唐沢俊一検証blog

唐沢俊一氏の検証をしてきたブログ(更新は終了しました)

問題が幾たびも大ありー。

 昨日に引き続き「裏モノ日記」からのネタをいくつかピックアップしてみる。

 まずは小ネタから。「裏モノ日記」2008年8月21日付けより。

往時茫々にして全て夢の如し。

 「往時茫々」というのは、過ぎ去った昔のことがぼんやりとしてよくわからないことを言う(「往事茫々」「往時渺茫」とも)。さて、これは日本語力の問題だが、「にして」は、場所または時間を表す場合に助詞のように使われる連語である。「四十にして惑わず」とか「人生の半ばにして頂点に上り詰める」という具合に。また、二つの物事をつなげる場合にも使われる。「ガセにしてパクリ」とか。しかし、「往時茫々」は「状態」であるから、「にして」を用いるのは適当ではない。この場合は「往時茫々として全て夢のごとし」とすべきだろう。多少ややこしい話になったが、一言で言えば「分かりもしないのに難しい言葉を使うな」ということである。

 次。mixi唐沢俊一の「DAICON」での逃走劇に触れたところ、「裏亭」こと唐沢俊一にコメントを寄せられるという災難に遭遇した上戸ともひこさんがブログにそのことを書かれている。ありがたいことに「裏亭」さんがコメントを書いた時間までちゃんと記録されているので、これを「裏モノ日記」と照らし合わせてみよう。
 まず、最初の「裏亭」さんのコメントが8月27日16時18分。この時間、唐沢が何をしていたかを「裏モノ日記」8月27日付けから見てみると、

それから今度は三才ブックスの単行本『唐沢俊一のトンデモ事件簿』
の前書きと後書き執筆。

書き上げて送って3時50分。
そこらでヘバって、メールなどいくつか。
寄贈された本などに目を通す。
小腹が空いたので、昨日買ったチキンラーメンを、
試みで鶏ガラでとったチキンブロスで作って食べてみる。
濃厚極まりない味。うまかったが、腹にもたれる。

 3時50分に単行本(また出版ラッシュかな?)の前書きと後書きを書き上げた後でメールを読んだり書いたりしつつも上戸さんの日記を発見してコメントを書いたということか。
 次の「裏亭」さんのコメントは19時37分。

事務所でいくつか雑用、の予定が必要ないことが判明。
すぐとって返してもよかったが、家は掃除中だろうから
そうすぐには帰れない。多少、時間を持て余し、資料本に
目を通したりする。それでも、そこでこれを資料にする原作の
イデアがひょいと出たので、無駄ではなかった。

8時過ぎに帰宅し、チキンラーメンのおかげで腹が減って
いないので、ミリオン原作書きに入る。

 事務所で時間を持て余している間にまたコメントを書いたわけだ。「資料本に目を通したり」だけじゃなく、ちゃんと降臨したことも書けばいいのに。しかし、書き込みした後すぐに帰宅しているところを見ると、事務所と自宅が近いな。
 明けて28日、上戸さんのところに藤岡真さんが来て「なぜ自分のところに来ないのか」とコメントをしている。するとそれを読んだ「裏亭」さんがまたまたコメント。8月28日19時57分。「裏モノ日記」8月28日付けから、その時間の唐沢の様子をチェックしてみると

大雨となり、これは被害出るだろうなあ、と怖くなる。
気圧乱れて仕事出来ぬと放棄。
夕食、豚タンを45分茹でたものにニンニク味噌つけて。
野趣満喫。それと明太奴。ホッピー四杯、無字幕DVDザッピング。
わけのわかるものもわからんものもあり。

 仕事を放棄して藤岡さんに「暴力をにおわせるメールよこして人を脅かそうとするようなメンタリティの人間のところに書き込んだりする主義は持たないのです。」って書いたのね。そして、20時42分に最後のコメント(例の「暴力は恐れません」)。もしかすると、コメントを書いたときホッピーを飲んでいたのかもなあ
・・・とまあ、別に驚愕の事実が判明したわけではないが、上戸さんの日記を見つけ、藤岡さんとやりあった(?)ことを全く書いていないところを見ると、やっぱり唐沢は「裏モノ日記」に都合の悪いことは書かないんだなあと。それが分かっただけでも収穫だった。だって、藤岡さんのことを「私の悪口をブログに書きまくっている人物」って日記で書いたのだから、「彼がまたしても私の悪口を書いているので反論してやった」って普通書くと思うのだけど。何故書かないのかよくわからない。まあ、これからは「メール」とか「資料を読む」と書かれているときは、「ネットでよからぬことをしている」と考えることにしよう。上戸さん、貴重な記録どうもありがとうございました(しかし、「盗作クソ野郎」には笑った。品川さんが気の毒だw)。

 さて、「暴力は恐れません」発言の前に唐沢はバーバラこと大内明日香女史の娘さんの夏休みの宿題の相手をしている。これはガチで注意しておきたいのだが、唐沢よ、子供の名前を書いてはいけない。ネットでの個人情報の扱いがルーズすぎる。もっとも唐沢も「裏モノ日記」で個人情報を晒しまくっているから、いろいろと特定されるおそれはあるのだが、ひとまず唐沢がどうなろうと知ったことではない(何かあったとしても自業自得である)。子供がトラブルに巻き込まれることだけは避けるよう最大限注意しろと言いたい(ついでに書いておくと母親の大内女史も具体的に指摘することはできないが個人情報を晒しすぎである)。
 娘さんの宿題というのは、「自分の回りにいる人へのインタビュー記事を作成する」というものだが、このインタビューでの唐沢の受け答えがどうもヘンなのだ。

