フィギュア・オウン・ホール。
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「朝日新聞」2月8日に「自分フィギュアに注文殺到 「世界で一つだけ」に満足?」という記事(担当は青田貴光記者)が載っている。自分そっくりのフィギュアを作るのが流行っている、という内容なのだが、そこに唐沢俊一がコメントを寄せている。
フィギュア文化に詳しい作家の唐沢俊一さんは「自己愛の強い世代が大人になり、不況などで思い通りにいかない現実のなかで、『幸せな自分』『理想の自分』を偶像化している」と分析。こういった「自分」をターゲットにした商品の開発が、ネット上のバーチャルな世界などで進んでいくと予想している。
まず、「フィギュア文化に詳しい」というのが疑問。そりゃあ、『フィギュア王』に連載は持っているけど、あのコラム、フィギュアの話はほとんど出てこないし。
次に「自己愛の強い世代」という括り方が乱暴すぎ。唐沢俊一が世代論が好きなのはよくわかるけど、自己愛が強いかどうかは人によるのであってね。記事の中には結婚式で新郎新婦そっくりのフィギュアを飾った話が出てくるが、結婚式の引き出物として新郎新婦の写真入りのグッズを渡されたというのは昔からよく聞く話だから、最近の人たちがとりわけ自己愛が強いとも思えない。だいたい幻冬舎文庫版『カルト王』の表紙に自分の顔写真を使っている人に言われても。
それから、「こういった「自分」をターゲットにした商品の開発が、ネット上のバーチャルな世界などで進んでいくと予想している」というのも正しいのかどうか。今まで「自分の分身」を作るのはネット上のほうが盛んだったわけだけど(アバターとか)、技術が向上したからこそ自分そっくりのフィギュアが作れるようになったのであって、唐沢の分析とは逆に現実世界で「自分」をターゲットにした商品」が作られるようになっていくとも考えられる。唐沢俊一はどういう商品を想定しているんだろう。
なお、この「自分フィギュア」については「読売新聞」2009年7月6日で既に取り上げられていて、森永卓郎のコメントと比較すると唐沢俊一の性格の悪さがよくわかる。本人が自覚しないままネガティブな言動をとっているのだとしたらタチが悪い。
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