唐沢俊一検証blog

唐沢俊一氏の検証をしてきたブログ(更新は終了しました)

たいそうな間違い。

 こないだ延期になった来年1月10日のロフトプラスワンの「司馬遼太郎の朗読イベント」(詳しくは11月17日の記事を参照)は唐沢俊一の古本処分市第2弾に変更になったようで。前回のイベントは相当酷かったようなので(詳しくは11月26日の記事を参照)、もう少しマシなものにしてほしいところだ。前回同様自分は行くつもりはありませんがw

 では本題。『トンデモ一行知識の逆襲』P.118

ラジオ体操第一は「作業員用」、第二は「事務員用」である。

 かんぽ生命によるラジオ体操の紹介を見てみると、ラジオ体操第一は、

老若男女を問わず誰でもできることにポイントを置いた体操です。

ラジオ体操第二は、

第1より運動量を増やし、体力・筋力の強化にポイントを置いています。

とある。…単純に疑問なのだが、どうして「作業員用」より「事務員用」の方が運動量が多いのか?作業員の方が身体を使うだろうに。ウィキペディアには、ラジオ体操第一は、

小学校から工場などの職場まで広く使われており、一般的にはラジオ体操といえば第1のことを指すことが多い。事務職向けの体操と言われている。

ラジオ体操第二は、

主に小学校高学年〜高等学校で使われている。作業などを行なう現業向けの体操と言われているがそのような職場でも時間が取れないことなどから第1のみを行うことが多い。

とあるが、この記述の根拠になった資料が見つからない。というわけで、全国ラジオ体操連盟に電話で質問してみた。すると、ラジオ体操第一は「子供からお年寄りまで一般の人が行うことを目的とした体操」、第二は「働き盛りの人が職場で行うことを目的とした体操」とのことだった。「作業員用」「事務員用」という区別はしていないとのことである。電話での質問に答えていただいてありがとうございました。
 なお、この一行知識は『知泉元祖「ヘェ〜」716連発』(二見書房)と重複したネタである。唐沢俊一が『知泉』からネタをパクっていた前科があり、『知泉』とネタが多数重複していることは8月2日の記事を参照して欲しい。『知泉』とのネタの重複についてはいずれ続編を書くつもりである。
 

 今回のガセビアはminoさんからのご指摘で発見できました。どうもありがとうございました。唐沢俊一のガセ・パクリを発見した方は当ブログまでお知らせしていただけると大変助かります。ご協力をよろしくお願いいたします。

※追記 この記事の更新後、ウィキペディアの「ラジオ体操」の記述が当ブログを出典として変更されました。

トンデモ一行知識の逆襲 (ちくま文庫)

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知泉 元祖「ヘェー」716連発

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ラジオ体操の誕生 (青弓社ライブラリー)

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