唐沢俊一検証blog

唐沢俊一氏の検証をしてきたブログ(更新は終了しました)

SこしFしぎな映画の感想。

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「裏モノ日記」1月13日の『ブラジルから来た少年』の感想がヘンであることは藤岡真さん「トンデモない一行知識の世界」さんが既に指摘済みだが、自分もちょっとだけ書いておく。

今見ると、後半、特にラストが地味で、これが未公開の原因かなと
思えるのだが、地味だけにゾクッとするサスペンスが伝わってきて、
ああ、スピルバーグ以前のハリウッドはこういうオトナのドラマを
作っていたんだよなあ、とノスタルジーにひたることが出来る。
ブラジルからウィーンへ、さらにスイスへ、ロンドンへとワールドワイド
に舞台が切り替わるのも60年代〜70年代の国際サスペンス映画に
よくある形式だった。

 『ブラジルから来た少年』が作られた1978年の時点で、スピルバーグは既に『ジョーズ』『未知との遭遇』を作っている。唐沢俊一はリアルタイムで経験しているはずなんだけどなあ。

オマツリみたいな今のSFX映画がこういうジワジワと謎とサスペンス
を盛り上げるSF映画を駆逐してしまった。
まあ、『スターウォーズ』に大歓声を上げた世代が文句を言えるこっちゃ
ないが、しかし寂しい。

 『ブラジルから来た少年』は「国際サスペンス映画」なのか「SF映画」なのかハッキリしてほしいが、最近でもシブいSF映画はちゃんとある。1月13日の記事のコメント欄で平城京さんが挙げられている『ガタカ』『ダークシティ』もそうだし、あと『バタフライ・エフェクト』『トゥモロー・ワールド』(『クリムゾン・キングの宮殿』がいい感じ)とか。
 ウィキペディアの「2000年代のSF映画の一覧」を見ても、「オマツリみたいな」などとひとくくりにできないのはわかる。CGが使われていたら「オマツリみたい」なのか? リストを見ていると「こんな映画あったなあ」といろいろ思い出してしまった。唐沢俊一はリストに挙げられている映画をどれくらい見ているんだろう。今でも面白い映画はたくさんあるんだから、寂しがることなんてないと思うよ。


 唐沢俊一は大学時代に映画館に通っていたそうだが、どうもそのあたりで映画への興味が失われてしまったのではないか?と思ってしまう。つまり、70年代末以降の映画についてはきわめてウスいのではないか?と思われてならない。最近唐沢が映画館で観た映画って『ホット・ファズ』と『イングロリアス・バスターズ』くらいだし。『ブラジルから来た少年』の感想でも俳優の名前を列挙しているが、最近の俳優には興味がなさそう。どうしてそんなに関心がスッパリなくなっているのか気になるところ。まあ、昔の映画を専門で見ても別にいいんだけど、『ブラジルから来た少年』の感想のズサンさを見ていると、昔の映画についてもそんなに詳しくないような気が。


 ついでに書いておくと、「裏モノ日記」1月13日のタイトルは「滝川クローシテル」で、受けの文章が

ニュースJAPAN終っちゃったからねえ」(親父ギャグ……)

だが、ニュースJAPAN』は現在も放送中である。「番組から降板した」と言いたかったんだろうね。

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