唐沢なをき検証blog7。
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原稿を書く→『シグルイ』最終回→原稿を書く→もっさんの白スク→原稿を書く→キュアサンシャイン→原稿を書く
…こんな具合にやたら充実した時間を過ごしていたところ、ついさっき読んだばかりの『コミックビーム』最新号に掲載されている唐沢なをき『まんが極道』第52話「いばりんぼ」が実に素晴らしかったので紹介してみる。
苔星ケンは学校の友人である鉛棒寛一と土用波洋と再会して、漫画家を目指している2人の「持ち込み」を手伝うことにする。持ち込みの後、ケンは飲み屋で2人に自慢する。
どうよ あの編集者の反応のよさ!
俺のふった話題ふった話題 ウケまくってただろ!?
手ごたえバッチリだったろ!?
へーって声出して感心してたでしょ
俺の話題の豊富さに!
ああ デキる奴見つけたって顔して!!
持ち込みってのはさ ああいうふうにやるもんだと思わない?
原稿持ってって見せるなら猿でもできるじゃん
俺のパフォーマンス見てたでしょ 横でさ
あれですよ
大事なのは編集者の心をつかむことなんだよ
あ こいつと仕事したいって思わせることなんだよ
念のために断っておくとケンは全く漫画を描いてません。
…それにしても、このくだりはわれわれのよく知るある人物を連想させる。その人物は出版社に企画を持ち込んでは、編集者に「ウケた、ウケた」と日記でよくアピってたものだった。実際に採用されたかどうかはともかくとして。…もしかすると、唐沢なをきもお兄さんと一緒に出版社に持ち込みに行って、お兄さんだけが一方的にしゃべってたことがあったのかも、と思ったりした。
上手く仕事をゲットした3人は漫画ユニット「INU−YOUKAN」を結成し、ケンが編集者との応対を担当し、他の2人は漫画を描くことを担当することになる。編集者に原稿の出来を褒められたケンは
俺 がんばっちゃいましたから
と自分の手柄にし、注意されると
だから言ったろー? 俺が
ダメだぞおまえら手ェ抜いちゃー
2人のせいにするのであった。繰り返しになるけどケンは全く漫画を描いてません。
その後「苔星くんのトークとは無関係に、2人の描いた漫画は徐々に売れ始める」のだが、ケンは「俺が俺が」とアピールし続け、優秀賞のあいさつでも他の2人そっちのけで「私が私が」とアピールするのであった。
そして、ケンの暴走はさらにエスカレートし…、あとは本編を直接読んで欲しい。
…いやぁ、笑った笑った。まさか「プロデューサーネタ」をやってくるとは思わなかった。しかもそれに「盗用ネタ」も組み合わせてきたのだから、どうしてもある人物を連想してしまう。さらに笑ったのが最後のページのハシラの言葉。
プロデューサー気取りのいばりんぼには気をつけましょう!!
その通り! どこかの劇団も気をつけた方がいいよ。…っていうか、これ、『ビーム』の編集者もわかってやってるんじゃないか? 唐沢なをきにはこの調子で頑張って欲しいものだ。
…それにしても、「いばりんぼ」というタイトルには愛情と嫌悪が入り混じっていて、いろいろと考えさせられる。
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