唐沢俊一検証blog

唐沢俊一氏の検証をしてきたブログ(更新は終了しました)

悲しくてやりきれない。

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 『社会派くんがゆく!』最新号より。

唐沢 “事件性はない”との発表だったけど、もし中川が酒も飲んでいたとしたら、これはもうアウトだね。毎晩酒と向精神薬一緒にやってるっていうのはそれだけでアウト。……今は記載されてないようだけど、発売当時のデパス抗不安薬)の能書には、副作用のところに“発狂”と書いてあった(笑)。最近はクスリ信仰が進んでいて、精神病なんか何にも怖くない、向精神薬のんでいれば大丈夫、って書いてある本まで出てるけど、実は向精神薬というのは極端に言えば発狂と隣り合わせで服用するもの、と思ってほしいんだな。最も一般的な向精神薬のひとつのバキシルでも、副作用事例には自殺念慮自傷行動、殺人念慮、譫妄、錯乱状態なんてケンノンな言葉がずらり、だぜ。アルコール類と併用すると、その効果が加速する。オレなら怖くて飲めないねえ。それにしても、遺体で発見されたときはTシャツに短パン姿だったらしいけど、仮にも六十過ぎた大臣経験者なんだから、せめてブランデー片手にガウン姿で死んでいてほしかったよな(笑)。

 「バキシル」じゃなくてパキシル。一角超獣じゃないんだから(笛育市更新日記を参照)。バリヤーを出せるお医者さんを探そう。薬の名前を間違えている時点で「本当に薬学を学んだ人なのか?」と思うが、それ以外の解説にも問題があることは「トンデモない一行知識の世界2」を参照。まあ、糖尿病なのに飲酒を控えない唐沢俊一に言われても…、とは思うけれど。そして、中川昭一享年56なので「仮にも六十過ぎた」というのは誤り。


次、「くらま」の衝突事故について。

唐沢 そもそもアメリカ追随をしなくなれば、次は中国追随になるのが見え切っているんだよな。アメリカはまだ遠いだけ、こっちが何しようが見逃してくれている部分があるが、中国みたいな近い国の属国になったら、その悲惨さは言語に絶するぜ。いいか、軍隊もない、人口がそもそもケタ違いだ、資源だってある、技術もぐんぐん力をつけているって国と日本が争って勝てると思うか? 太平洋戦争前の日本というのが世界に胸張っていられたのは、国民が食を切り詰めても、欧米列強に匹敵する軍備を日本が持つことに賛成して、頑張っていたからだよ。それを放棄して、日々の贅沢を選んだ時点で、日本はアメリカの茶坊主になることを選択したということだよ。アメリカ離れを主張するウヨサヨ共に、明日から耐乏生活に入る覚悟があるのかね? アメリカ海軍のガードがなければ、シーレーン確保なんて夢のまた夢だろうに。南方に進出するにしても、物資の運搬に護衛とか必要になると思うんだけど、海自の護衛艦が韓国のコンテナ船と衝突したくらいで大破してしまうような現状を見るとね(★3)。


村崎 あれはホントにみっともねえというか、国辱だよな〜(怒)。別にどっちがいいとか悪いとかいう問題じゃねえよ。どんな理由があろうと国民の生命を守る自衛隊の船が韓国船ごときにぶつかって負けちゃイカンだろ!

 この後で唐沢は護衛艦の構造について触れて、「くらま」が衝突事故で大破しても不思議はないと説明するのだが、それだったら「護衛艦がコンテナ船と衝突したくらいで大破してしまう」なんて煽るようなことを言うのはヘン。衝突事故と日米関係に一体どんな関係があるんだ。思いつきで話をするなって。村崎百郎はワザとやっているにしてもバカすぎる。

村崎 これで石原は百五十億以上の金をドブに捨てたことになるわけだろ。青島が都市博中止したときより、よっぽど被害が大きいぜ。しかも代わりに決まったのが、リオだよ? リオって、開催地に決まってから一週間も経たないうちに、ギャングの銃撃戦で警察のヘリが迎撃されて警察官が二人死んでいるって事件が起きてるんだよ、いやはや平和な都市だねえ(笑)。そんなとこでやって大丈夫かよ?


