本当に知っているのかどーなんだ?
近々書く記事のために「裏モノ日記」を調べていたら、こんな文章を見つけた。
一旦ホテルへ戻って荷物を置き、オミヤゲなどを買いにまた出る。国際市場で果物や泡盛など泡盛の種類の多さにみな、驚嘆。それに、古酒となるとかなりのお値段。木六さんに言わせると最近は本土の人などの嗜好に合わせ、あまり臭くないまろやかな味のものが人気だそうだが、私はやはりどなんの、昔海洋博で来たとき、一合飲んで腰を抜かしたような強烈な味の泡盛が好み。
ここにも。
タクシー相乗りで本多邸。伺うのはこれで4回目。犬のゴンがうれしげに飛びついてくるのはいつものことだが、今日はそれに加えてもう一頭、真っ黒い巨大なラブラドール・レトリーバーが駆け寄ってきて吃驚した。本多監督の息子さんが買っている犬の“ドナン”。息子さんはずっと沖縄の方にいらしたので、この犬の名は“どなん泡盛”からとったものだとか。
実は自分は沖縄にはちょっとうるさい人間なので気になってしまう。唐沢俊一が海洋博に来ていたというのはビックリしたが(修学旅行?)、…あれ?海洋博って1975年開催だから当時17歳の唐沢俊一が泡盛を飲んだらマズいんじゃないか?「海洋博記念公園に来たとき」と書こうとして間違えたのかな?それはさておき、唐沢俊一は「どなん」のことをちゃんと知っているのだろうか?
「どなん」というのは与那国島のことである。「渡るのが難しい」→渡難→どなんということらしい。なにせ日本最西端だもんね。「どなん泡盛」も与那国で作られている。ちなみに、与那国島の南にあると言われた伝説の島が「ハイドナン」で波照間島の南にあると言われた伝説の島が「パイパティローマ」。沖縄の離島の方言で「南」のことを「ハイ」というので(沖縄本島にも南風原=はえばるという町があるが)、「ハイ」足す「どなん」で「ハイドナン」、「ハイ」足す「波照間」で「パイパティローマ」というわけである(ウィキペディアだと、「波照間」は「果て」足す「うるま」らしい。「うるま」は沖縄の古称)。 まあ、ニライカナイ信仰と関係しているわけだね。
沖縄ではちょっと前に西泊茂昌(にしどまりしげあき)という与那国出身の歌手が歌った『風のどなん』という曲がヒットしているから、「どなん」のことはよく知られているんだけどね。
このままだと沖縄の話をしただけで終わってしまうのでw、唐沢の交友関係を紹介しておくと、2000年3月19日の「裏モノ日記」に登場する「木六さん」こと「中笈木六」氏は、「神野オキナ」のペンネームでライトノベルを多数出している沖縄出身の小説家である。
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