唐沢俊一検証blog

唐沢俊一氏の検証をしてきたブログ(更新は終了しました)

サーフィン・USO。

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・9月20日なかの芸能小劇場で『やぶにらみの暴君』シークレット上映会が開かれることになっているらしい。主催はアンド・ナウの会で、唐沢俊一もゲストとして参加するらしい。入場料は2000円。
 …しかし、ここで気になるのは何故シークレットなのか?ということである。おそらく『やぶにらみの暴君』という作品が、作者のポール・グリモーの意に沿わないかたちで世に出されたことが影響しているのだろう。グリモーは後に『やぶにらみの暴君』を『王と鳥』として改作し、オリジナルの存在を認めていなかったのだ(グリモーの死後もオリジナルのフィルムの回収は続いているらしい)。
 だからこそ、シークレットなのかもしれないが、著作権をクリアーしているのか気になったので、なかの芸能小劇場にメールで質問してみた。
 すると、さっそく丁寧な返事をいただいた。「主催者に確認をとったところ著作権の処理については問題ない」とのことらしい。担当の方、ご返事していただきどうもありがとうございました。
 …しかし、そうなると何故シークレットなのかやっぱりわからない。著作権の問題がないのなら、グリモーの遺族がフィルムを回収しようとしても突っぱねることができるのではないだろうか。まあ、問題がないのならいいんだけど、このイベントについては少し気になることがあるので、また何か書くことがあるかもしれない。


・今月の「社会派くんがゆく!」より。

村崎  それより、これ見てよ(と、“知ってビックリ 民主党これが実態だ”と題された自民党パンフレットを出す)。オレん家のポストに投函されていたんだけどさ、こんな怪文書まがいのネガティブ・キャンペーン、いまどき共産党でもやらねえぞ。ていうか、これは昔の共産党の手口だろーが! 政権与党のやることじゃねーぞ!


唐沢 こんなのばらまいたら、自分たちが崖っぷちに立ってるっていう現状を証明しているようなもんじゃない。これじゃショボいアンチサイトとやることは一緒だよ。いつから横綱相撲ができなくなっちゃったんだろうね、自民党は。

 …もしかしてこれはうちのブログのことなのかなあ。まあ、唐沢俊一がうちのブログを熱心に読んでいるという話も耳にしたので、わざわざ話題に出してくださったのなら光栄なのですが。「ショボいアンチサイト」のことなど気にせず頑張ってほしい。…そういえば、コミケで「いつでも連絡してください」と唐沢に申し込んだところ、快く応じていただいたのだが、その後音沙汰ないなあ。

唐沢 (前略)そもそもアメリカンサーフィンってカリフォルニアが発祥の地で、あのあたりは同時にドラッグ文化の発祥の地でもあるわけでしょ。つながりがないわけがないもんね。ただ、サーファーたちの御用達ドラッグってのはマリファナなわけ。大波の中に飛び込んでいく恐怖心をマヒさせるのに必要なんだな。カリフォルニアにドラッグが広まったのは、カリフォルニア大学がベトナム反戦運動の中心地となり、やがて平和の聖地というイメージになって自由を求めるヒッピーたちが集まり、物質文化から精神文化へ、というムーヴメントが彼らの間から起って、アジア系宗教への感心もあり、悟りを得る即物的手段として、LSDなどのドラッグが用いられるようになった。一方、覚せい剤ってのはキメるとやたら勤勉になるんだよね。マリファナやLSDじゃなくて覚せい剤ってあたりが働きバチ的な日本人らしいところというか(笑)。のりピーも「覚せい剤やって家事がはかどった」とか言っていたらしいし。


村崎 ところがそれが大嘘で、警察がのりピーの部屋を家宅捜査してみたら、ジャンキーに良くある、とんでもない汚部屋(おべや)だったらしいじゃん。部屋がとんでもなく汚いのは、家族の健康にも子育てにもよくない環境だよ〜。


唐沢 それだって、シャブやってたからまだそんな状態で済んでいて、もっとヒドいクスリやってたらゴミ屋敷とか言われていたと思うよ。(後略)

