エスケープ・フロム・SK。
・タコシェにて『唐沢俊一検証本VOL.1』、『唐沢俊一検証本VOL.2』、『トンデモない「昭和ニッポン怪人伝」の世界』、通販受付中です。タコシェの店頭でも販売しています。
・初めての方は「唐沢俊一まとめwiki」、「唐沢俊一P&G博覧会」をごらんになることをおすすめします。
・1970年代後半に札幌でアニメ関係のサークルに入って活動されていた方は下のメールアドレスまでご連絡をお願いします。
karasawagasepakuri@yahoo.co.jp
神保町まで出かけたら、発売日前の『ラジオライフ』が出ていたので購入。『トンデモ都市伝説探偵団』本文は後日取り上げることにして、今回は唐沢俊一のプロフィール欄を紹介しておく。
1958年、北海道生まれ。作家・コラムニスト。4月に役者として舞台出演。そのとき役で延ばして(原文ママ)結んだ髪形が気に入ってイメチェンをはかるがテレビの仕事で切らざるを得ず。少し残念。
…いや、別にそのまま伸ばしておけばよかったんじゃないの? 髪を切る必要のある番組ってどんなんだろう。
なお、『トンデモ都市伝説探偵団』の担当だった続木順平さんが今号で『ラジオライフ』を離れるとのこと。お疲れ様でした。
本題。『Bの墓碑銘』中巻P.58〜59ではデブラ・ヒルが「追討」されている。『ハロウィン』『ニューヨーク1997』などでジョン・カーペンターと組んでいたことで知られるプロデューサーである。
『ハロウィン』についての説明。
アメリカ人の意識下に刻まれている都市伝説を巧みに取り入れたこの映画のやり方は後に『エルム街の悪夢』『13日の金曜日』をはじめとする多くのエピゴーネンを生むことになった(後略)
「都市伝説」というのはブギーマンのことかなあ。ハロウィンは風習だし。ちょっとひっかかる書き方。
ルーミス博士を演じたドナルド・プレザンスは最初ギャラのあまりの安さにオファーを断ろうとしたが、孫娘がカーペンターの撮った『要塞警察』のファンだったので出演を決めたとか
正しくはドナルド・プレザンスの娘(アンジェラ・プレザンス)。『恐怖の詩学 ジョン・カーペンター』(フィルムアート社)でカーペンター自らそのように説明している。しかし、『要塞警察』のファンとはなかなかシブい。
一方で、プロデューサーとして成長していったデブラは、カーペンター以外の監督とのコラボもどんどん組むようになっていく。小説の方でのホラー・キングであるスティーブン・キングと組んで『デッドゾーン』(1983,「The Dead Zone」)を製作するし、モンティ・パイソン出身の鬼才、テリー・ギリアムとも組んで大作『フィッシャー・キング』(1991,「The Fisher King」)を製作する。
…はい、おかしいよね。「カーペンター以外の監督とのコラボもどんどん組むようになっていく」と書いているのに、『デッドゾーン』の監督の名前が出ていない。…まさか、唐沢俊一はデヴィッド・クローネンバーグを知らないとか? スルーしちゃダメだと思うがなあ。…『ファミ通のアレ(仮題)』で国領さんが『エーデルワイス』の節で「♪クローネンバーグ、クローネンバーグ」と歌っているシーンをなんとなく思い出した。
ここまで来ればもはや大プロデューサーである。とはいえ、『デッドゾーン』はそれほどの出来ではなかったし、アントニオ・バンゲラス(原文ママ)と組んだ『クレイジー・イン・アラバマ』(1999,「Crazy in Alabama」)は不評で日本未公開、DVD発売のみとなった。若手俳優のギャビン・グレイザーが自ら脚本・監督・出演した映画『ChowBella』(1998)は彼女がグレイザーの才能を認め、エグゼクティブ・プロデューサーを引き受けてやったコメディだったが、評価も興業成績(原文ママ)も最低だった。やはり、低予算ホラーのプロデューサーというのがニンであったような気もしないではない。彼女自身、それを薄々感じていたのか、『ニューヨーク1997』の続編『エスケープ・フロム・L.A.』(1996,「Escape from L.A.」)や、『ザ・フォッグ』のリメイク(2005)など、自分のヒット作の二番煎じを狙い始めたところで病魔に襲われ、1年少しの闘病の末、神の下へ召された。遺作は社会派オリバー・ストーンと組んだ『ワールド・トレード・センター』(2006,「World Trade Center」)だが、これまた評価は賛否両論分かれるようで……。
スネーク・プリスケンに一度ぶっとばされたらいいと思うよ。どうしてこんな無礼なことを書けるのかなあ。「劇団あぁルナティックシアター」のプロデューサーだから? 唐沢俊一はどんなプロデューサーが「ニン」なのだろう。
