唐沢俊一検証blog

唐沢俊一氏の検証をしてきたブログ(更新は終了しました)

「コミックマーケット76」レポート(中篇)。

もう1回延長。


 本が完売してもそれで終わりではない。ブースを訪ねてくる方に挨拶をしたり通販の説明をしたりしなくてはいけないのだ。「唐沢さんには本を渡しに行ったんですか?」という質問にも答えなくてはいけない。何度も答えているうちに疲労してきたうえにもともと人付き合いが得意でないものだから、もしかすると不愉快な思いをさせてしまったかもしれない。申し訳ありません。


 さて、ひっきりなしに訪ねてくる人たちの中で「こんにちは!」と元気に挨拶してくる人がいた。見ると黄色いシャツを着た金正男似の男性で、「唐沢さんのところから来ました」「俺のことも検証してよ〜」などとハイテンションな言動をとりつつもおとなしく見本誌を読んでいる。自分はコミケには何度か参加しているから「こういう人もいる」としか思わなかったし、「唐沢さんのところから来ました」と言われても「消防署の方から来ました」とひっかけたちょっとしたジョークだとばかり思っていた(うちのブースと唐沢俊一のブースをハシゴしてくるお客さんは他にもいたのだ)。
 ところが、自分以外の人たちは「おかしい」と感じたらしく、ラキシスによると、それまで自分のブースの横で談笑していた藤岡真さんたちは男性が来るなり一気に白けたムードになったという。
 「いやー、もっとリラックスしてよー」などと男性は大声で言って、自分と握手した後でなぜか自分の横に座っていたクローソーとも握手して去っていった。「…なんなの?あの人」と不安がるアトロポス「なれなれしい人はどこにでもいるんだから気にしないの」と冷静なクローソー
 確かに妙な出来事ではあったが、これはあくまでその場限りでのことであって、しばらくすると自分たちはこの事件のことをすっかり忘れてしまっていた。おそらく、男性本人が自分で真相をバラさなければ永久に忘れてしまっていたと思う。

 実はこの男性はドラゴン山崎氏だったのである。…と言ってもご存知の方がいらっしゃるかどうかわからないので一応説明しておくと、唐沢俊一が主宰している「文筆業サバイバル塾」を受講していた痛車評論家の方である。
 申し訳ないことに、自分はまったく気づかなかった。一般の参加者だとばかり思っていたのだ。もちろん「ドラゴン山崎」というライターの存在は知っていたのだが、顔がわからなかったのだ。もしかすると、山崎氏が名乗っていたのに自分が聞き漏らしていたのかもしれない、と思って女の子たちに聞いてみたが誰も名乗ったのを聞いていないという。だから、彼女たちが山崎氏を不審者と勘違いしたのはある意味しょうがないことなのかもしれないが、自分は唐沢俊一をウォッチしているのだから不勉強の誹りを免れない。プロの評論家である山崎氏を一般客だと勘違いしてしまったことをお詫びしたい。

山崎氏はmixiの日記で次のように書いている。

いや〜、ケンカ売った相手の一味(と当人たちが思っている)が目の前に来ているのに、連中ったらリアクションが悪いったらありゃしない。開口一番こっちは「こんにちわっ! 遊びに来たよ! オレのこと知ってるよね!?」って大声で挨拶しても、サークルの面々は無視するでも挨拶をかえすでもなく、どう反応していいかわからずキョトンしているだけ。

 だって、顔を知らないんだもの。キョトンとするしかない。確かに「唐沢俊一ワールド案内」には山崎氏の写真が貼られているけど、これじゃわかんないってw 目にモザイクがかかっているのにわかったら逆に問題だよ。あと、『唐沢俊一検証本VOL.1』には山崎氏は登場しません。見本誌をあんなに熱心に読んでいたのにわからなかったのでしょうか。

で、私がペラペラとテキトーなことをくっちゃべっても、彼らは会話について来ようとしないんですね。とくに主催者の反応がまったくダメ。自分が噛み付いている人間の関係者が目の前にいるんですよ。しかも、連中のツマンナイ活動を好奇心からわざわざ見に来るようなオッチョコチョイです。私だったらこれ幸いと、いろいろ話をしてボロを出させて情報を聞き出そうとしますよ。でも、そういうハングリーなところが彼らには全然ない。ネットや資料だけをソースに原稿書く手合いはこれですよ。

 そう、自分ももし山崎氏だったとわかっていたなら、お話を伺ってみたかった。でも、顔も知らず、向こうから名乗っても来ず、質問もしてこない人間にどうやってついていったらいいのか。
 あと、山崎氏はどうして俺から「いろいろ話をしてボロを出させて情報を聞き出そう」としなかったんだろうか。俺だって東大で唐沢俊一に会った時に盗用について話を聞きだしているんだから、プロの評論家にしてはハングリーさに欠けると言わざるを得ない。それとも、俺と直接話をする自信がなかったんだろうか。わざわざmixiで書かないで「自分と唐沢俊一は癒着していない!」と面と向かって反論したらよかったのに。あと、山崎氏の話は全体的に聞き取りづらかったです。ついでに書いておくと「ネットや資料だけをソースに原稿書く手合い」って唐沢俊一を批判するのはやめておいた方がいいのではないかと。あ、「資料」は読んでないかな。

ひとり結構カワイイ女の子がいて、このコはケタケタ笑いながら私と彼らのやり取りを面白がって見ておりました。たぶん、あのサークルで洒落っ気が多少なりともあったのは彼女だけじゃないかな?

