唐沢俊一検証blog

唐沢俊一氏の検証をしてきたブログ(更新は終了しました)

「ラジオライフ」12月号に『唐沢俊一の古今東西トンデモ事件簿』は何事も無く掲載されていた。

 今日発売の「ラジオライフ」12月号に『唐沢俊一古今東西トンデモ事件簿』は掲載されていた。先月号での盗用(詳しくは10月6日の記事を参照)について特に意見が発表されているわけでもない。やっぱり、自分が「ラジオライフ」編集部に電話した時に、豊田拓臣さんが「当事者の方が言ってこられるならわかりますが」と仰っていたように(詳しくは10月7日の記事を参照)、唐沢と「ラジオライフ」側から動くつもりはないということなのだろうか。まあ、それならそれでかまわないが、唐沢が「世界の三面記事・オモロイド」さんからの盗用をスルーするつもりであると最終的な確認が取れたので、こちらとしてもそれなりの行動をしようと思う
 さて、『古今東西トンデモ事件簿』第39回「呪われた船」であるが、今回もよくわからない話である

 ところで、宇宙戦艦ヤマトのデザインの最も特徴的なところは、艦首に大きく開いた波動砲と、そこに(波動エネルギーという実体のないものを発射するにもかかわらず)刻まれた線条だろう。あのデザインは、東宝映画『海底軍艦』の轟天号の艦首の巨大ドリルを、そのまま逆に艦首側にめり込ませたものであることに間違いはないと思う。轟天号のデザインが非常に男性的であって(ドリルの先から白い冷凍線を吹き出すあたりの暗喩も明らかだ)、それに対するに、ヤマトのデザインがどこか女性的なのも、ここに由来するのではないかと思う(そういえば、波動砲の発射口にガミラスの、ドリル型巨大ミサイルが突っ込む、というエピソードもあった)。

 まず、ヤマトのデザインが轟天号の影響を受けている、というのが疑問である。松本零士が聞いたら怒りそうだ。それから、ヤマトのデザインってメチャクチャ男性的じゃないか?波動砲なんかかなりわかりやすい。轟天号の冷線砲よりよっぽど男性的な「暗喩」だと思うのだけど。なんでこんな人が『ヤマト』のファンサークルをやっていたのか不思議なのだが、実は唐沢俊一は過去に「僕自身は、アニメソングへの興味はあったがヤマトのファンでも何でもなく」と暴露してしまっていたのである(詳しくは「トンデモない一行知識の世界」を参照)。なお、この発言については日を改めて取り上げるつもりである。
 その後、押川春浪の小説『海底軍艦』のヒントとなったとされる巡洋艦「畝傍」失踪事件の話、2隻の「常陸丸」の悲劇、『ゴジラ』のヒントとなった「第五海洋丸」の遭難と「第五福竜丸」の悲劇について書いている。さすがに2回続けてパクリはないと思いたいが、いくつか細かい間違いがある。最初の「常陸丸」に乗っていた後備近衛連隊長は「須地源次郎」ではなく「須知源次郎」。2隻目の「常陸丸」を沈めたドイツの仮装巡洋艦は「ウォルフ」とあるが“wolf”なので、ドイツ語の読みとしては「ヴォルフ」の方がいい(もちろん「オオカミ」を意味している)。それから2隻目の「常陸丸」の船長の名前は「富永清」ではなく「富永清蔵」。さらに明神礁についての説明で「青ヶ島南方のペヨネーズ列岩付近の海底火山が噴火し」とあるが、正しくは「ベヨネース列岩」(Bayonnaise Rocks)。新しいマヨネーズみたいでかわいいけどね、「ペヨネーズ」。
 しかし、今回のコラムの最大の問題は、この後に書かれている「日本で不吉とされているのは、“第五”という船番号だという」として、「第五」という番号がついている船が事故に遭っていると書いているのだが、今回取り上げられている事例は以下の通りである。


1945年3月6日 第五青函丸が青森港内で防波堤に衝突。死者・行方不明者82名。
1953年5月23日 第五海洋丸が明神礁の調査中に遭難。行方不明者31名。
1954年3月1日 第五福竜丸ビキニ環礁で水爆実験に遭遇。久保山愛吉無線長が死亡。
1957年3月9日 第五日之出丸が岩手県久慈市沖で沈没。死者10名。
1957年4月12日 第五北川丸が瀬戸内海で沈没。死者・行方不明者113名。
2008年3月5日 第五栄政丸が明石海峡でタンカーと衝突。衝突されたタンカーが別の貨物船と衝突し、貨物船が沈没。死者・行方不明者4名。


…さて、どうなんだろう。自分にはただの偶然だとしか思えないのだが。『ゴジラ』に「第五」という番号がついた二隻の船が関係しているというのは話としては面白い。しかし、世の中には一体何隻の船があるんだという話である。「第五」という番号のついた船が60年の間に6件の海難事故に巻き込まれていたとしても別に不思議は無いのではないか。しかも、「第五栄政丸」のケースでは、「第五栄政丸」の乗組員に死者・行方不明者は出ていないのだ。「第五」という番号は「不吉」でもなんでもないのではないか。もちろん唐沢俊一だって「呪い」があるとは本気で信じているわけではないと思いたいのだが。