それに「低予算ホラーのプロデューサーというのがニンであった」と言っているわりには大事な作品を落としている。実はデブラ・ヒルは『ダリル・ハンナのジャイアント・ウーマン』をプロデュースしているのだ。『妖怪巨大女』のリメイクね。中野貴雄監督に怒られるんじゃないか?
- 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
- 発売日: 2008/02/20
- メディア: DVD
- 購入: 2人 クリック: 22回
- この商品を含むブログ (16件) を見る
- 出版社/メーカー: 三才ブックス
- 発売日: 2010/05/25
- メディア: 雑誌
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (4件) を見る
- 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
- 発売日: 2003/10/23
- メディア: DVD
- クリック: 11回
- この商品を含むブログ (37件) を見る
ニューヨーク1997 【ベスト・ライブラリー 1500円:アクション特集】 [DVD]
- 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
- 発売日: 2010/07/02
- メディア: DVD
- クリック: 9回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
恐怖の詩学 ジョン・カーペンター―人間は悪魔にも聖人にもなるんだ (映画作家が自身を語る)
- 作者: ジルブーランジェ,Gilles Boulenger,井上正昭
- 出版社/メーカー: フィルムアート社
- 発売日: 2004/11/01
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 16回
- この商品を含むブログ (22件) を見る
- 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
- 発売日: 2008/02/22
- メディア: DVD
- 購入: 3人 クリック: 68回
- この商品を含むブログ (31件) を見る
- 出版社/メーカー: パイオニアLDC
- 発売日: 2002/02/22
- メディア: DVD
- クリック: 13回
- この商品を含むブログ (11件) を見る
- 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
- 発売日: 2010/06/25
- メディア: DVD
- 購入: 1人 クリック: 3回
- この商品を含むブログ (9件) を見る
- 作者: 竹熊健太郎
- 出版社/メーカー: アスキー
- 発売日: 1994/10/01
- メディア: コミック
- 購入: 1人 クリック: 8回
- この商品を含むブログ (12件) を見る
ブロマイド写真★『エスケープ・フロム・L.A.』カート・ラッセル/銃持つスネーク
- 出版社/メーカー: シネマインク
- メディア: おもちゃ&ホビー
- クリック: 6回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
METAL GEAR SOLID PEACE WALKER PLAY ARTS改 SNAKE Sneaking Suit Ver.(PVC塗装済みアクションフィギュア)
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス(SQUARE ENIX)
- 発売日: 2010/06/19
- メディア: おもちゃ&ホビー
- 購入: 8人 クリック: 141回
- この商品を含むブログ (6件) を見る
DVD>愛しのジャイアント・ウーマン (COSMIC PICTURES 528)
- 出版社/メーカー: コスミック出版
- 発売日: 2006/12
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 13回
- この商品を含むブログ (4件) を見る
- 作者: 中野貴雄
- 出版社/メーカー: 有学書林
- 発売日: 2003/07/01
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 35回
- この商品を含むブログ (5件) を見る