唐沢俊一検証blog

唐沢俊一氏の検証をしてきたブログ(更新は終了しました)

むなしき正論。

 当ブログの去年12月28日の記事のコメント欄で「マーマー」さんという方が「唐沢俊一に「と学会」の運営委員としての資格を一年間停止される処分が下ったという噂があるが本当なのか?」という内容の質問を寄せられてきた。しかし、自分は唐沢俊一と「と学会」が冬コミで机を並べて同人誌を売っていたのを目撃したので、「処分」なるものがあったとは考えなかった。それに運営委員としての資格を停止したからといって、そのような処分にどういう意味があるのかよくわからない。「と学会」の例会に参加できないとかそういうことなんだろうか?
 で、先日発売された『と学会年鑑BROWN』(楽工社)でも、唐沢俊一は「と学会」の運営委員として名前を連ねている。処分はなかったと見て良いと思う。その代わり、植木不等式氏の名前が運営委員から外れているが、前の年鑑である『AQUA』の時は「約100人」だった「と学会」の会員が『BROWN』では「約120人」に増えているから、「と学会」の活動は盛んなようで結構なことである。

 さて、『BROWN』のまえがきで山本弘「と学会」会長は、中国の有人宇宙船「神舟七号」の船外活動は捏造であると主張する人々を批判している(ブログでも同様のことを書いておられる)。山本会長はインターネットで検索することすらせずにあれこれ論じている人々を以下のように厳しく批判しているのだ。

「捏造だ」と騒いだ連中は、その程度の労力すらかけなかった人間―自分の「常識」や主観的印象に絶大な自信を持ち、知識を得ることをうとんじるタイプの人間である。

 仰る通り!…しかし、山本会長の親しい友人にも、唐沢俊一という「自分の「常識」や主観的印象に絶大な自信を持ち、知識を得ることをうとんじるタイプの人間」がいるのだが。文章を書く前にネットで検索していればかなりの確率でガセネタを書くことを防げたことは間違いない。それどころか逆にネットを悪用して盗用までしているしなあ。…「神舟七号」についてあれこれ言っている人を批判するのは結構だが、批判するなら同じ誤りを犯している唐沢俊一に対しても同じように言ってくれないと説得力に欠けると言わざるを得ない。というか、山本会長が誰かを批判しているのを見ると毎回毎回「どうして唐沢俊一には何も言わないんだろう?」と不思議でしょうがない。「ゲッペルさんのいない人」なんてもろに唐沢俊一にあてはまるし。
 いや、自分は山本会長に唐沢俊一を批判しろとか「と学会」の会長として処分しろと言うつもりはない。長年の友人だから批判することはできない、というのならそれでもかまわない。現に藤岡真さんが唐沢俊一の盗用について問い合わせたときに、山本会長は「唐沢俊一の釈明を信じる」と答えている。…ただ、唐沢俊一が友人だから批判できないというのなら二度と誰かを批判しないで欲しいと思う。「正しさ」よりも「友人」を取るのもそれはそれで立派なことだとは思うけどね。それに山本会長は『BROWN』のまえがきでネット上の検索を時間をかけてやっていることを書いておられるが、それだったら唐沢俊一が「漫棚通信」さんからの盗用以外にもさまざまな問題を抱えていることを当然知っているはずだ。当ブログのような弱小ブログを見てなくてもかまわないが、「世界の三面記事・オモロイド」さんからの盗用はJ−CASTニュースでも報じられたし、町山智浩さんがブログでたびたび山本会長を名指しで「唐沢俊一についてどう考えているのか答えて欲しい」と問いかけていることを知らないとしたらおかしい。
 いったん言葉を口に出してしまうと、それに伴って責任が発生する。プライヴェートな会話でもそうだし、公的な場で発言したことと矛盾する言動や行動をすれば間違いなく責任を追及されることになる。当ブログもネットというある種の「公的な場」で文章を書いて発表している以上、当然責任を負っている。まして、他人を検証し追及しているのだから自分が負っている責任は決して軽くはないと思っている。もちろん、山本会長だって責任を負っている。山本会長は本を何十冊も出していてマスコミにもしばしば登場しているプロの作家なのだから、かなり大きな責任を負わなくてはならないだろう。しかも、会長は小説家なのだから軽々しく言葉を使ってはいけないし、言葉を軽くするような行動をしてはいけないと思う。加えて、会長の言動や行動は「と学会」のイメージを左右してしまうのだ。というか、「と学会」の運営委員である唐沢俊一のせいでいかに「と学会」のイメージが悪くなったことか。知らん振りをしていても問題は解決しないのだ。山本会長はそろそろ態度をハッキリさせてほしい

…あ、それから、夏コミで唐沢俊一に自分の同人誌を手渡すつもりであることは前から言ってるけど、山本会長が夏コミにいらっしゃるようなら、会長にもお渡ししたいのでよろしくお願いします

と学会年鑑BROWN

と学会年鑑BROWN