唐沢俊一検証blog

唐沢俊一氏の検証をしてきたブログ(更新は終了しました)

唐沢俊一が紀田順一郎氏の著書からも盗作しているという疑惑について。

 以前、唐沢俊一スレッド@2ちゃんねる一般書籍板に、唐沢が紀田順一郎氏の著作からかなり剽窃しているという書き込みがあった(詳しくは唐沢俊一まとめwikiを参照)。中でも『古本マニア雑学ノート』はヒドいと書かれていたのでチェックしてみた。『古本マニア雑学ノート』のプロローグでは、デパートの古書展での古本マニアの壮絶な先陣争いの模様が描かれているのだが、確かに紀田氏の著書でも同じような描写が見受けられる(たとえば、目的のフロアに真っ先に降りるためにエレベーターのドアの前に陣取ろうとするところとか)。ただし、後年になってからの露骨なパクリとは違って、それなりに独自のネタも織り込まれているので、ただちに盗作と断定することはできない。もしかすると、古本マニアにとっては古書展ではおなじみの情景なのでたまたまカブってしまったということも有り得るのかも知れない。しかし、古本マニアの先達である紀田氏の著書とカブることは避けようと考えるのが普通ではないだろうか(後に唐沢は紀田氏と対談しているがどんな心境だったのだろう)。
 ただし、やっぱり明らかにアヤしいところはある。まず、紀田氏の『古本屋探偵の事件簿』(創元推理文庫)より。

「上へまいりまあす!」彼女はたまりかねて扉をしめる。「ご利用回数をお知らせください」
「十階!」
「ノンストップ!」
「止めたら殺すぞ!」

次、『古本マニア雑学ノート』P.22

「ご利用階数をお知らせくだ……」
お姉さんの決まり文句をみなまで言わせず、
「一〇階、一〇階!」
とひとりが命じた。ジャンパーを着込んで、どこか香具師風な雰囲気のある親方である。
「他のご利用階数は……」
「ないよ、ない!みんな一〇階!」

階数も同じだしね。しかし、「香具師風な雰囲気のある親方」ってどんな人なのか(職人なのか相撲取りなのか)。書き込みによれば、この他にも唐沢は紀田氏の著書からパクっているということなので引き続き調査していくつもり。何かネタを発見したら当ブログで報告するのでよろしく。

古本屋探偵の事件簿 (創元推理文庫 (406‐1))

古本屋探偵の事件簿 (創元推理文庫 (406‐1))