唐沢 治安の悪さでいったら、最近の東京だって似たようなもんだとは思いますがね(笑)。

 ブラジルへの渡航については外務省が危険情報を出している。自分も東京在住なのだが、いたって平穏無事なので治安が悪いとはまったく思わない。唐沢が住んでいる中野では毎日銃撃戦が行われているのだろうか。まあ、唐沢は『シティ・オブ・ゴッド』も観ていないんだろうけど。

 その後、原爆資料館の展示について伝聞のみで語っているのに失笑。

唐沢 一九五二年の国交回復の年に、劇作家になる前の飯沢匡が編集長を務めていた「アサヒグラフ」が、被爆して顔が溶けちゃった少女の死体の写真とかを掲載して、それが 初めて世界中に原子爆弾の怖さを知らしめることになったんだよね。

 飯沢匡は戦前に劇作家としてデビューしている。

唐沢 日本人の知的レベルの劣化ってすさまじい勢いで進んでいるからね。それこそ文化庁が何を差し置いても対応すべき問題かもしれない。すべてのことの基本に関わることなんだから。

 日本人を心配するより、自分の「知的レベルの劣化」をなんとかしたほうがいい。唐沢のP&Gもゆゆしき問題なので、文化庁に知らせておいた方がいいのか。

唐沢 こっちから教えてあげようとすると、すぐに「上から目線だ」って言われるしね。どうすりゃいいのよって。とにかくケータイ文化の影響で、十行以上のコミュニケーションがみんなとれなくなっているでしょ。ネットニュースなんかも、長いと読んでもらえないから、とにかく短くまとめようとしていて、わけわかんなくなっているところが多いよね。

 間違ってばかりいる唐沢が「上から目線」でいるのが滑稽でしかたないだけなんだけどね。「とにかく短くまとめようとしていて、わけわかんなくなっているところが多いよね」というのは一行知識のこと?


 その次に、「裏モノ日記」でもアレだった加藤和彦の死について。

唐沢 いや、まさにいち早く、時代の最先端のものに触れて取り込んでいく嗅覚はすごかったね。ただ、安井かずみと結婚したあたりから、ちょっとそれに臭みが混じってきたというか。成功者としての臭みがね。安井かずみが死んだとき、この人、かなりおかしくなっていたよな。

 この発言には意訳が必要だ。つまり、加藤和彦安井かずみと結婚したあたりから臭みが出てきた→だから、自分は追いかけなくなった」ということで、加藤和彦について詳しくないことを言い訳しているわけだね。

唐沢 うつで悩んでいたとは報道されているけど、少なくとも、うつ病の人間の衝動的自殺ではないよね。最後に世間を騒がせたい、というような邪念すら感じる。

 いや、そういう風に歪んだ解釈をする唐沢の方に「邪念」を感じるけど。世間を騒がせたいのならもっと人目につくようなやりかたがあったのではないか。

唐沢 そう、加藤和彦伊丹十三の自殺が何でこう、ほかの有名人の自殺の報を聞くときとは違った気分になっちゃうのかっていうと、「あなたがたはさんざん、われわれをアジっておいて、勝手に向こうの世界に行っちゃうんですか」っていう気持ちが、どうしても心のどこかに残っちゃうんだよ。“人生は、やり方しだいでものすごく面白くすることができるんだ”ってことを、まさに自分が作ったものを通じて言い続けてきた人が、結局、“世の中から置いていかれたから、死にます”なんて、何だよそれって感じ。特に加藤和彦伊丹十三って、権力や社会に自分を任せることを忌み嫌って、“自分が好きなものを大事にしろ、自分が好きなことをやれ”っていうライフスタイルを後続の世代に教えてくれた人たちでしょ。その最後がこれかよ、オイオイって言いたくなる。

