唐沢俊一検証blog

唐沢俊一氏の検証をしてきたブログ(更新は終了しました)

一応ご報告。

 事実関係がよくわからないので、この件をお伝えするのはどうかと思ったのだが、約束していたことなので一応ご報告させていただく。

 11月11日の記事のコメント欄で自分はこのように書いた。

あと、コメント欄なのでこっそり書いておきますが、実は現在裏でいろいろと動いています。まあ、効果が出れば見つけものという感じですが、効果が出るまでは行動を続けますし、効果が出たようだったらブログで報告するつもりです。

 「裏でいろいろと動いています」というとなんだか凄そうだが、実際のところは単純なもので唐沢俊一の関係者に質問をしてみる」ということである。正直なところ、関係者に質問してみてもちゃんと答えが返ってくるか期待できないし、迷惑になるかもと思って躊躇していたのだが、唐沢俊一に東大で直接会ったときに(詳しくは10月23日の記事を参照)盗用についてまともに対応しそうもないとあらためて感じて、「じゃあ、唐沢と一緒に仕事をしている人はどう思ってるんだろう?」と思ったので、一応やるだけはやってみようとあちこちに質問をしてみたのである。
 ところで、この11月11日の自分のコメントについて、唐沢俊一スレッド@2ちゃんねる一般書籍板では、例によって荒らしの人が、

記憶力に問題があるために盗用を繰り返してしまう男の物語のkensyouhanんこ君のコメントより

と煽っているけど、11月11日の記事のタイトルは「la〜a tale of pakuries.」だからね。「記憶力に問題があるために盗用を繰り返してしまう男の物語」というのは受けの文章だから、荒らしの人は勘違いしてるよ。勘違いのままコピペしてるのが気の毒だから一応言っておいた。荒らしの人も少しはアニメを見た方がいいと思うな(タイトルのモトネタはこれ)。

 さて、来年の1月10日に新宿・ロフトプラスワンでこのようなイベントが企画されていた。

出版評論〜Live版
「文豪のエロス〜新しい司馬遼太郎の楽しみ方」

文豪とは何者か。
それは、「自分で、小説内容のすべてを決めていい作家」のことである。
そして、司馬遼太郎は、日本人すべてが認める文豪である。
あなたは司馬遼太郎描くところの濡れ場を読んだことがあるだろうか。
それはあまりに魅惑的で、エロく、そして美しい。
当然である。
彼は、「文豪」だからだ。

このイベントを聴けば、司馬遼太郎がもっともっと面白くなる!
初心者もマニアも楽しめる、新しい、司馬遼太郎の楽しみ方、教えます。
※会場にて、100部限定の同人誌を頒布いたします!

【司会進行】大内明日香
【出演】唐沢俊一(作家)、二村ヒトシ(AV監督)、川上史津子(女優)
1月10日(土)
OPEN 12:00  START 13:00
新宿ロフトプラスワン
前売 ¥2000 当日¥2200(飲食別 1オーダー必須)
※前売り券はロフトプラスワン店頭および出版評論社@Web(http://bestseller.jp/ クレジットカード可)にて11月1日より販売開始。

…これってちゃんと許可をとっているのかなあ?と思ったのである。許可を取っていなければ、著作権法22条違反である。

第二十二条  著作者は、その著作物を、公衆に直接見せ又は聞かせることを目的として(以下「公に」という。)上演し、又は演奏する権利を専有する。

しかも唐沢俊一には、朗読イベントについて過去にも疑惑がある(詳しくはガセとパクリと朝ブドーを参照)。一応確認をしておこうと、司馬遼太郎著作権を管理している人に連絡…しようとしたけど、どこに連絡したらいいのかわからなかったので(お恥ずかしい)、とりあえず司馬遼太郎と関係が深いであろう、朝日新聞社と新潮社と文藝春秋に「許可を取っているんでしょうか?」と質問をしてみた。ついでに朝日には「唐沢俊一に書評委員の資格があると思いますか?」という質問も送っておいた。誤解されないよう断っておくと、自分は「イベントをやめさせろ」とは一言も書いてない。イベントの許可が取れているかどうか確認できればよかったのである。で、先週の初めに質問を送ってみたのだが、返事は返ってこない。「やっぱりなあ」と思いつつも、別のところへ質問を送ったり、新たな企画の準備をしていたら、イベントの司会進行であるバーバラこと大内明日香女史のブログにこんなお知らせが。

イベント延期のお知らせ
 こちらで告知しておりました、1月10日のロフトプラスワン「文豪のエロス〜」イベントは、諸般の事情により、延期させていただくことになりました。
 イベントを楽しみにしていた皆様には深くお詫び申し上げます。

 1月10日は、改めて、別のイベントを開催する予定でおります。
 詳細は後日こちらに掲載いたしますので、どうぞよろしくお願いいたします!

