唐沢俊一検証blog

唐沢俊一氏の検証をしてきたブログ(更新は終了しました)

東大で唐沢俊一に声をかけたのだが。

 ことの発端は日曜日の夜である。仕事から帰ってきて唐沢俊一スレッド@2ちゃんねる一般書籍板をのぞいたら、唐沢俊一が月曜に東大で講義をすることが話題になっていた。で、岡田斗司夫が「東大非常勤講師」の肩書きを利用していたことや、岡田斗司夫にゲストとして招かれた山本弘が「ちなみに大学の講師ぐらいなら僕だって一回やったことがあります。たかが東大ですけど……」と書いていた過去があったことから(会長の学歴コンプが逆にわかってしまったような気がするが)、「唐沢俊一も東大で講義をしたと言って何かに利用するのではないか?」と唐沢スレの有志は考えたわけだ。ちなみにこのような講義をやるらしい。どうも、講師というよりは桜井浩子さんと中野稔さんの話の聞き手をやるようだ。…さて、どうしよう。一応講義をチェックしておいたほうがいいのだろうか。月曜の夕方なら行けないことはないのだが。でも火曜は個人的に忙しいから準備もしておきたい。結局その日は決心がつかなかった。
 そうしたら、月曜の朝に唐沢スレにこんな書き込みがあった。

848 名前:無名草子さん[sage] 投稿日:2008/10/20(月) 09:49:18
犬笑班(kensyouhan)は笑えるな
http://d.hatena.ne.jp/kensyouhan/
>それに藤岡真さんに対してずっと「唐沢が出ているイベントに行ってみろ」って言ってたのに、
>いざ自分が行ってみたら「暇なんでしょ」ってひどくないかい?

藤岡氏にイベントに行けと煽ってた奴と暇なんでしょ発言を同一人物と勝手に断定して話を進めてるよ(笑)
同一人物であるかを検証してみてから言ってね、検証班と名前を付けてるのだから、それに恥じない検証をしたらw
検証が適当なのか単なる妄想好きなのか、どっちなんでしょうね

>お望みとあればやってみようかな?
コミケに参加している他の人に迷惑がかからない程度に何かやればいいってことかな?
>では、その方向で何ができるか考えてみよう

お望みですよ
考えた結果を発表してくださいね
帽子を取って中身を確認するというのはどうでしょうか?

>「J-CASTニュースを見ましたが大変そうですね」
http://d.hatena.ne.jp/kensyouhan/20081012
この程度で終わりだなんてのは勘弁してねw

 いつもの荒らしの人である。どうしてうちのブログに来ないのかわからないが
 まず、唐沢スレの荒らしの人が一人しかいないのはかなり確定的である。なぜなら、書き込みで荒らす人が来ているときはセンスのないAAで荒らす人が来ないのだもの。とはいえ決定的な証拠はない。「あのような愚劣なことをする人間が二人もいるとは信じたくない」という自分の弱さからきた誤解かもしれないね。
>帽子を取って中身を確認するというのはどうでしょうか?
つまんないので却下。あさりよしとおの二番煎じだし。
>この程度で終わりだなんてのは勘弁してねw
この人はこっちが何をやったところで「この程度かw」と言うに決まっているので気にしない。池乃めだかというか『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』の黒騎士というか。言い負かされなければ大丈夫だと思ってるかもしれないけど、周囲に自分がどんな風に見えているかも少しは気にしたほうがいいんじゃないかな
…という具合に、荒らしの人の書き込みをわずか1ミリ秒で脳内で処理しているうちに、なぜか東大の講義に行く気になった。自分は唐沢が出るからと言ってイベントに行くつもりはないのだが、今回の東大の講義は大好きな『ウルトラマン』がテーマだし、東大の授業がどんなものかも興味がある。それに自分はアンヌ隊員よりフジ隊員派なのだ。
 しかし、今回は唐沢に声をかけられないような気がしていた。大学の授業でゲストを招くときはゲストに質問をする時間が設けられることがあるが、そこで唐沢を追及するわけにもいかない。そんなことをしたら東大の学生さんや桜井さんや中野さんに迷惑がかかるし、そんなやり方が上手くいきっこない。それよりもむしろ唐沢を無視して桜井さんや中野さんに質問したほうがいいな、とか考えていた。
 東大のキャンパスを歩き回った末にやっと工学部2号館を見つけ、チェックされることもなくあっさりと9階の教室に入れた。定時より少し遅れて唐沢と桜井さんと中野さんがやってきた。唐沢は「ウルトラマンと言えばこの人を外せない」と吉田正高先生に紹介されていたが…そうかなあ?
 さて、肝心の「講義」といえば、「講義」というよりは楽しいトークという感じだった。桜井さんが「これって授業なの?」と驚くくらいくだけた雰囲気で、少なくともこの「講義」に参加したことをもって「東大の講師」を名乗ったら詐欺に近いと思う。
 唐沢俊一は予想通り聞き手役として参加していた。…しかし、吉田先生も大分「濃い」人のようだから先生が聞き手でもよかったような気はしたが。聞いていて気づいたガセとしては、『ウルトラQ』の「1/8計画」を「1/8作戦」と言ったり、またしてもE・H・エリックのことを外国人と言ったことくらい(詳しくは「トンデモない一行知識の世界」を参照)。一応発言は書き留めてあるのでチェックすればまだあるかもしれない。むしろ気になったのは、東大の講義でわざわざ河崎実がキャバクラに行った話をしたり、「江戸川由利子は元祖ツンデレ」(そうか?)という話をしたことで、ウケ狙いの激しい人だなあとあらためて思った「東大オタク学講座」のゲストの時はもっとウケ狙いに走ってシモネタばかりで大変なことになっていたのだが。あと、着メロがヘンだよ(電源を消し忘れて桜井さんに怒られていた)。
 講義そのものはとても面白かった。巨大フジ隊員の話を真剣に嫌がる桜井さんも、「ハイビジョンだとあいつの唇は死人の色に見える!」などと豪快な発言を連発して、今でも熱い中野さん、2人ともよかった(どうでもいいが、唐沢は「裏モノ日記」で「今人気の若手歌手兼俳優」と書いてるが、ユースケ・サンタマリアはだいぶ長いこと歌を歌ってないような…あ、名前バラしちゃったw)。『ウルトラ』ファンとしてはとても楽しい一時を過ごせた。授業も終わり、帰ることにした。…あれ、俺何しに来たんだっけ?と思い直して、唐沢俊一の方を見ると、教室の前方で学生さんに話しかけられたり、名刺を渡されたりしている。なんだか声を掛けられそうなので行くことにした。以下はその再現。でも、唐沢俊一が例のごとく早口だったので若干聞き取れない部分があった。間違いがあれば「裏モノ日記」で訂正しておいてほしい。


