唐沢俊一検証blog

唐沢俊一氏の検証をしてきたブログ(更新は終了しました)

カリカリ派?しっとり派?

 『裏モノ日記』2月23日の記述を見る限り、唐沢俊一滝田洋二郎監督の映画を観ていないような気が。市川準監督が亡くなったときのことを思い出す(詳しくは2008年9月22日の記事を参照)。作品の内容に触れない批評を書かせたら右に出る者はいないね。ちなみに、『つみきのいえ』の加藤久仁生監督の恩師である片山雅博氏は唐沢の知人で、「ぴあ」の「ガンダム論争」に登場したり、単行本版『星を喰った男』のイラストを手がけたりしている。


では本題。唐沢商会『怪体新書』(光文社)P.66〜67より。

人類が生んだ最高の知性の持ち主といわれるロジャー・ベーコン
彼はとある厳冬のさなか馬車の中から眺めた降り積もる雪景色を見ているうちこの雪で肉や野菜の腐敗を防止できるのではないかと考えた
「冷凍保存の元祖である」
彼はさっそく馬車を降り、近くの農家から買ったニワトリの腹を裂き、雪を詰めこんだ
「厳冬のさなかのこの作業のせいで彼はカゼをひき、それがモトで死んだという」

 ニワトリの冷凍保存の実験が原因で死んだのは、イギリスの哲学者フランシス・ベーコン(Francis Bacon)。ロジャー・ベーコン(Roger Bacon)もイギリスの哲学者(神学者)なので、混同してしまったのだろう。ただし、この2人が生きていた時代は全く異なっているので、その点に気をつけていれば間違いを防げたかもしれない(フランシス=1561〜1626、ロジャー=1214〜1294)。


 ちなみに、当ブログの中の人は「カリカリ派」である。黒コゲ寸前まで焼かれても全然大丈夫である。

※追記 『トンデモ一行知識の世界』ではちゃんと「フランシス・ベーコン卿はある冬の日、ポンド・スクウェアでニワトリを使った実験中にひいたカゼが元で死んだ」と書かれている。『怪体新書』の後で気がついたのか、うっかりミスだったのか、本を丸写ししていたのか…。なお、「トンデモない一行知識の世界OLD」も参照されたい。

怪体新書

怪体新書