 日本でもサーファーがマリファナを使用することは珍しくない(例としてこのニュース)。そして、マリファナから覚醒剤やコカインに移行していくのは中毒者によくあるケースらしいので、それを日本人独特のものと言うのは疑問。
 で、笑ってしまったのは、酒井法子の「覚せい剤やって家事がはかどった」という発言を村崎百郎に否定されて、あわてて弁解しているところ。…普通は家事をやっていなかったと考えるんじゃないか? 「覚醒剤をやっていたからまだマシだった」っていうことがあるのだろうか。

唐沢 “のりピーに怒っている自分”に対して、「ああ、自分はのりピーのような華麗なスポットライトがあたったことはないけれど、少なくともまっとうに生きている」という安心感がわいて、自分の平凡な人生を肯定できるんだな。のりピーには悪いんだけどね、一般人にとって、こういう自身のコンプレックス解消のために、有名人の転落というのは現代社会において必要不可欠な要素なんだよ。そういう意味では、彼女の行為は立派に社会的ニーズを満たしているわけ。


『BS熱中夜話』での唐沢俊一の発言より。

大作映画というと、ヘンな話だけど見てる俺よりこの映画の方がえらいなと思っちゃう。そうじゃなくてある程度余裕をもってこの映画を愛してあげよう、こっちの方がなんとなくこう上位にたてるみたいな。

 つまり、他の人間を見て「上位にたてる」かどうかというのは唐沢俊一の判断基準なわけだ。みんながみんな自分と同じだと思わないでほしい。…っていうか、B級映画をそんな風に見ている人がいたとは。なんでも他人と比べないと気が済まないというのは不幸なことだと思う。
 あと、『碧いうさぎ』がiTunes のチャートで1位になったことから考えても、酒井法子より「上位」だと思っている人がそんなに多いのかどうか。

唐沢 裁判員を演じた人間が、今度は裁判員に裁かれる側に回るというね(笑)。


 覚醒剤所持・使用の罪は裁判員制度の対象事件に含まれない裁判員の参加する刑事裁判に関する法律第2条1号・2号を参照)。

唐沢 戦後の日本を復興させた影の功労者としてのヒロポンのことは何度もこの連載で語っているけど(逆説的な意味合いもわからずこれに反論している単純な頭脳の持ち主も多いけど)、ものごとの善悪というのは時代と共に変わっていっている。


 「多い」というほど批判されてるかなあ。ほとんど無視されているんじゃないの。『社会派くんがゆく!』自体の存在をどれだけの人が認識しているんだろう。あと、「わからないやつが悪い」という批判は実に便利ですね。

唐沢  『ビッグX』ね。主人公がシャープペンシル型の薬液を自分の腕に注射器で打って巨大化するんだよ(爆笑)。


 「シャープペンシル型の薬液」というのはどのようなものなんだ。「シャープペンシル型の注射器で自分の腕に薬液を注入する」じゃないかと。

唐沢  実際、あの当時、手塚さんもやってたんじゃないかと思うよ。


村崎 いや、ちょっと待った、坂口安吾ならともかく(笑)。


唐沢 だってあんなもんでもやらなきゃ、あの当時のあの仕事量は考えられないし、あんなに毎晩徹夜の連続で身体が持つわけがないもの。またしても立川談志が言っていたことだけど、「『火の鳥』なんか読むと、手塚さんは間違いなくやっているとしか思えない」って(笑)。(後略)


 手塚治虫が麻薬をやっていたって根拠はあるんだろうか。村崎百郎がビビってるじゃん。唐沢俊一は過去にも「少なくともヒロポンがなければこの当時の文学や芸能における傑作群の大部分は生まれていなかったであろうことは間違いない」と書いていたが…(詳しくは「トンデモない一行知識の世界」を参照)。

