「世界の三面記事・オモロイド」さんが唐沢俊一のパクリについてコメントを発表した。
唐沢俊一が月刊「ラジオライフ」2008年11月号に掲載された『唐沢俊一のトンデモ事件簿』で「世界の三面記事・オモロイド」さんから盗用をしていたことは10月6日の記事で書いたとおりだが、被害者である「オモロイド」さんがこの件についてコメントを発表された。詳しくは本文を読んで欲しいが、「オモロイド」さんがどのようにして記事を書かれているか説明されていて、盗用された「恋人をバラバラに切断、人肉を調理していたホラー小説家逮捕」の記事のソースも詳しく書かれている。それから、“garnished with lemon juice.”について訳するのに苦心されたことも書かれている。ここは自分も気になったところで、この文章が「レモンが添えられた」となるとは考えにくかったのだ。にもかかわらず、「オモロイド」さんも唐沢俊一もまったく同じ文章に翻訳しているのは大変不自然なのだ。
さて、こうなると今度は唐沢俊一にきちんと説明してほしいところだ。「元になる事件が同一である場合に、ニュース紹介サイトと類似の表現等が出てくることは避けられない場合があると思います。」という一般論でなく、どのようにして『トンデモ事件簿』を書いたのか説明すべきではないのか。ここまで文章が似ているのはどう考えてもおかしいのだから。
自分は唐沢俊一を抹殺したいわけでも騒ぎを大きくしたいわけでもないが、「オモロイド」さんが「オモロイドも参考にしたということだが、いったいどの程度参考にされたのか、ぜひご本人にお伺いしたいところである」と仰っているので、「ラジオライフ」に問い合わせてみることも考えた方がいいと一応アドバイスさせていただく。自分が「ラジオライフ」に電話して豊田拓臣さんとお話したときに、豊田さんは自分の質問に対して「当事者が問い合わせしてくるならわかりますが」と仰っていたから、当事者からの問い合わせには誠実に対応してくれるはずだと思う。とはいえ、漫棚通信さんのケースを見てもわかるように唐沢俊一と交渉することになると、多大な労力が必要となるはずだから、すごく大変だろうとは思う。盗用された側が後々まで苦しむことを唐沢俊一は深く考えるべきだ。一応「ラジオライフ」の公式サイトを紹介しておこう。
※追記
漫棚通信さんの今回の事件についてのコメントも紹介させていただく。
実際に文章を書いているかたたちにはおわかりでしょうが、ゼロから文書をつくるのと、すでにある文章を修正するのでは、その労力はまったく違います。唐沢俊一氏のように、コピペ+文章の順番を変更したり文末を修正するだけ、という行為は、すごくいやしいものにしか思えません。
結局、唐沢俊一氏にとって、わたしのケースは氷山の一角にすぎなかったということなのですね。困ったことです。
文章を書くことはそんなに簡単なことではない。苦心して仕上げた文章を盗まれる苦しみは想像以上に大きいのだ。唐沢俊一は軽い気持ちでやっているのだろうが、盗用された側は後々まで深く苦しむのである。