自分「お疲れ様です」
唐沢「あ、どうも」
自分「『トンデモ事件簿』買わせていただきました」
唐沢「それはありがとうございます」
自分「そういえば、こないだJ−CASTニュースに何か出てましたけど、あれって大丈夫なんですか?」
唐沢「あれはアンチのブログから出た情報でね。アンチがバーッと広めちゃって。出版社にも電話があったみたいなんだけど、こっちに直接連絡してくれればいいのに。ちゃんと海外のサイトもチェックして原稿を書いているんだから」
自分「そうなんですか。がんばってください」
唐沢「いやいや、こちらこそ」

…まず最初に「よくしゃべるなあ」と思った。話を振っておいてこんなことを言うのもなんだが。自分は適当にはぐらかされると思ってたから予想外だった。単純におしゃべりなのか心にやましいところがあるのか。…というか、藤岡真さんにもこの調子で話せばよかったんじゃ?藤岡さんから逃げたりするから、てっきりものすごく用心深い人だと思ってたんだけど(詳しくは8月28日の記事を参照)。好意的に解釈すればファンを大事にする人なんだろうけど、悪く考えればワキが甘い。よからぬたくらみを持った人間がファンのフリをして近づいてきたらどうするんだろう(あ、それって自分のことか)。大学の授業だって外部の人間が聴講することはあるし、ラフな格好をした大学生たちの中から髪をオールバックにセットしたスーツの男が近づいてきたら怪しいと思ったほうがいいような。大丈夫だろうか、そんなに素直で
 で、唐沢の発言だけど、突っ込みどころ多すぎである。よっぽど何か言おうとしたが、今回は論戦を挑むつもりはなかったし、近くには桜井さんや中野さんがまだいらっしゃったからやめておいたが。しかし、まず最初の部分からビックリしてしまった。「アンチ」というのは、唐沢俊一を批判している人間のことなんだろうけど、自分の知る限りこのような言葉の使い方をしている人間はひとりしかいない。それは唐沢俊一スレッド@2ちゃんねる一般書籍板の荒らしの人である(でも荒らしの人は一人じゃなかったんだっけ?)。荒らしの人は「アンチが何をしようと唐沢には仕事があるぞw」とかピントのずれたことを言って唐沢スレの有志を困惑させているが、そもそも誰かを批判したら「アンチ」になるというのはおかしい。むしろ「アンチ」というのは反感や嫌悪感が先にあって批判する人のことだと思う。少なくとも自分は唐沢俊一のことをなんとも思ってないし、自分を「アンチ」だと思ったことはない。間違っている部分を指摘しているだけなんだから。この「アンチ」発言から最低限わかるのは、唐沢俊一2ちゃんねるを見ているか、見ている人から情報を聞いているということである。「唐沢俊一!きさま!見ているなッ!」って思ってしまった。あと、唐沢俊一と唐沢スレの荒らしの人が実によく似た考えをしているというのもわかる。そのほかにもいろいろな可能性が考えられるが、これ以上はおそろしくて言えない
 次に「アンチのブログ」。うわー、うちのブログ見られてるよー。というか、あなたの目の前にいる男が「アンチのブログ」をやってるんだよなー、とかいろいろ考えてしまったが、もしかしたら「トンデモない一行知識の世界」さんや藤岡さんのサイト、ひょっとしたら町山智浩さんのブログも「きっこの日記」も含まれるのかもしれない。それにしても、「アンチのブログ」を見るにしてもちゃんと読んで欲しい。唐沢が自分に言ったことってみんな既に「アンチのブログ」で論破されているんだから。「バーッと広めちゃって」っていうあたりは、「アンチのブログ」が都合のいいところを切り取って唐沢を攻撃している、という風に言いたかったんだろうか。
