さよなら蒼き日比谷。
僕等は目指した シャンテとか
今回は『ラジオライフ』8月号に掲載された『唐沢俊一のトンデモ都市伝説探偵団』第8回「伝説その8 日比谷に鎮座するゴジラ像は商売繁盛祈願!?」を取り上げる。藤岡真さんが既に検証されているのでそちらも参照していただきたい。
今回はまずタイトルからしてヘンで、日比谷シャンテのゴジラ像は『ゴジラvsデストロイア』の公開を記念して建てられたものなので「商売繁盛祈願」を目的としているわけではないのは明らかなのだ(藤岡さんのブログの安岡孝一先生のコメントを参照)。
で、どうして「商売繁盛」なのかというと、劇中で「ゴジラに破壊された企業は業績が伸びる」という説がある、としているのだが、例として挙げられているのが、第1作で破壊された和光の時計台(服部時計店)と松坂屋だけなので、「それは高度経済成長に乗っただけなのでは…」と思ってしまう。…っていうか、その後で「ゴジラが第1作で国会議事堂を破壊したことで神武景気が始まった」という風に書いているので、そこらへんの関係性がよくわからない。それなら個々の企業を破壊しなくてもゴジラがもう1回国会議事堂を壊せばいいだけの話であって。
特撮ファンにとっては、むしろ「ゴジラが壊さなかった建物」の方が気になるところで、第1作でゴジラが皇居を襲わなかったことはしばしば話題にのぼっている(実は唐沢俊一も過去にネタにしている)。国会議事堂を壊して神武景気が始まったのなら皇居を壊したらもっと凄いことになりそうだけど。
今回の締めの文章。青字が少年探偵すばる、赤字がカラサワ探偵長である。
先生もデビューした当時は怪しげな雑学をふりまわす物書きとしてだいぶ業界で嫌われていたと聞いてますけど
ほっとけ!
「デビューした当時」に限らず現時点でもそうなんじゃないか?と思ってしまったり。ちなみに、自分は唐沢俊一のことを嫌いになるほど思い入れはありません。わりとどうでもいいというか。あと、少年探偵すばるがカラサワ探偵長に向かって「先生」と呼んでいるのが気になった。キャラづけをするならもっと丁寧にやってほしい。
今回は日比谷をテーマにしておきながらゴジラの話しかしていないので、取材する必要もなかったんじゃないか?と思うし、もしかすると行ってないのかもしれない。日比谷公会堂なんか「都市伝説」がありそうなものだけど。わざわざゴジラ像の前で写真を撮ってもらっている佐藤歩が気の毒になる。
名曲。
・タコシェにて『唐沢俊一検証本VOL.1』、『唐沢俊一検証本VOL.2』、『トンデモない「昭和ニッポン怪人伝」の世界』、通販受付中です。タコシェの店頭でも販売しています。
・初めての方は「唐沢俊一まとめwiki」、「唐沢俊一P&G博覧会」をごらんになることをおすすめします。
・1970年代後半に札幌でアニメ関係のサークルに入って活動されていた方は下のメールアドレスまでご連絡をお願いします。
karasawagasepakuri@yahoo.co.jp
- 出版社/メーカー: キングレコード
- 発売日: 2011/04/02
- メディア: DVD
- 購入: 7人 クリック: 44回
- この商品を含むブログ (32件) を見る
- 出版社/メーカー: 三才ブックス
- 発売日: 2010/06/25
- メディア: 雑誌
- 購入: 2人 クリック: 17回
- この商品を含むブログ (4件) を見る
- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2008/05/23
- メディア: DVD
- クリック: 10回
- この商品を含むブログ (7件) を見る