唐沢俊一検証blog

唐沢俊一氏の検証をしてきたブログ(更新は終了しました)

冗談は寄席。

 印刷所に行って入稿してきました。『唐沢俊一検証本VOL.1』、9月1日タコシェに納品する予定です。今度は300部刷ったのでたぶん売り切れることはないはず。
 松沢呉一さんに『博覧強記の仕事術』の実売部数を目標にしてはどうか、とアドバイスしていただきましたが、「実は初版で抜いていたりして」とか思ってしまった。どんな人があの本を読むのかよくわからないのだけど。第3章以降の検証も早くやらないとなあ。


 「漫棚通信」さん唐沢俊一の問題について現在の心境を書かれている。
 …そうなんだよなあ。どう考えても『社会派くんがゆく!復活編』の「「新・UFO入門」事件顛末記」が余計だった。あれで自分も唐沢俊一のおかしさに気づいたのだし。自分が唐沢俊一を検証している「動機」を気にされる方がよくいらっしゃるのだけど、とりあえずあの文章が「動機」ということにしておいてください。
 ちなみに、『新・UFO入門』事件の交渉で唐沢俊一幻冬舎サイドが態度を急変させたのは唐沢が独断専行したためで、話をひっくり返された幻冬舎は怒り心頭だった、という話を耳にしたので一応書いておく。『新・UFO入門』はもう絶版になっているんだっけ?
 藤岡真さんは自分より先に『週刊新潮』の記事で唐沢俊一の不誠実さを感じたらしいのだが(実は唐沢だけでなく『新潮』も不誠実なのだが)、この記事の中で唐沢はこんなことを言っていた。

ただ、私は漫棚通信さんのブログだけを見て、原稿を書いたのではない。資料は、ちやんと手元にあります。
漫棚通信さんには、お目にかかって直接、お詫びしたいです。しかし、名前もわかりませんし、メールでのやりとりしか応じてもらえないのは残念です

だったら、今回のコミケは絶好のチャンスだったわけなんだけどね。「漫棚通信」さんにきっちり謝罪できていれば、周囲の人々の見方も変わったかもしれないのに。どうしてコミケと同じ日に仕事を入れたのか、と考えるとどうも「DAICON」事件を連想してしまう。つまり、「アンチ」の待ち伏せを警戒して途中退席できるようにしたのではないか?と思うのだ。自分は少なくともあと2回は本を出すつもりなんだけど、唐沢が次のコミケも途中退席するかどうかちょっと気になる。
 そういえば、「裏モノ日記」8月16日唐沢俊一は初めて「アンチ」について記述している。

アンチの人も何人かまとめて来て写真をとっていった。
ご苦労様なことである。何しろお客さんひっきりなしでかまって
おられず。
実行委員の人が心配して見えたのでダイジョウブです、と言っておく。

「アンチ」が来てもうわべだけ愛想よく振舞っておいて、粘ろうとすると「他にお客さんがいるので」と言うのがコミケでの唐沢俊一のやりかただとわかっているからなあ。本当に「アンチ」の相手をする気があるのならいつでも連絡してください。藤岡さんに話しかけられて「漫棚さんですか?」と間違えるくらい「漫棚通信」さんのことを気にしていたんだから、今からでも連絡をとって謝ればいいのに。実行委員(準備会のスタッフのことか?)に心配かけまいとするならドラゴン山崎氏を止めてほしかったけどね。


 で、「漫棚通信」さんに謝罪するチャンスをフイにしてまで手に入れた大阪での「カルト寄席」について唐沢は日記で次のように書いている。

で、次が南湖さんで某かしこきあたりの危ないネタ。
その後が私で、トンデモ本大賞でもやったネタの拡大バージョン。
いやあ、心配していたが受けた受けた。
お客さん、いちいち解説のたびに大爆笑。
マイミクえべーさん、ブルちゃんさん。えふてぃーえるさん、
ピカード艦長さんなどがいたが、この濃いメンツの出演者のトリに
出るという大役にちょっとドキドキしていたのだが、無事、
務められてホッとする。
すぐに受付に降りていき、コミケでさっき売ったばかりの同人誌
(ここでも完売)、それと手ぬぐい(三本残してほぼ、完売)した。
サインいくつも。このあいだのゆめすけさんのお店でやった会にも
来て手伝っていらした着物美人(後でKさんに訊いたら桃葉さんという
芸能好きの方だとか)にもサイン求められたので手拭いに。

ブルちゃんさんら、お客さんたちもみな“いや、凄いネタだった”と
言ってくれ、嬉しかった。もっとも、他の会じゃ出来ない。
スタッフの中にゆめすけさん発見、久闊を叙す。
美人さんと記念写真など撮影のあと、打ち上げへ。
残念ながら彼女は帰り、出演者、スタッフ二人、
それと文福師匠。文福師匠にも大好評。
いろんなオナニー体験談を披露してくれる。まだ駆け出しアイドル時代の……
いやいや、ここでは書けない。

大ウケだったらしい。「トンデモ本大賞でもやったネタの拡大バージョン」ということは、秋山正美『ひとりぼっちの性生活』をモトネタにオナニーの話をしたのだろう。「トンデモ本大賞」のときにはオチにデビッド・キャラダインを使ったのはタイムリーだったけど今となってはどうか、似ているかどうかわからない立川談志師匠のモノマネをしたのか、などなど気になることはいろいろあるが、ウケたのならいいだろう。「トンデモ本大賞」の「できあがった」お客さん以外にもウケるんだなあ。
 …と思っていたら、同じ「カルト寄席」に出演していた快楽亭ブラック師匠はもっとクールな見方をされていた。

次の寒空はだかはさすがに安定の出来、あっしは体調が良くないのと頼光ショックで「七度狐・文福篇」と楽屋落ちで逃げた。旭堂南湖の「天皇漫遊記」はつまらない。トリは唐沢俊一先生のオナニーの噺。前回のカルト寄席に比べるとまるで盛り上がらず、おまけに赤字で持ち出しなのが腹立たしい。お客さんが満足してくれれば赤字でも良いのだが…

 プロとアマチュアの差、または自分を客観的に見られる人間とそうでない人間の差、というべきだろうか。あと可笑しいのは唐沢俊一旭堂南湖氏のネタについて伏せているのに、ブラック師匠は堂々と書いていること。…鬼畜が自主規制しちゃダメだろう。右翼が抗議しに来るとでも思っているんだろうか。まあ、コミケでアンチについて余裕を見せているように書くのも、自分の芸が笑いを取ったと書くのも同じことなんだろうなあ。


 ここまで評価が違うのは面白いから、唐沢俊一の落語(?)を一度見に行こうかな。

社会派くんがゆく 復活編

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快楽亭ブラックの放送禁止落語大全

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