唐沢俊一検証blog

唐沢俊一氏の検証をしてきたブログ(更新は終了しました)

特撮ファンの心を燃やすあいつ。

 唐沢俊一ホームページ11月28日のニュースより。

唐沢俊一より
「冬木透先生は、エリザベト音楽大学の宗教音楽科で学んだ方である。
その曲が、娯楽性の強いものであれなんであれ、その底に、深い心性を 感じさせるのは、そのためかもしれない。
 以前、実相寺昭雄監督が亡くなったとき、追悼のラジオ放送を、冬木 先生が『ウルトラセブン』の挿入歌として作曲された『ULTRA SEVEN』 で締めくくったところ、多くの視聴者から“涙が止まらなくなった”と いう声が驚くほど多数、寄せられた。これも、あの都会的なメロディの 底に、どこか追悼の曲にふさわしい宗教性があるからではなかろうか。
帰ってきたウルトラマン』の有名なワンダバのメロディも、私にはあ れは葬られゆく怪獣たちへの追悼曲として聞こえるのだ。
 ウルトラシリーズは、冬木透の音楽により、深みと、そして神性を 与えられたのだと思っている。フルオーケストラで甦るあの名曲群を ぜひとも、心の底に耳を置いて聞きたまえ」

…「ワンダバ」が「怪獣たちへの追悼曲」?そうかあ?…いや、まあ、そう感じるのは個人の自由なんだけどね。宇宙戦艦ヤマトのデザインを女性的だと思うのも自由だが(詳しくは10月25日の記事を参照)。普通の特撮ファンなら「ワンダバ」こと「MATのテーマ」を聴いたら燃えるはずなんだけどね。一般人にとっての「ロッキーのテーマ」みたいなもので。劇中で「怪獣たちへの追悼曲」として使われてたかなあ?「怪獣使いと少年」で雨の中で新マンとムルチが戦うシーンで使われてたのは印象的だったけど。「ULTRASEVEN」を聴いた人が涙したのだって、実相寺監督の死を惜しんだためなんだし。追悼にふさわしくない明るい曲だって故人の思い出と密接に繋がっていたら泣いてしまうと思う。なお、「MATのテーマ」と「ULTRASEVEN」はここで試聴できる。
 思うに、すぐれた特ソンやアニソンというものは、勇壮なだけでなく悲愴感も込められているものではないだろうか。たとえば、『ウルトラマンレオ』の最初の主題歌、『宇宙戦艦ヤマト』の主題歌、『サイボーグ009』の主題歌『誰がために』もそうだ。すぐれた作曲家は宗教音楽を学んだかどうか関係無しにそれをちゃんとわかっているはずなのである。…当ブログをご覧になっている方は年齢が高めなので昔の歌を例に挙げてみたw いずれにしても冬木透が「エリザベト音楽大学の宗教音楽科で学んだ」という一点で論じようとするのが無茶である。それにしても、過去に『ウルトラマン』と『ウルトラセブン』を批判していた唐沢俊一(詳しくは11月19日の記事を参照)が『帰ってきたウルトラマン』を評価できるものなのだろうか?ただでさえ第2期ウルトラシリーズって批判されがちだしなあ(個人的には『新マン』は『セブン』より好きなくらいなのだが)。ついでに書くと、冬木透は『ウルトラマン80』の音楽も担当しているけど(「ワンダバ」も出てくる)、「ガンダム論争」の前年に放送されていた『80』を唐沢俊一はちゃんとチェックしていたのだろうか。『80』は自分が最初に見た特撮なので気になるな。

 ついでに特撮ネタをもうひとつ。「裏モノ日記」2001年3月11日より。

米原さんはそのエッセイの中で、自由創作ダンスのことに触れて、
「音楽に合わせて身体をくねらせるだけの、誰もが動かしやすい動作をするものだから、みんな同じ踊りになって、見ている方も退屈だし、本人もすぐに飽きてしまう」
 と言っている。大いに同調したい。型がきちんと決まっている踊りほど、自己表現も自在だし、踊っている最中の開放感も、満足度も高い。自由であるはずが結局、個性の喪失につながっている今の若者を見て、米原さんはこう言い切る。
「不自由な方が自由になれるのである」
 全てのことにこの原則が適用できるかどうかは措くとして、世のクリエイターたちはもう一度、このことを考えてみた方がいい。私がガンダムだのエヴァンゲリオンだのガメラ3だの仮面ライダークウガだの、“既製の子供向け作品のワクを大きく広げた”と評される作品に批判的なのは、この考えに基づくものであるかもしれない。

 違うでしょう。単に「流行っているものが気に食わない」「新しいものが理解できない」だけじゃないかと。そのことは「ガンダム論争」を検証していてつくづくよくわかった。というか、東大で『ウルトラマン』を「それまでの特撮を変えた!」とベタ褒めしていたのは一体なんだったんだって感じである。『ウルトラマン』だって「“既製の子供向け作品のワクを大きく広げた”と評される作品」なんだから批判するべきなんじゃないか?唐沢が『ウルトラマン』を持ち上げるために貶めていた『マグマ大使』の方が従来の子供向け作品の型に忠実だったんだし。というか、そもそも「子供向け作品の型」を理解できているのか疑問だけど。「型」を学ぶのってすごく大変だと思うのだが。まあ、とりあえず、『ガンダム』でも『エヴァ』でも『平成ガメラ』(なぜ「3」?)でも『クウガ』でも、しっかりした批判をできるものならやってほしい。それをできもしないのに、「今までとは違うからダメだ!」とノスタルジーだけで難癖をつけるのってはっきり言って害悪でしかないので、そうではないことを証明してほしいところだ。…まあ、『フィギュア王』で『仮面ライダー電王』についてわけがわからないことを書いていた(そのうち取り上げます)ので無理かもなあ、となんとなくあきらめムードではあるのだけれど。

ワンダバ!~ウルトラ防衛チーム テーマ・コレクション~

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