唐沢俊一検証blog

唐沢俊一氏の検証をしてきたブログ(更新は終了しました)

Who's bad?

 唐沢俊一「裏モノ日記」6月26日マイケル・ジャクソンの訃報を取り上げている。

マイケルが『スリラー』を発表した82〜3年、
ちょうど東京で下宿生活を私は送っていたが、当時の新文化
であったレンタルビデオ店の、開店する際のカンバンとなる商品が
まず、たいてい『スリラー』のビデオであった。どれだけ、『スリラー』
のPVの本数をそろえているかで、そこのレンタルショップ
資産規模がわかったというくらい、みんな、このビデオを借りまくった。
たとえばプレスリーの歌うときの腰つきがどんなに色っぽくても、
レコードではそれは鑑賞できず、テレビや映画でときおり見かける
それを頭に思い浮かべなくてはならなかったのに比べ、
マイケル・ジャクソンのダンスは、ビデオという最新機器によって
常にファンは目の前にそれを見ることが出来、模倣することが出来た。
これまでのどのスターよりも、マイケルは“手軽に見ることが出来る”
スターだったのだ。

 『スリラー』のPVが発表されたのは1983年12月。「82〜83年」とかボカす必要はなかったのに。IMDbを仕事に活かせてないなあ。MTVとか見たことあるんだろうか? で、『スリラー』のPVに触れているのに、監督がジョン・ランディスであること、リック・ベイカーが特殊メイクを担当していること、ヴィンセント・プライスがナレーションを担当していることをことごとくスルーしているのに呆れる。どこが「裏モノ日記」なんだ。ついでに書いておくと、『BAD』のPVの監督はマーティン・スコセッシ唐沢俊一は知らないかもしれないから念のため。
 そして、いつものことだが時空が歪んでいる唐沢俊一は「82〜83年」は仙台にいたんじゃないのか(詳しくは2月19日の記事を参照)? 

家庭用ビデオデッキというアイテムの普及とマイケル人気の高まりは
たぶん、パラレルであるはずだ。ここらへん、まさに彼は
80年代が生んだスターということが出来るだろう。
音楽性から言えば、むしろその前のジャクソン5の頃が図抜けて
いたように思う。

 唐沢俊一にはぜひともジャクソン5時代とソロになってからのマイケルの「音楽性」の違いを解説してもらいたい。どうしてこんな「知った風なこと」を平気で書けるんだろう。

後半生はミュージシャンというよりむしろ奇行の人、という感じで
世間の耳目を集めていた感があったが、それもこれも、彼の得た
“ちょっとやそっとじゃなさすぎる成功”がもたらしたもの。
彼の影響で“セレブは奇行をするもの”という“常識”が定着して
しまったのも皮肉なことだった。
それにしても私もマイケルと同じ年生まれである。
私はドラッグをやっていないけれど心臓がそろそろバテはじめて
くる年齢なのだな、と思う。
気をつけなくては。

 マイケルの登場以前にも奇行に走るセレブはたくさんいたと思うし、そんな「常識」が定着したのかどうか。しかし、マイケルは成功しすぎたせいでおかしくなって、ファラ・フォーセットは美しすぎたから呪縛にかかった、って「すっぱいブドウ」みたいな発想だな。ついでに書いておくと、『狼男アメリカン』や『スペース・サタン』が出てこないあたり、B級映画も80年代以降はダメっぽい

…まあ、かく言う自分もマイケルの訃報を聞いて真っ先に思い出したのが『水10!』の「ゴリケル・ジャクソンの真実」と「空耳アワー」の「パン 茶 宿直」なのであまり大したことは言えないw スペースシャワーTVの追悼特集は見たから許して欲しい。とはいえ、それまで「かっこいいなあ」とノリノリで見ていたのに、“Smooth Criminal”のPVが流れた瞬間に爆笑してしまったんだけど。「空耳アワー」って罪深いなあ。



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