唐沢俊一検証blog

唐沢俊一氏の検証をしてきたブログ(更新は終了しました)

唐沢俊一のネタの使い回し・その8。

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 唐沢俊一が『世界ヘンタイ人列伝』新連載第1回で、コリャード『懺悔録』(岩波文庫)の紹介文を過去の「裏モノ日記」から使いまわしていたことは、10月3日の記事で指摘した通りなのだが、ちやさんから『と学会年鑑KIMIDORI』(楽工社)でも『懺悔録』の紹介が使いまわされているとの情報をいただき確認したところ、確かに使いまわされていた。P.27より。

 岩波文庫『懺悔録』(FILE007)(コリャード著)であります。これも一部のスキモノ読書家には有名な本なんですね。おかたい岩波文庫中のトンデモ本のひとつでありまして、徳川時代初期の日本のキリシタン宗徒たちの告解録であり、当時の日本口語の貴重な資料、またキリシタン伝道史における貴重な資料、ではあるのでありますが、同時に、日本性生活史の貴重な資料でもあるんであります。

 見て分かるとおり、「裏モノ日記」2003年12月1日にもほぼ同じ文章が載っている。この後も若干付け加えられている部分はあるものの、基本的には同じ話をしている(『懺悔録』から引用されている部分も全く同じ)。…しかし、2度も同じネタを使いまわすかなあ。意外と持ちネタが少ないのだろうか。なお、ひみつさんからご指摘を受けたが、唐沢の『懺悔録』の紹介文は『懺悔録』の表紙に書かれている文章を下敷きにしたものと思われる。
 ちなみに、この時一緒に発表されているアンドレ・モラリーダニノス『性関係の歴史』(白水社)については、「裏モノ日記」2007年12月21日が元になっている(こちらの方は日記に比べて新しく追加されたネタが多い)。

 唐沢はこの時の発表で、『性関係の歴史』の訳者である篠沢秀夫と『懺悔録』の解説を担当した大塚光信の両氏が本の中にある性的なネタをスルーしていることについて疑問を投げかけているが、単純に専門外の事柄だから言及しなかっただけなんじゃないのか?と思うのだけど。

と学会年鑑KIMIDORI

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コリャード 懺悔録 (岩波文庫)

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性関係の歴史 (1966年) (文庫クセジュ)

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篠沢フランス文学講義〈5〉大洪水の時代

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