唐沢俊一検証blog

唐沢俊一氏の検証をしてきたブログ(更新は終了しました)

たびたびのイタダキ。

 唐沢俊一キッチュワールド案内』(早川書房)P.147〜148より。

もとは豊臣秀吉の臣下で、金瘡(切傷のこと)の専門医であった中条立脇を祖としている一派で、戦場における刀槍鉄砲などの負傷を治療していた、言わば軍医だったのだが、婦人科についても造詣が深く、産医としての名も高かった。

「中条流」の祖は中条帯刀。読みは同じなのだろうけど。そういえば『餓狼伝』に立脇如水というキャラが出てきたっけ。柔道で期待されながらも北辰館に入って葵文吾に負けた人だ。


「ぬう」
kensyouhanは思わず呻いた。
唐沢俊一の本からはかすかに獣臭が漂っていた―


盗。
誤。
驕。
写。
貼。
嘘。
窃。
違。
怠。
偽。
写。
貼。
写。
貼。


ぞわり
背中を駆けぬけるものがあった。
なんという。
なんという男なのか、唐沢俊一
いったいどうすればプロのライターがこれだけのことをできるのか。
考えたところでわかるはずがなかった。
いったいどれだけの間違いが本の中にあるのか。
数えても数えても尽きることはなかった。
「おもしれえ」
検証は始まったばかりであった―


…獏さんの小説は実家に置いてあるので適当にやってみたよ。「夢枕獏の文体のガイドライン」面白いなあ。おきゃああああああ。


 さて、「中条帯刀」の間違いがあったすぐ次のページでまたもや名前の間違いがあるのだから驚きである。『キッチュワールド案内』P.149より。

 実際、中条流は当時の社会において、最も栄えた職業のひとつで、高田興清の『松屋筆記』にも、
「今の世中条流子おろし術都下に遍満せり、堕胎の薬技を施す事なり」
と特記されるほどであった。

 『松屋筆記』の作者は小山田(高田)与清(ともきよ)。「与清」が「興清」になったわけだが、これはわかりやすい。「与」の旧字は「與」だから、「與清」→「興清」というわけだ。唐沢俊一もどこかでウッカリ「おききよ」とか言わなきゃいいのだが。しかし、同じコラムの中に2つも名前の間違いがあるとは…(実はこのコラムの中には他にも間違いがあるのだが、それはまた後日)。


 たまらぬブログであった。


神々の山嶺(上) (集英社文庫)

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新装 餓狼伝〈the Bound Volume 1〉 (FUTABA・NOVELS)

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キッチュワールド案内(ガイド)

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