 …根も葉も無い迷信といってしまえばそれまでなのだが、古来、船に関してはこういう、まことしやかな噂がいい伝えられ今日に至っているのも、また事実なのである。迷信を簡単に切り捨てるほど、海というものは一筋縄でいく存在ではないのだ。

…あのー、この人は本当に「と学会」のメンバーなのか?なんでこんな「トンデモ」を広めるようなことを言うんだ?「と学会」のメンバーなら「根も葉も無い迷信」と切り捨てるべきなんじゃないか?そもそも本当に「第五」という番号がついた船についての不吉な噂ってあるのか?もうわけがわからない。

 さて、「ラジオライフ」12月号では、唐沢俊一は『桃井はるこモモーイアンテナ』にもゲストとして登場していろいろと妄言を吐いている。

桃井 …2008年は、ひと言でいうと、どんな年だったと思われますか?
唐沢 今まで信じていたブランドや信頼性が全部なくなり、“無条件に任せていいんだ”っていう関係がどんどん喪失しちゃった1年ですね

 去年『新・UFO入門』事件で「信頼性が全部なくな」った人に言われてもなあ。「無条件に任せていいんだ”っていう関係がどんどん喪失しちゃった」という状況は、今年に限らずここ最近ずっと続いていると思うのだが。

しかし…今はネットを見ていても、どんな事件も個人叩きで完結させてしまう場合が多いのね。その先が面白いのに

 当ブログは「個人叩き」をしているわけじゃないけど、唐沢俊一への批判を通じてより大きな問題へとつなげていきたいと考えている。「その先」も常に見据えているつもり。

やはり、命の瀬戸際に立った経験はすごいこと。戦後の何もないところから物事を作っていったっていうのもね。…平和と引き換えに、我々はそういう真の充実感みたいなものを味わえないんだろうね

 唐沢俊一は時々ものすごく陳腐なことを言うけど、この発言もそれ。「昔は貧しくても人々の眼は輝いていた」的な発言だ。平和しか知らなくたって「真の充実感」は味わえるに決まっている。平和で豊かな世の中で何が悪いんだ。

唐沢 僕らの世代というのは軍歌もなく労働歌もなく、何があるかと考えると子供の頃聞いたアニメソングになる。でも、いつの間にか関係ないJポップが支配するようになって、今の若い人たちはそれすら奪われているわけ。ネットで1対1の情報の時代に入った反面、若い世代はみんなで一緒になって何かができるという喜びから遠ざけられてしまっている。唯一ネットを使ってみんなでできるというのが“炎上”なんですよ
桃井 炎上という共通体験(笑)
唐沢 有名人をおとしめ、叩いている時に“俺たち、やったよな”って目に見えない横のつながりを感じる。だからあんなに燃えるんですよ
桃井 暗い(笑)。この連載史上ない暗さだわあ。でも…共通体験といえば、わたしは今年はライブツアーなどで大変盛り上がりましたよ。唐沢さんも、劇団をプロデュースされていますよね
唐沢 劇団に象徴されるイベントに傾倒しているんです。いくらネットでタダで見られても、実際に行ったヤツにはかないませんからね。俺はそこにいたぞ、この空気を知っているぞというのが何よりの宝になるんですよ

 ネットでの「炎上」というものがどういうものがわからないが、少なくとも当ブログは誰かと仲良くしたくて一緒に盛り上がりたくて唐沢俊一を批判しているわけではない。ネット上で批判することが最も有効であると考えるからやっているだけである。みなさんから意見をいただくことはとてもありがたいが、基本的には孤独な作業である。唐沢俊一は「俺たち、やったよな」って燃えたいからいろんなイベントをやっているんだろうけど、もう少し孤独になったほうがいいのではないか。それから、「俺はそこにいたぞ、この空気を知っているぞというのが何よりの宝になる」というのは、こないだ東大に行った時に実感したので(詳しくは10月23日の記事を参照)、また会いに行こうかな。

桃井 では、最後に改めて、来年への展望を…
唐沢 まあ、来年は多分、みんな一律で貧乏になるだろうから(笑)。そこで初めて価値観の多様化が生まれてくる。昭和30年代が何であんなに多様化したかというと、みんな貧乏だったからですよ。
桃井 工夫が生まれるんですか?
唐沢 そう。金があると金で何でもできるから。金がないからこそ、じゃあどうやって生きていこうか、どうやって楽しもうかと考えるわけで。むしろ不景気は楽しみが増えるんです。
桃井 じゃあ、不景気を楽しんだ者勝ちということですね。
唐沢 ブラボー不景気!待ってたぜ不景気!不景気が加速して、多様化が目立つぜ!っていう

 無駄にはしゃいでるのが涙を誘うが唐沢俊一も来年は月収10万円を切ってしまうのだろうか(詳しくは7月29日の記事を参照)。しかし、不景気と多様化の関係って本当にあるのだろうか。

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