唐沢俊一検証blog

唐沢俊一氏の検証をしてきたブログ(更新は終了しました)

プレ・オタク世代、お先にシルブプレ。

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karasawagasepakuri@yahoo.co.jp


 今回も『中洲通信』2008年1月号掲載の唐沢俊一のインタビュー記事「オタクの老後問題を語る」を取り上げる。

 普通は第一次オタクというと『機動戦士ガンダム』からの世代を言います。僕たちはさらにその前だから第一世代オタクとよく言われるんだけども、実はプレ・オタク世代ではないかと思うんですね。僕はいまだに岡田斗司夫なんかと一緒に<オタクのオピニオンリーダー>というようなことを言われているんだけれども、岡田さんはガンダムに大ハマリしたけど、私はそれほどじゃなかった。ファン活動をやっても、所詮はヤマトのときと同じことの繰り返しじゃないか、という感じで。だから僕は、実は本当のオタク(の原点)である『ガンダム』以降に関しては、どうもノれないんです。だから所謂テレビのオタク番組や雑誌のオタク特集には、本当に最前線でオタクをやっている人たちでなく、何で我々の方に来るのかと言いたい(笑)。いまのオタクとは何かというと、はっきり言えば<萌え>ですよ。我々は<萌え>には全然関わっていないし、理解できないとはいわないけれども追いかけてはいない。

 『宇宙戦艦ヤマト』のファン活動をちょこっとやっただけで、今までオタクについてあれこれ語ってきたというのが凄いな。『ヤマト』と『ガンダム』におけるファンの活動を同一視して、その後『エヴァンゲリオン』の時も大きな顔をしていたわけだね。「騒ぎすぎて語るのがタブーになってしまった」という謎の理屈を披露していたけど(詳しくは7月21日の記事を参照)。「第一次オタク」とか「プレ・オタク世代」とか区切りが細かすぎてよくわからなくなってくる。
 それと「私はそれほどじゃなかった」って、『ぴあ』で『ガンダム』を罵倒しまくっていたのを隠蔽しないように(詳しくは『検証本VOL.0』を参照)。「何で我々の方に来るのかと言いたい」は、唐沢俊一が取材を断らないから『週刊新潮』とかオタクに疎いメディアが話を聞きに行くんでしょう。逆に何で取材を断らないのか?と言いたいよ。「萌え」は当然理解できていないし(むしろバカにしている)。

 若い人たちは、自分の好きな個々の分野なら何時間も語れるけど、オタク業界全体を通じてのコメントが出来ないし、興味もないんですね。あと、その知識を“応用”しない。いまのオタクはモノを知らなくてもいいんですよ。なぜかというと知識などネットでいくらでも手に入るし、そもそもDVDボックスを買えば分厚いライナー(解説書)がついてきて、放送年月日から声優や制作の裏話まで書いてあるわけです。変な話だけれど腕組みしていても情報が入ってくる。我々の時代というのは、とにかく耳にアンテナを立て、いろんなところに足を運ばないとダメだった。

 唐沢俊一はこの論法で若手のオタク評論家をよく否定しているのだけど、そんなことはないと思うけどなあ。評論家でなくても普通のブロガーや2ちゃんねらーでも業界について語っているような。唐沢は作品自体を深く語ることが出来ないから状況論ばかりやっているのだけど、そのスタイルがたまたまマスコミ向きだっただけなのではないだろうか。新聞や週刊誌のコメントには「深さ」は要求されていないわけだし。
 あと、「腕組みしていても情報が入ってくる」ってコミケに何回も出ておいてよくそんなこと言えるなあ。参加者は腕組みどころか朝早くから会場で並んでいるじゃないか。いかに恵まれた環境になろうとも、自分の知りたいこと、欲しいものを手に入れようとする気持ちは収まったりはしない(むしろさらに強まっていく)のではないか。オタクの行動力をなめるな、と言いたい。しばしばおいしい話をスルーしてしまうことから「唐沢スルーの法則」と言われるほどアンテナの鈍さに定評のある唐沢俊一にアンテナの話をされても…。「いまのオタクはモノを知らなくてもいい」ってモノを知らないのは一体誰なのかと。


 いつも通りの自分より年下の人間をバカにした論調に気分が悪くなるが、『中洲通信』の記事ではこの後笑撃の発言が続くので、ちゃんと検証できるのかどうか…。


ノダちゃんの可愛さは異常。

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