『週刊新潮』で村崎百郎の事件が取り上げられていた。
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夏コミの本がようやく入稿できた。ミスがなければいいなあ。完成したら内容を紹介します。
そういえば、ドミューンでの村崎百郎の追悼番組で根本敬が“My Wife”について少し語っていた。“She is coming!”ってやつ。
さて、今日発売の『週刊新潮』8月5日号に「包丁男に48カ所滅多刺しされた「鬼畜作家」村崎百郎」という記事が載っていた。
前半では事件の概要を伝えているのだが、「全国紙社会部記者」の話として
被疑者は、“村崎さんとは10年前からの知り合いだ。自分には障害があってその相談をしていたところ、村崎さんが『鬼畜のススメ』でそのことを書いてしまい、裏切られたと思った”などと話しているようです
とある。まあ、素直には受け取れない話だけど。あと、「警察幹部」の話として
とある。「知った」のと「調べた」のとでは違いがあるような気がする。
で、「評論家の唐沢俊一氏」がいろいろとコメントしている。
読者が作家に絡んでくる時、一番多いのが“自分のことを書かれた”と言ってくるパターンです。この犯人も一方的に妄想を抱いたのではないでしょうか。ある意味そういうファンを呼び寄せやすいのが村崎さんでした。でも、彼は対応に慣れているし、武道の達人でもあった。今回のことは不意打ちだと思いますね。
対談の時に『殺されるとしたら、俺よりも顔も名前も出ている唐沢さんの方だよ』と冗談まで言ってたのに
へえ、村崎百郎って「武道の達人」だったんだ。知らなかった。しかし、「ファンを呼び寄せやすい」とわかっているのだったら、身辺に気をつけていたのだろうか。今さら言っても仕方ないし残念なことだけど。
※追記 「武道の達人」の件については藤岡真さんのブログを参照していただきたい。
唐沢俊一による「鬼畜系」の解説。
80年代末の宮崎勤事件以降、猟奇的な殺人を対象とする過激な論評が流行した。並行して海外の死体や奇形児の写真集を紹介することも流行り、それらを専門に扱うライターのこと
これは適切なのかなあ。村崎百郎が活動を開始し、『危ない1号』のVOL.1が出ているのがともに1995年なので、「鬼畜系」の流行はそのあたりからなのでは。唐沢俊一が『大猟奇』を出したのは1996年だしね。
唐沢による村崎百郎の解説。
自分自身はあくまでまとも、というスタンスを取る他のライターと違って、『キチガイがキチガイを書く』という姿勢なのが斬新でした
以前、2人(引用者註 村崎百郎と森園みるく)が結婚している、と書いて激怒されたこともあります。“ヤッた女に責任を取るいい奴みたいに思われる!”ってね。“実はいい人”と言われることが、彼にとっては最大の罵倒であり屈辱だったのです
でも、唐沢の追悼文を読む限り、村崎百郎は「実はいい人」だったとしか思えない。
我々は人の不幸を笑ってお金をもらってきたのだからこの事件は笑ってあげなければいけないのです
『社会派くんがゆく!』でいずれ笑ってあげるんだろうか。『新・UFO入門』事件への対応とか、例の「ジョン・レノン」を見ている限り、正直心配になる。
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