唐沢俊一検証blog

唐沢俊一氏の検証をしてきたブログ(更新は終了しました)

ジュウシマツ住職も実在する?

 4月中旬に唐沢俊一著・ソルボンヌK子画『昭和ニッポン怪人伝 日本の黄金時代をつくったライバルたち』が大和書房から出るとのこと(セブンアンドワイで取り扱いを開始している)。「裏モノ日記」で昨年末からよく出ている「D社」というのは大和書房だったわけだ。

60〜70年代にかけて“日本の黄金期”を作り上げた偉人とそのライバルたち。文化、政治、事件から昭和という時代を紐解く!

という内容らしいが…危険だなあ唐沢俊一歴史が苦手なのに。処女作の『薬局通』からして、薬の話はマトモだったのに、薬の歴史になってからいきなりガセが頻出してたもの。しかも「60〜70年代」といえば当時を知る人はいくらでもいるから、少しでも妙なことを書けばツッコミを食らうことは必至である。気をつけてほしい。


唐沢商会『ガラダマ天国』(ぴあ)P.132より。

ところで日本の、某所にコアラ寺というのがあるのは知ってるか?
「コ、コアラ寺っすか?」
これはまあ、普通のお寺だったのだが住職がある日オーストラリア旅行でコアラを見て
「おお、これぞ仏様のお姿じゃっ」
と感激し
なをき「何でだっ」
日本に帰ってから寺の名をコアラ寺と改名し、コアラを御神体とした
住職さんはコアラの帽子をかぶってニコニコしてテレビに映っていた
俊一「…しかし檀家の人々は突然御神体はコアラになるわ坊主はコアラ帽かぶるわ、名前はコアラ寺だわいったいどう思ったのだろうか」

「コアラ寺」というのは京都市右京区にある阿弥陀寺(嵯峨野阿弥陀寺)の通称であって改名したわけではない。また、本堂にコアラグッズはあるものの、「御神体」がコアラになったわけでもないようだ(「こあらな人々」を参照)。住職さんは本当にコアラの帽子をかぶって説法しているんだけど(「ごくらくとんぼ」を参照)。
あと、お寺なら「御神体」ではなく「本尊」なのでは?

ガラダマ天国―唐沢商会提供

ガラダマ天国―唐沢商会提供