黒い未来予想図。
・唐沢俊一が退院した後も入院前と同じような生活を送っているのが気になる。
17日。
終った後、近くの焼鳥屋『幸ちゃん』で幸田尚子ちゃんを待つ。
クロムモリブデンのこと、ルナの芝居のことなどちょっと話。
ここの稽古は3ヶ月近くかかるそうである。ちょっと驚く。
11時ころ、別れて帰宅、ビールジョッキ二杯とハイボール一杯
飲んだきりだったが、少し疲れたのでそのまま就寝。
18日。
朝、少々の息苦しさあり。
ゆうべ就寝前に薬をのみ忘れたせいか。
9時、終って出る。中村公平くん、前沢航也くんとハッシー、
菊ちゃんというメンバーで、駅前の蕎麦居酒屋で乾杯。
10数日ぶり。ここはつまみが旨いので、いろいろ頼んでしまう。
生ビールジョッキ2杯、ホッピー2杯、ハイボール1杯。
まあ、毎日これではむくみもする。
12時、タクシーで帰宅、寝る。
また薬のむの忘れた。
酒を飲むわ薬を飲み忘れるわ。こんなんでいいのかなー。俺が主治医なら打震をお見舞いしているかも。…っていうか、本当ならジュンク堂書店でのイベントがあったはずの18日も、普通に芝居の稽古をやって、終わった後に酒を飲んでいる。それならイベントにも全然出られたのでは? そして、やはりジュンク堂のイベントが中止になった件については触れていない。2ちゃんで仮病説が流れても反応する人なのに、どうして何も書かないのか。それ以前にプロのライターとして書店や予約した人に対してお詫びをするのが常識的な対応というものではないだろうか。…自分は「自分から質問されるのが嫌で逃げた」とは思わないのだが、イベントをここまで徹底的に「なかったこと」にされると「もしや…」と思えてきてしまう。
「トンデモない一行知識の世界2」のコメント欄で藤岡真さんはこのような事を書いておられる。
唐沢自身に、正しい情報を書くという姿勢がありません。彼にとっては「咳きは大分以前から出ていた」とそれだけのことで、昨年だろうが3月だろうがどうでもいいんでしょうね。
今回の入院。
1、体調不良なのは以前から自覚していたが、面倒なのと怖いのとで、ほったらかしていた。
2、トークイベントにkensyouhan氏が質問に来ると聞いた。
3、岡田は逃げ、バーバラは裏切る可能盛大、で、自分も逃げることに。
4、もっけの幸い、暴飲暴食して検査にいき入院。
5、入院日記を書くが、ものを書くという能力が基本的に欠如している(あるのはコピペ改竄)ので、虚実滅茶苦茶なものになる。
6、水分が排出されて浮腫が消えたので、早速演劇に復帰。
ってことなんでしょうね。これからまた自暴自棄とP&Gの人生を送り、夏コミぎりぎりで再入院。もう見え見え。
というわけで、夏コミにも来ないのではないか?と思われている。夏コミには自分もサークルとして参加して、唐沢に同人誌を直接手渡しすることも予告しているのだ。ただ、夏コミというのは本当に苛酷な環境なので、病み上がりの人は参加を控えても無理はない…と思っていたら、退院直後から酒飲んだり芝居の稽古をやっているから参加しても大丈夫そうだしなあ。…あ、でも日記の中に再入院の伏線とも読める箇所がある。
K先生、7月にはカテーテル検査をぜひやりたいという。
…あー、これは「ニ・ゲ・マ・ス・ヨ」のサインなのかも。…いや、まあ、自分はちゃんと夏コミにも出てくると信じているけどね。だって、唐沢俊一が自分のようなシロウトを恐れるとは思えないし、同人誌を渡すだけなんだから何も怖がることはないのだ。万が一恐れていたとしても、自分が予告するたびにイベントを中止するわけにはいかないし、自分が予告無しにイベントに行って質問したらどうするんだろう? 壇上でいきなり倒れられたら困るよ。
・今年の「日本トンデモ本大賞」で大内明日香・若桜木虔『すべてのオタクは小説家になれる!』がノミネートされたことでいろいろと騒ぎになったことは記憶に新しいが、「日本トンデモ本大賞」で唐沢俊一は大内女史についてに「彼女は『すべオタ』とは全く反対の内容である自分の『文筆業サバイバル塾』の編集もしているから、ある意味プロ中のプロと言える」というフォローをしていた(詳しくは6月7日の記事を参照)。
ところが、『文筆業サバイバル塾Vol.5』P.3〜4で唐沢俊一はこのようなことを言っている。
講演ってね、サバイバル、つまり食べて行くということになると、講演はバカにならないんですね。大体いろんなところに行ってですね、アゴアシ(つまり食事と交通費ですね)が出て、行くと担当者がお世辞で「いつも読んでおります、ご活躍ですね」とか言われて、それで講演では一時間とか一時間半とかしゃべる。