 伊丹十三の遺書には「死をもって潔白を証明する」、加藤和彦の遺書には「世の中が音楽を必要としなくなり、もう創作の意欲もなくなった。死にたいというより、消えてしまいたい」とあったらしい。これを「世の中に置いていかれたから、死にます」とするのはどうか。

唐沢 そもそもこの人、根っからのセレブ体質というか、超高級ホテルで超高級なワインを飲みながら超高級な仕事をしていたという(笑)。その生活態度がたたって、近頃は経済的に困窮していたとは聞く。晩年、木村カエラをボーカルに迎えてミカバンド復活させたりしていたけど、あれにかなり金を注ぎ込んでいたんじゃないかなあ。しかも思ったようにはうまく行ってなかった。少なくとも、小話題くらいどまりだったもんね。

 木村カエラのこともロクに知らない人に言われてもなあ(詳しくは10月19日の記事を参照)。それに木村カエラがヴォーカルをした『タイムマシンにおねがい』はCMでも使われていたし、iTunes Storeでも1位になっている。「小さな話題」どころか大きな話題になっている。…っていうか、俺も唐沢俊一が「経済的に困窮」していると聞いているんだけど。

唐沢 それ、マホメットの言葉のいただきじゃん(笑)。でもまあ、とにかく加藤和彦、生き方は凄かったけど死に方は最低。「今まであなたの生き方を人生の指標にしてきた僕らはどうすればいいんですか。僕らにもあなたのような末路が待っているってことですか」って問い詰めたくなるような最後だったね。

 どんな理由があろうと自殺は「最低の死に方」と考えることは有り得る。でも、唐沢の場合、普段から自殺した人間に対して怒りをぶつけているわけでもないしなあ。なにせ「鬼畜」だし。ただ、唐沢が加藤和彦を罵倒するのは、自分も似たような末路をたどるのではないか?と心配しているからではないかと思う。「裏モノ日記」2003年4月17日鶴岡法斎氏とこんなことを話している。

それでも話題が自殺に戻ると“あまり大きな声じゃア言えませんけどね、オレ、唐沢さんの死は自殺じゃないか、って気がずっとしてるんです”“それ、みんな言うなあ。なをきなんかも、凄くそれを心配している。伊丹十三が死んだとき、会ったら第一声が「お兄さんはああいうことしちゃいけないよ」だった”“師匠ってエピキュリアンじゃないですか。人生の楽しみに飽き果てたあたりで、じゃあもう死ぬか、ってフイと死んでしまうような気がする”“うーん。じゃあ、長生きを人生の楽しみにすりゃいいんだ”“いいですね、趣味、長生き”。

 唐沢俊一は「エピキュリアン」というより自制心がないだけという気もする。だから、加藤和彦伊丹十三というよりはターザン山本でしょう。ターザンも糖尿なのにちっとも節制してないというし。唐沢俊一には長生きしてほしいですね。
 罵倒するもうひとつの理由は、加藤和彦への「嫉妬」なのだと思う。「臭み」とか言っているのは「お高く留まりやがって」ということなんだろう。まあ、加藤和彦ほどカッコよくなれないのは仕方ないけれど、コミケによれよれのシャツで来るのはやめた方がいいと思う。ダンディズム以前に身だしなみが出来ていないのはちょっと。そして、故人を口を極めて罵ることは「カッコよさ」の対極にあることも知っておいた方がいい。加藤和彦を「必要以上にののしる」(「裏モノ日記」11月13日より)唐沢俊一を見ていると「そんなに自信がないのか」と悲しくてやりきれない。


 とりあえず前半だけで疲れたので後半はまたいずれ。…それにしても、加藤和彦に対する言い草には気分が悪くなってくる。山本弘会長の「好きだからけなせる理論」か?とも思うが、唐沢がそれほど加藤和彦を好きだったとも思えないし(そもそも「好きだからけなせる理論」もどうかと思う)。とりあえず「知泉的雑記」を読んで気分を変えることにしよう。


加藤和彦三線を弾いている。

※追記 藤岡真さんのご指摘に基づき追記しました。

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