唐沢俊一検証blog

唐沢俊一氏の検証をしてきたブログ(更新は終了しました)

ライダーアクション!

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・『映画秘宝』11月号で『唐沢俊一検証本VOL.1』が紹介されました!


・リンク集に「唐沢俊一P&G博覧会」を追加しました。唐沢俊一P&Gの中でも重大なテーマについてわかりやすくまとめられています。当ブログも1年以上続いてきてデータが膨大になってきて、整理する必要を感じていたので助かりました。冒険風ライダーさん、ありがとうございます。


唐沢俊一が『若年寄のススメ』を連載していた季刊『アスペクト』が休刊。結局、この雑誌、書店で1度も見かけたことがなかったな…。


松沢呉一さん唐沢俊一が卒業しているかどうか青山学院大学に問い合わせをしたそうです。自分も確かめる手段を考え中なのでいずれなんとかしたいところ。

また、何十年も生きていれば、どこぞの講師をやる時とか、お役所関連の仕事をやる時とかに、卒業証明書が必要になることがあります。大学卒業が資格になっていたり、学歴によるギャラのランクがあるためです。

そうか! 大学の講師を「しない」のではなくて「できない」のかもしれないんだ。なるほど。


・『フィギュア王』№142に掲載されている『唐沢俊一のトンデモクロペディア』第55回「わが心の大野剣友会」は、「裏モノ日記」11月2日の大野幸太郎の訃報を下敷きにしたものである。今回の『トンデモクロペディア』全2089文字中、『裏モノ日記』から946文字がそのままコピペされていて、他にも下敷きにしている箇所が多数ある。雑誌に発表した文章を別の雑誌でそのまま使った場合は原稿料の二重取りになるわけだが、それに比べるとネット上で発表した文章雑誌で使い回すことはまだマシなのかもしれないし(プロのライターの職業倫理として問題になるのかどうかはわからないが)、唐沢俊一は過去にも「裏モノ日記」からの使い回しをやっているから今更驚くには当たらないのかもしれない(詳しくは10月3日の記事を参照)。しかし全文の半分近くがコピペというのは今までの事例と比べても規模が大きいし、それに最近取りあげられたばかりの話題の使いまわしである。「こないだの日記と同じじゃん!」と書店で目を通したときに腰が砕けそうになってしまったよ。出版業界としてはアリだとしても読者としてはガッカリすることは間違いない。書き足された部分も文章を整えるための体裁という意味合いが強く、特に新しい情報があるわけではないのだし。
 それに「裏モノ日記」を下敷きになっているせいでおかしなことになっている部分がいくつかある。まずはわかりやすいところから。『トンデモクロペディア』。

秘密戦隊ゴレンジャー』などは前記(原文ママ)が剣友会、後期がJACと担当が変わったため、番組のイメージがまるで変わってしまっていた。

「裏モノ日記」。

ゴレンジャーは前記(原文ママ)が大剣、後期がJACで、アクションが
全く変わってしまった。

 誤記をそのままコピペしてしまっている。「ガウディ型」の変形として「セルフガウディ型」と呼ぶべきだろうか。

 次に文章のつながりがおかしなところ。『トンデモクロペディア』。

当時まだそんなにオタクでなかった私にもわかったのは、前者の大野剣友会がどちらかというと、スーツアクターやスタントマンのガチの体技を正面から見せる王道であり、後者のJACはトランポリンやフィルムの切り替えなどを多用した、視覚効果重視のアクションを得意とすること、であった。

ところが、この後で次のような記述が出てくる。

当時いっぱしの“通”を気取っていた私の理論では、「スーパーヒーローのアクションが、人間が出来るアクションではいけない。人間のパワーを超えたアクションを映像で見せて、初めてスーパーヒーローになる。人間の能力の範疇で出来るアクションしか基本、見せない大野剣友会は工夫が足りない」だったのだ。

上の記述は「裏モノ日記」からのコピペである(「マニア」が「通」になっているが)。…はて、当時の唐沢俊一は「まだそんなにオタクでなかった」のに「いっぱしの“通”を気取っていた」ことになってしまうのだが。これはちょっと矛盾するような気が。…でも、「“通”を気取っているが実はオタクではない人間」だったと考えれば矛盾じゃないのかな。…実は今でもそうなのでは?と思ってしまったり。
 それから、『トンデモクロペディア』には、

 私も本誌の読者と同じく、お定まりで東映ヒーローもの全盛期に、これらの番組にハマり、見まくっていた。

とあって、番組の例として『宇宙刑事シリーズ』が挙げられているのだが、唐沢俊一は『宇宙刑事ギャバン』を見たとは思えない文章を書いている(詳しくは3月31日の記事を参照)。『仮面ライダー』を観ているのかどうかも怪しいという説も有るけど。
 それから、

 平成ライダーのアクションは、かかっている制作費ももちろんなら、使用されている視覚効果も段違いの、華麗なアクションを見せてくれている。そんな今のライダーを、”あの頃のライダーに比べで“(原文ママ)とけなしたくはない。時代のニーズというものが存在する以上、それに合わせていくのがプロというものである。しかし、平成ライダーのファンにも忘れて欲しくないのは、今、平成のイケメンライダーたちの活躍を君たちが堪能出来ているのも、すべて大野剣友会の”心意気“が、第一作の凄まじい人気を生じさせたからなのだ、ということである。

 とあるけど、平成ライダー』のアクションをJAEが担当していることを書いていないのは不親切。…っていうか、ちゃんと理解しているのかどうか。唐沢が名前を出している金田治も関わっているんだけどね。『クウガ』のゴ・バダー・バの回や『ディケイド』のBLACK&RXの回を監督している。ついでに書いておくと、大野剣友会の“心意気”について知りたい人には、小田克己・村枝賢一仮面ライダーをつくった男たち』(KCデラックス)を読むことをおすすめする。唐沢俊一もお説教みたいなことを書く前に「熱い」エピソードのひとつも紹介すればいいのに。
 ちなみに、今月の『フィギュア王』では額田久徳さんも記事を書いている。額田さんの件については後日。


 ともあれ、「裏モノ日記」のネタをすぐに使いまわされると半端なくガッカリするのでやめてほしい。せめて半年は寝かせようよ。


大野剣友会伝―ヒーローアクションを生んだ達人たち

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仮面ライダーディケイド Volume.7 [DVD]

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