブを作りませんか?」って、わずか一行、目立たなくあったんですよ。すぐに連絡して参加しましたよ。

 これは「立ち上げた」と言えるのか? この理屈だと「と学会」も唐沢俊一が「立ち上げた」ことになるけれど…。 
 
 唐沢が過去を語るたびにおかしなことが起こるのにはもはや慣れっこになってしまったけど、「『宇宙戦艦ヤマト』はわしが育てた」を最近封印しているのは気になる。本当の話なら封印する必要はないのにね。
 それから、久保田氏はしっかりリサーチしてから記事にして欲しい。「リサーチ不足」「相手の言ったことを鵜呑みにする」のは誤報を生むと同時に「トンデモ」も生むわけで、新聞記者としても「と学会」会員としても問題があると思う。

「健康の最大の秘訣は睡眠」を痛感し、独自の「安眠用抱きまくら」まで考案。実用新案出願中で、通販もしている。

 「痛感し」とあるけど、どうして痛感したのかわからないのでいかにも唐突な印象を受ける。そういえば、「健康」がテーマの記事なのに、去年入院した話が全く出ないのは何故? 心臓が1/7しか動いてなかった話をすればウケただろうに。
 「裏モノ日記」2006年11月2日より。

今度は時間割で、通販生活H氏と広島のインテリア関係株式会社社長、A氏。私のプロデュースで抱き枕を製品化する、という企画である。あ、もちろん抱き枕とは言っても一部オタ諸氏の溺愛するところである、特殊な萌え系枕ではない。為念。ベルリンで見かけた子供用抱き枕の話からはじめて、快適かつ現代人に受け入れられる抱き枕とはどういうものか、についていろいろとダベる。熱心に二人、聴いてくれて、それを元にまず、デザイナーにデザインさせるという。こういう展開、ちょっと面白いな、と思う。

 文面を読む限りでは『通販生活』の持ち込み企画のように見えるし、唐沢俊一が抱き枕のデザインにどこまで関与しているか不明である。なお、唐沢はこの抱き枕の「特許」を持っていると日記で書いているが、それが誤りであることについては「トンデモない一行知識の世界2」を参照。

 80冊以上の著書があるが、最近は、応援している劇団のために脚本を書いたり、自ら舞台に立ったりする仕事が多い。
「長いセリフを覚え、舞台の上でダンスまでする。脳の若さを保つには、これが一番いい。もっとも、そろそろ次の執筆活動予定もつまってきたんで、本業に戻るつもりです」

 「応援している劇団」のブログを炎上させたり、「うちの劇団」と呼ぶのはいかがなものか。それにしても、唐沢俊一と「あぁルナティックシアター」の関係っていかにも中途半端だよなあ。「応援している」だけにしては深入りしすぎているように感じるし、かといって正式に参加しているわけでもない。
 次に「仕事」ということは、「あぁルナ」の協力をすることで何らかの利益が発生しているということ? 小劇団は儲からないという話ばかり聞くからなあ。
 あと、「脳の若さを保つには、これが一番いい」って、劇団でエクササイズしないように。ジムにでも通えばいいじゃん。それと、唐沢俊一の「ダンス」は怖いよ。

3分20秒あたりから舞台中央に注目。

 
 もしかすると、今回の記事を「本業」のために使うつもりなのかもしれないけど(朝日新聞に載ったというのは効果絶大だろう)、まず最初に朝日新聞出版から『本を捨てる!』をちゃんと出さないと。延期がとうとう半年になってしまった。朝日新聞出版から本が出ない人が朝日新聞で「本業に戻りますよ!」とアピールしているのも何がなんだか…。


 唐沢俊一はいわゆる三大紙の中でも「朝日新聞」に登場することが極めて多かった(2009年10月22日の記事を参照)が、やはり「ともだち」がいることが大きいのだろうなあ。しかし、ここにきての露骨にコネクションを感じさせる記事の掲載はなかなか興味深い。朝日新聞』批判を得意技にしている『週刊新潮はこの件を取り上げればいいのでは。


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・初めての方は「唐沢俊一まとめwiki」「唐沢俊一P&G博覧会」をごらんになることをおすすめします。
・1970年代後半に札幌でアニメ関係のサークルに入って活動されていた方、唐沢俊一に関連したイベントに興味のある方は下のメールアドレスまでご連絡をお願いします。

karasawagasepakuri@yahoo.co.jp

芸能界本日モ反省ノ色ナシ (〔第1弾〕)

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古本マニア雑学ノート (幻冬舎文庫)

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トンデモ創世記 (扶桑社文庫)

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