 これはクローソーのことだろう。彼女によれば「あの人が来てから変な雰囲気になってたからなんとか場を和まそうとしていた」らしいんだけど。つまり、気配りだったわけだ。あと、うちのブースには他に「結構カワイイ女の子」が2人ほどいたんだけど、山崎氏の目には入らなかったのだろうか? ああ見えて意外と緊張されていたのかも。自分は日頃から無愛想で「怖い」とよく言われるから、知らず知らずのうちに山崎氏を威圧してしまっていたのかもしれない。そうだとしたら申し訳ない。
 ちなみにクローソーは山崎氏について「かわいそう」と言っていた(その他にもいろいろなことを言っていたが山崎氏が気の毒なので伏せておく)。ラキシス「あれがドラゴン?」と苦笑していた。…いや、名前は関係ないって。

悔しかったら次に顔を出す時にはもっと面白いリアクションとって見ろw

 悔しいと思う以前に山崎氏の行動が理解できません。うちのブースに来て居合わせた面々を困惑させて「勝った!」と仰ることにどんな意味があるんだろうか。2ちゃんねるで誰も理解できない言動をとっている人に周囲が呆れてレスを返せないでいるのをカンチガイして「勝った!」とひとりだけで喜んでいる人は今でもたまにいるようだけど、それを思い出した。まあ、山崎氏がハイテンションな態度をとりつつも、おとなしく見本誌を読んだり、最後は自分に握手まで求めてこられたので、自分の隠れファンなのだということは薄々わかったけど。唐沢俊一とつきあいのある手前、はっきりとは言えなかったんだろうね。今度お目にかかったらサイン入りの本を進呈することにしようか。

 他にも山崎氏の行動には理解できないことがあって、まず藤岡真さんをからかっているつもりになっていること。

その様子がちょっと面白かったので拳をあげて殴るふりしたら、オッサンは身体がビクンとして避けるふりしてたモン。で、こっちが「冗談冗談。本気で殴るわけないやん」って言ったあとで、「殴りたければ殴れっ!」と再びトンチンカンなことを言っておりました(頬をピクピクさせてお怒りの様子で)。どうもこの人とは会話が噛み合ないw

 そもそもこんな光景を自分は目撃していないのだけど。山崎氏はご存知ないかもしれないのだが、うちのブースの横にいた藤岡さんと大野典宏さんは武道をたしなんでいる方である。よくそんな口を叩けるなあ。無知ほど強いものはない(by植木不等式)。藤岡さんや大野さんの存在は非常に心強かったのだが、自分と一緒についてきた女の子たちも「女の子連れなら乱暴はできないだろう」と考えていたらしく、自分は彼女たちにも守られていたことになる。ありがたいやら情けないやら。そういえば、クローソーが当日なぜかラフな格好をしていたので少し不思議だったのだが、「kensyouhanが乱暴をされたら飛び蹴りする」ためだったらしい。…それはちょっと見たかった。
 
 そして、一番理解できないのは、山崎氏の行動に唐沢俊一が関係していることを堂々と認めていることである。

黄色「検証ブログってもう来た?」
唐沢「あぁさっき来て本を置いていったけど、別に何んともなかったな」
黄色「ちっそこに立ち会えたら面白かったのにな」
唐沢「しょせんその程度だよ」
黄色「じゃ、今度は俺が殴り込みにいきましょうか?」
唐沢「ぐははは、それおもしろいな」
黄色「マジ行っちゃいますけどぉ」
唐沢「あんましムチャすんなよ、ぐははは」

うちのブースに来る前にこのようなやりとりがあったことについて山崎氏は

ああ、それそれ。
当事者もしくはそれに近い人でないと書けない内容なので、まあ間違いないんじゃないでしょうか。正直どっちでもいいです。要はわかっているんなら自己紹介を省いても面倒がなくて良いわけですから。

唐沢さんの発言ちょっと違う部分もあるけど、ニュアンスとしては概ねそんな感じです。私は結構やりたいことをやりたいように生きているので(束縛されるのが大嫌い。だから特定の組織に属さないフリーランスをやってるんだし)、たぶん唐沢さんが「行くな」って言っても行ったと思うけどね。

でも、草の者を放っていたとはね・・・その本気さが笑えますw

ガッツリ認めている。まあ、山崎氏が勝手に唐沢俊一もからんでいると言っているだけなのかもしれないが、世話になっているであろう唐沢俊一に迷惑がかかる可能性をまるで考えていないのが凄いというか。仮に山崎氏の行動についてコミケ準備会に報告したとしたら、山崎氏を制止しなかった唐沢俊一にも影響が出るかもしれないんだけどね。余談だけど、コミケの後で唐沢俊一と親しい人と話をしたら、この事件も既にご存知で「ドラゴンを止めないなんて唐沢さんはひどい。信じられない」と仰っていました。もう既に唐沢俊一に迷惑をかけていることを知っておいた方がいいだろう。もし事実と違うのなら、唐沢俊一も「ドラゴンの言ってることはウソだ」と言っておいた方がいいと思う。あと、わざわざ言うまでもないんだけど、スパイなんて存在しません。そんな余分な人がいるようだったら真っ先に自分の代わりに同人誌を買いに行ってもらってるところだ。妄想がひどいようなので早目に治療したほうがいいですね。


 以上がドラゴン山崎氏来訪の一部始終である。ウォッチャーのみなさんが楽しみにされていたので丁寧に説明してみた。
 しかし、本当に重要なのは、伊藤剛さんや「漫棚通信」さんたちとお会いしたことなので、次回はそれについて書くことにする。

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萌えだらけのクルマ選び 新車購入編

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