唐沢 シャブやった人間なんか復帰させるなって声は未だに大きいし、押尾学の保釈についても「なんであんな人間がお咎めなしなんだ」って言うコメントは後を絶たないね。保釈と釈放を間違えてるんだな。もともと保釈金収めての保釈というのは法律として認められているものなのに、こいつらはそれを踏みにじる発言をしてテンと恥じない。なんでこんな発言を繰り返すかというと、絶対的正義の側に立てるということと、普段なら口にできないような悪口雑言を良心の呵責なく投げつけることが出来るという行為に酔ってるんだな。警察に苦情いってきたり、ネットにヘイトコメント書きこんでいる連中ってのは、脳内で分泌される快感物質の奴隷になっているわけ。つまりは、押尾やのりピーと同じ中毒者なんだよ。


 goo辞書

ほしゃく 0 【保釈】
(名)スル
保証金の納付を条件に、未決勾留中の被告人を釈放すること。重大犯罪や証拠隠滅のおそれがある場合などを除いて、請求があれば裁判所は認めなければならない。また、裁判所の職権で行うこともある。

 つまり、「保釈」は「釈放」に含まれるわけだ。唐沢俊一としては「保釈と無罪放免を間違えてるんだな」と言いたかったのだろうか。しかし、押尾学の保釈について怒っている人は、釈放されたときの謝罪が不十分だったとか、いまだに一緒にいた女性の遺族に謝罪に行ってないとか、女性を死なせたことについてお咎めなしなのはおかしいのではないか、という理由もあるのだから、唐沢が言っているほど無茶苦茶なものではないだろう。むしろ、唐沢こそ押尾学酒井法子を批判している人間を批判することで「脳内で分泌される快感物質の奴隷」になっているようにも思える。『社会派くんがゆく!』は毎回ネットの批判をしているわけだから、唐沢も「中毒者」なのか? 「中2病」の人を意識しすぎる人のことを「裏中2病」と呼ぶらしいが、唐沢俊一にもその症状があるようなないような。

唐沢 パニくって逃げるなんてのは、もう小学生と一緒だよね。


 「DAICON逃亡事件」では冷静に行動したんでしょうね。

唐沢 そういうのに永続的に耐えられる人間だからこそ、スーパースター足りえるってことだよね。才能と遊びがお互いに刺激しあって成長していくタイプ。マイケル・ジャクソンっていうのはこれと逆で(★7)、『スリラー』あたりで才能は尽きていたのにスターとしてステイタスだけは維持しないといけなかったから、結局あらゆるクスリや人体改造に手を出して若死にしてしまった。


 「『スリラー』あたりで才能は尽きていた」? 『BAD』はどうなるんだ? だから、知ったかするなって(過去のマイケルについての知ったかは6月30日の記事を参照)。

唐沢 酒井法子もたぶん、アイドル時代はファンの声援を間近で受けることで脳内麻薬を分泌できていたんじゃないの? それが結婚して子供ができて、生活も落ち着いたところで、あの当時の快楽体験が懐かしくなってしまった。それで手近なところで快楽の代用物として麻薬に手を出してしまったってことじゃないかと。


 あれ? 別のところではこんなことを言ってたのに。

唐沢 仕事上は人生の暗黒面も全部抑圧して、明るい笑顔で演じてきたわけだからね。並大抵のストレスじゃなかったと思うよ。

 酒井法子覚醒剤に手を出したのは、ストレスのせいなのか、快楽を求めたからなのか。

唐沢 もっといえば、高度経済成長期の自民党はとにかくイケイケで、日本国中を脳内麻薬出まくり状態にしたから、今までの成功があったわけでしょう。これだって一種の宗教的な熱狂だよな。これは“戦争で勝っている”ときの高揚感と同じだと思う。ひいてはそれが、政権交代を目の当たりにするときの高揚感に通じるわけで。


 「高度経済成長期の日本は社会全体で覚醒剤を服用していたかのようだった」というのが唐沢俊一歴史観らしい(詳しくは8月28日の記事を参照)。当時を知らない自分にはわからないことだが、果たしてそうだったのだろうか。


 他にもチョコチョコ「?」と思ったところがあったので、みなさんもチェックしてみてほしい。いや、もうこれだけでも十分なのかもしれないけど。


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