唐沢俊一検証blog

唐沢俊一氏の検証をしてきたブログ(更新は終了しました)

原石は磨けば光るけど。

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 『マンガノゲンバ』公式サイト唐沢なをきへの謝罪文が掲載された。これでこの問題は決着したと見てもいいのだろう。ただ、この問題に関連した新たな問題が持ち上がっているようなので、後日取り上げるつもりである。


 前回の記事唐沢俊一ロバート・ケネディ大統領」という壮絶なミスをやらかしていたことを取り上げた。記事を書いた後で少し気になったので、ティーンエージャーの女の子に質問してみたところ、彼女はちゃんとジョン・F・ケネディ大統領」の名前を知っていた。…唐沢俊一は若い人のことを2度とバカにしないように。
 「ロバート・ケネディ大統領」は編集者の方に大きなショックを与えたようで何人かの方からメールを頂いた。ある方は「普通に校正していればミスを発見できたはず」とビックリされていた。また別の編集者の方は、「『世界ヘンタイ人列伝』というコラムは原責を前提としているのではないか?」と書かれていた。自分も知らなかったのだが、「原責」は「原稿責了」を略したもので「入稿したものをそのまま出版すること」を意味するらしい。原責の場合、校正刷り(ゲラ)が出ないのでミスをする確率が高くなるそうである。出版業界の常識ではあってはならないことなのだが、その編集者の方によれば、一部の雑誌では「原責」は現に行われているらしい(そもそも『熱写ボーイ』という雑誌自体が非常に粗いつくりとのこと)。
 ただ、『世界ヘンタイ人列伝』というコラムは『熱写ボーイ』4月号(2月24日発売)から連載されているが、第1回の原稿が1月17日に入稿されていることが「裏モノ日記」で確認できる。つまり、1回分のストックが存在したはずなので、あまりタイトなスケジュールにはならないんじゃないか?とも思うのだが。なお、『世界ヘンタイ人列伝』が入稿された他の日付については「裏モノ日記」から、2月10日、3月15日、4月16日、6月20日、7月13日、8月15日、9月9日に確認できる(5月分は確認できなかった)。
 しかし、唐沢俊一が普段かなりタイトなスケジュールで原稿を書いていることは間違いない。『ラジオライフ』の締め切りが発売日の前月末であることは、以前豊田拓臣さん(現在は楽工社で勤務されている)に教えられたのだが(詳しくは2008年10月7日の記事を参照)、唐沢は締め切りを守っていない(最近6ヶ月に限っても入稿したのは4月1日、5月2日、6月5日、7月6日、8月4日、9月4日)。それに『パチンコ必勝ガイドNEO』の方はよりタイトである。「裏モノ日記」3月10日より。

それから原稿二本目、白夜書房パチスロNEO』、今回は
宇宙刑事ギャバン』台について。
吉川進&折田至コンビの作品という視点から書いてみる。

 で、3月21日に発売された『パチスロ必勝ガイドNEO』5月号に掲載された『トンデモスロペディア』では『宇宙刑事ギャバン』がテーマになっていたのである(そして、この回のコラムがダメダメだったことについては3月31日の記事を参照)。…つまり、雑誌が発売される10日前に原稿を書いていたわけだ。果たして校正する時間があったのだろうか。『パチスロ必勝ガイドNEO』も「原責」前提なのかなあ。まあ、もっと単純に考えれば、ネット上の文章をコピペするような人が原稿のチェックに力を入れるとは思えないんだけど。


 編集者の方は「唐沢俊一だけが問題なのではなく、編集者にも問題がある」という風に仰っていた。確かに唐沢俊一P&Gは編集者の、ひいては出版業界のありかたにも問題があることを浮き彫りにしているのかもしれない。もちろん、ちゃんとした編集者もたくさんいるんだろうけど、今月の『フィギュア王』、『ラジオライフ』、『熱写ボーイ』に載ったコラムはどれもボロボロだもんなあ(『パチスロ必勝ガイドNEO』は後日やります)。もっとも、ゲラをチェックしていたのにボロボロだった『昭和ニッポン怪人伝』というのもあるから、唐沢本人に問題があったら編集者もフォローしきれない、という面もあるのかもしれない。
 唐沢俊一過去にこのようなことを言っていた。

たしかに、担当編集者にロクなのがいるか、マシなのがいるかで、自分の位置が分かりますよね。バカな編集者が担当についたら、ああオレはまだまだだなって(笑)。

 今になってみると非常に味わい深い言葉である。

※追記 eleさんのご指摘に基づき訂正しておきました。