それで大体、一介の講演料というのが(私なんぞはそれでも安い方なんですけれども)普通に単行本を出した時の印税の大体三分の一から四分の一くらいはいただけます。しかも新しいことはしゃべらないですよ。皆がテレビを見たり、本を読んだりしてくるわけですから、それに出てたようなことをしゃべればいいわけで。これでそれだけの額が入るという。
なんか、講演を嫌う人もいますが、講演が来るようになると大体生活が楽になると見ていいですね。
『『マンガを読んで小説家になろう!』『すべてのオタクは小説家になれる!』特別版』P.54での大内女史の発言。
ちなみに、講演というのはなかなかおいしい、作家になったらみなさんは、大きい賞を獲れば、講演というのは結構話が来ますので、それを副収入とするのがいいかと思います。
二人とも同じことを言ってるじゃないか。どこが正反対の内容なんだ。…しかし、そうなると「トンデモ本」と同じことを唐沢俊一が言っていることになってしまうなあ。あと、別のところで「講演料は10万を下らない」と書いているから、そうなると唐沢俊一の印税もなんとなく計算できるかも。
『文筆業サバイバル塾』での唐沢の発言は興味深いので他にも紹介していく。P.7より。
でも、「新刊が出たんだったら、それについて話してください」とかいうのはめったにありません。今だったら『トリビアの泉』について話してくれというのがほとんどです。昨日もその話をしてきたんですけれども、飽きちゃうんですよね。また、「生活の中にトリビアを取り入れて、生活を豊かにしよう」って、トリビアを取り入れたところで生活が豊かになるわけがないんですが(笑)、そんなようなことを話すわけですね。
自分から持ちネタを台無しにするようなことを言ったらサバイバルできなくなるのでは。
P.10より。
「自伝みたいなもの」って『星を喰った男』はれっきとした潮健児の自伝である。それに唐沢俊一がからんだおかげでいろいろややこしいことになってしまったのだが(詳しくは2008年12月26日の記事を参照)。
それから『星を喰った男』に関してはP.19にも記述がある。
で、たとえ文章の本文を書いても、「あとがきまでゴーストライターが書かなきゃいけないのか?」と言いますと、書きます。さっき言った潮健児の『星を喰った男』の帯の文は池部良さんが書いているということになっているんですけれども、あれも池部良さんに「お願いします」と言ったら、「うん、いいよいいよ」「いつごろまでに文章をお願いできますか?」「君、書いといて」と。だから名前だけですね。
P.14より。
また、講演がなんでいいかという。講演の会場では即売会ができる(笑)。ケチな話と思われるかもしれないけれども、実はこれ、意外と大きい。
「意外と大きい」から「トンデモ本大賞」でも揉めたんだろうなあ。
P.31より。
オスカー・ワイルドの言葉があります。「評判になるより悪いことは一つしかない。評判にならないことである」
その評判がたとえ悪評だろうと、悪口だろうと、2ちゃんねるの祭りであろうとなんであろうと、とにかくね、悪口は言われてナンボ、意識の中に入ってナンボなんですよ。
唐沢俊一が入院したときのネット上での反応のウスさを考えるとなかなか味わい深い発言だ。
同じくP.31より。
だいたい物書きで売れている方、ライターで売れている方というのは、(自己顕示欲とまでは行かないまでも)自我という点では大変に強い人がいて、自分の作品がどれだけ人に影響力を与えているかということを知りたがります。
本当にそうなんだろう。唐沢俊一スレッド@2ちゃんねる一般書籍板では、唐沢俊一がmixiに頻繁にアクセスしている様子や「足跡」をつけていることが面白がられている。まあ、入院中にもかかわらずmixiをやっていたから「仮病説」なんか流れてしまうのだが。
P.32〜33より。
けれども、私は、ネット、それからブログ、こういうものは顔出しで商売をしている人間にとっては絶対必要不可欠になっている、と考えます。どんな有名な作家であっても、自分のブログの告知欄なんかで初めて読者はその人の新刊が出るということを知ったりするわけです。どこそこのイベントに出ますよ、テレビに出ますよという露出情報は常にブログでもって流していないと、ファン達がその作家の情報を把握できない。
だからこそ、ジュンク堂でのイベントの情報が出なかったのは不思議なのである。
最後にP.15より。
(前略)講演会なんかで話すのと同じく、実際のファンと面と向かって話をする、あるいは意見を聞く場として、講演会やコミケというのを活用していくということが大事です。
なんだ、ちゃんとわかっているじゃないか! 夏コミではぜひ「面と向かって」話をしましょう。5分くらいでかまいませんから。
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