 「出版社にも電話があった」。それもたぶん自分だな(詳しくは10月7日の記事を参照)。他にもいるのかも知れないけど。
 「こっちに直接連絡してくれればいいのに」。えーっ。藤岡さんが連絡してから唐沢のところに行ったら逃げちゃったのに?それに出版社に連絡してもダメってハードル高すぎないか?唐沢俊一に直接連絡を取るには今回の自分みたいに押しかけるか、唐沢のサイトの「講演のご案内」から連絡をとるしかないのだが。そういうのも歓迎しているってことなのか?また唐沢のところへ行ってもいいってことなんだろうから、聞きたいことが出来ればまた行ってみようかな
 最後に「海外のサイトもチェックして原稿を書いているんだから」。J−CASTニュースで言ってたのと同じ主張である。しかし、これが通らないのは既に書いたとおりだ。詳しくは10月8日の記事10月13日の記事などを読んで欲しいが、たとえ海外のサイトをチェックしていたとしても、「世界の三面記事・オモロイド」さんとあそこまで文章が一致することはありえないのだ。たとえ同じニュースソースに拠ったとしても(そもそも情報源が全く同じというのがおかしいが)外国の文章を翻訳したら必ず人によって違いが出るというのを覚えておいたほうがいい(しかも、唐沢と「オモロイド」さんの文章は本筋はほぼ同じなのに些細なところが違いすぎる)。ここらへんは怪しまれても突っ込んでおいたほうがよかったな。結局のところ、唐沢俊一は「オモロイド」さんからの盗用をなんとかごまかそうとしているのはわかった。ずるがしこくなれないんだから素直に謝っちゃえばいいのに。

…しかし、正直なところ、複雑な気分である唐沢俊一があんなにしゃべるとは思わなかった。あまりにもうまくいきすぎたのだ。自分の考えでは適当にはぐらかされて、「じゃあ、今度はちゃんと正面から行ってみよう」となるはずだったのだが。あんなにしゃべるなら名乗ればよかったかもしれないけど、名乗っていたら逃げちゃっただろうしなあ。うーん。まあ、次はちゃんとしよう
 それに、唐沢俊一を生で見たのはコミケに続いて2回目だけど(詳しくは8月17日の記事を参照)、どうも自分はこの人のことを嫌いではないのだ。まあ、検証するうちに印象が最悪になっているから、実際に会ってみたら「そんなに悪い人でもないじゃん」と思ってしまうだけかもしれないけど。
 あと、直接会いに行ってもさほど意味があるわけではないと思った。もし唐沢と直接会って問い詰めたとしても、また別の場所で平気な顔をしているのだろうから。唐沢にとってはネットの方が逃げ場が無いのだ。直接会って意味があると思えればまたやるけどね。やろうと思えば簡単に会えるというのはよくわかったから。顔はバレちゃったけど、唐沢俊一は「人の名前や顔を覚えることが病的に苦手」らしいからまだイケるかも。あ、それから冬コミに行った時何をするか決めました。そんな大したことではないけど「検証」したいことがあるので。

 ちなみに「裏モノ日記」10月20日より。

終って、講義を聞いてくれた学生さんたちと少し話す。
もう少しきちんと説明すればよかったと思うものもあるが時間と場所
が限定されている。
出版社や放送局にすでに勤めている方々から名刺交換も求められる。

 この「もう少しきちんと説明すればよかったと思うもの」というのは自分と話をしたことだろうか。もしそうだとしたら、自分よりも「オモロイド」さんに説明してほしい「オモロイド」さんは事情を知りたがっているのだからちゃんと説明すべきだよ。

※追記 たうざぁさんのご指摘を受けて一部訂正しました。

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