 唐沢俊一のサイトからもこのイベントのお知らせは削除されてしまっている。…さて、これをどう考えるべきか。これが自分の質問に対する答えなんだろうか?ただ、「諸般の事情」というのがなんなのかはわからないし、仮に許可を取っていなかったとしても、司馬遼太郎著作権の管理者に連絡した人が自分の他にもいたかもしれない(2ちゃん唐沢スレでも話題になっていたし)。とはいえ、自分が質問をした後でイベントが延期になったのは事実なので、一応ご報告しておく。「別のイベント」を頑張ってほしいところだ。自分もまだいろいろなところに質問していくつもりなのだが

 ついでに書いておくと、ロフトプラスワンでは11月24日にこのようなイベントが企画されている。

東京文化研究所Presents
唐沢俊一の本あげます!〜東文研大処分市」
 引っ越しを年明けに控えた唐沢俊一事務所(東京文化研究所)ですが、積年の積もり積もった古書の山に、事務所スタッフは途方にくれております。
 そ・こ・で!今回のイベントは「唐沢俊一の本あげちゃうわ♪うふん」ということで、ご来場の皆様に抽選でどしどし本をあげちゃいます!
 ただし!!どの本がもらえるかは選ぶことができません。

○本を紹介する

○唐沢がくじをひく

○番号が当たった方に「強制的に」その本をプレゼント
(抽選番号は入場時にお渡しします。2オーダー目から、別途抽選券を差し上げます。つまり、たくさん飲食するほどたくさん本がもらえます)

 これを、持ち込んだすべての本がなくなるまで延々繰り返します!
 本がなくなるまではイベントは終わりません。(持ってきた本を持って帰るのは絶対にイヤです。スタッフ一同より)
 けれど、「唐沢のこの本が欲しい!」という方のために、第1部では「東文研大古書市」と称しまして、お好きな本を選んでお買い求めになれる時間を設けます。この時間は本を見たり、ご自由にご歓談ください。

 第2部は「なくなるまではやめません!東文研大処分市」ということで、本のプレゼント大会といたします。
 ご希望の方には、当日限定の「唐沢俊一蔵書印」を押しますので、お申し出ください。

さあ! 次いつあるかわからない東文研大処分市。本好きならもう来るしかありません!!

開場18時

第1部「東文研大古書市」18時〜20時
第2部「東文研大処分市」20時〜本がなくなり次第終了

【出演】唐沢俊一(作家)、大内明日香(出版評論家)
前売 2500円/当日 2700円(飲食代別。1オーダー必須)
※前売チケットは以下の場所で10月20日より販売いたします。
ロフトプラスワン店頭
出版評論社@Web(http://bestseller.jp/ クレジットカード可、11月14日まで

…あこぎなことをするなあ、としか思えない。2500円を払って古本を買わされるとは(しかも本を買うために飲み食いする必要がある)。自分は秋葉原のイベントで唐沢俊一の蔵書を見てきたけど(詳しくは10月12日の記事を参照)、とてもじゃないけど入場料の価値があるとは思えなかった秋葉原のイベントは入場料500円だったから腹も立たなかったが)。唐沢俊一だって「裏モノ日記」でこのように書いている

以前から主張しているように、ネット書店(含む古書店)が
これだけ充実した現在、北は北海道から東は沖縄までの古書店
棚が全て自分の棚になったようなものであり、ざっと検索して三冊
以上、出品がある書籍というのはまず、必要に応じて手に入れる
ことが可能であって、整理不可能なほどに蔵書数が増えた書庫に
入って無駄な探書で時間を潰すよりはるかに能率がいい。

…じゃあ、イベントで唐沢の蔵書を買うより、ネットで買った方がよっぽどいいんじゃないか?唐沢のイベントに自分が欲しい本があるかどうかわからないし、ブックオフは入場料もかからないんだし。逆に唐沢俊一に聞きたいんだが、こういうイベントがあるとして行きたいと思うか?よっぽどいい本を出してくれないとお客さんがかわいそうだよ。…しかし、このイベントに一体どれくらいの人が来るのか興味はあるな。残念ながら自分は仕事が入ってしまったからイベントに行けなくなってしまったんだけど。いやー、残念残念(*^-^) 。

国盗り物語(一) (新潮文庫)

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