「弟がいてね、マンガ家になっているんだが、これと昔、共同でマンガをノートに描いていた。一人が描いて、飽きるともう一人が描き継いで、という形で。将来は兄弟で藤子不二雄みたいなコンビマンガ家になろう、と思っていた。で、最初はこっちの方が明らかに絵がうまいんでリーダーシップが取れていたんだが、小学5年生くらいになると、それが逆転してくるんだな。仲間うちなら嫉妬をバネにこっちもうまくなろうと練習するんだろうが、弟相手だと嫉妬もできない。次第にこっちは、キャラクター設定とかストーリー設定とかに回るようになっていった。で、しまいにマンガ家になるのはあきらめて、文字だけの仕事になろう、と方針転換したんだよ」

 まず、共同でマンガを描くとして、リーダーシップを決めるのは絵の上手さではないだろう。ストーリー担当でも作画担当に対してリーダーシップを取ることができるはずだ。次に兄弟の間でも嫉妬は存在する。兄弟の一方が親に可愛がられたり才能があったりすれば、もう一方が嫉妬するのは自然なことだろう。また、歴史上の話でも、源頼朝が弟である義経を追放したのは、人気のあった義経に頼朝が嫉妬したことが一因であるという説もあるのだ。だから「弟相手だと嫉妬もできない」というのは、あまり理由になっていない。まあ、ここでは邪推をすべきではないのかも知れない。素直に「唐沢兄弟は仲がいい」とすべきなのかも知れない。しかし、「DAICON7」での一連の騒動において、唐沢俊一の言動にひとつの癖を見つけてしまっているので、どうもスルーすることができないのだ。つまり、「聞かれてもないことを自分からわざわざ否定するときはウソをついている」という癖が唐沢俊一にはあるのだ。「人の顔と名前を記憶するのが病的に苦手」とか「暴力は恐れません」とかわざわざ言うんだもんな。なんてわかりやすい人だろう。ということは「弟相手だと嫉妬もできない」という言葉が意味しているのは…。でも、とりあえず今は結論は出さないでおいた方がいいだろう。結論を出すには材料が少ないしね。…それにしても、唐沢の受け答えはやっぱりヘンである。

「あと、テレビに出るってのは完全に書くものの宣伝のため。いまだにテレビの人間って意識は全くないんだな、世間ではそう思っているかもしれないけど」
「テレビは嫌いなんですか?」
「嫌いじゃないけど、自分に合ったメディアではないと思っている。だから、ソレ用に人格とかを考えて作るね。テレビに出ている僕はテレビ用に作ったキャラの唐沢俊一なの。これも出てみると面白くてね、出てしばらくは街を歩いても
みんながエッと思って振り返ったり、握手求めてきたり。自分の作ったキャラが浸透したってことだから、そういうことひとつひとつがデータとして興味があるな」
「データって何のデータですか」
「宣伝媒体としての効果というデータだね。で、わかったのはやはり宣伝には最強のメディアだということね、テレビって。だから注文がきたらホイホイでます」
「嫌いなのに?」
「好きなことやって金稼ぐのは趣味っぽいんで、どこかに罪悪感がある。嫌いなことで金を稼ぐのは、これはお仕事だ」
「……よくわかりません」
「うん、まだわからないだろうなあ。そのうちわかるよ、君も」

…あのー、子供相手にそんな話をして一体どうするつもりなのか。「テレビに出るときはあえてテレビ向けのキャラクターを演じているのであって、世間がイメージするボクは本当のボクとは違うんだよね」(なんだか唐沢なをきが描きそうなキャラだが)って、そんな話を授業で発表できるか!そりゃあ「よくわかりません」って言われるのも当然だよ(女の子が困ってるのに唐沢は得意げなのが余計にイタい)。この女の子が気の毒でならない。もっと子供の宿題の相手をしているということを考えたらどうなのか。「文筆業がどのようにして職業として成り立っているのか」を一般論としてわかりやすく説明してあげればいいじゃないか。子供からすれば「文章を書いてお金を稼ぐ仕組み」ってわかりにくいと思うし(その仕組みを説明すれば、「なぜものをかくしごとのひとなのにテレビとかにでているのですか」という質問にも答えられる)。唐沢俊一の自意識のありかたなんて子供は興味持ってないよ(というか誰が興味を持つのか)。いい年をして子供相手にもエゴを抑えられないのが痛ましい。それでインタビューが終わったら家に帰って「暴力は恐れません」とか書き込みしてるんだから、一体全体何をやってるんだろうか。…そういえば、唐沢俊一って子供がいなかったんだよなあ、と今更のように気づいてみたり。

 唐沢俊一を検証することを目的としている当ブログであるが、「裏モノ日記」まで仔細に検証することはさすがにしていない。まあ、毎日毎日長々と書かれている夢の話を分析して、唐沢の精神構造を暴く試みもすべきかもしれないが(しかし「他人の夢の話を聞かされるのはつらい」って唐沢は以前に書いているんだが)。それは冗談だが、あらためて日記を検証してみると、かなりデタラメな生活を送っている人なのだと思わざるを得ない。デタラメな生活を送っている人につきあっていると、たとえネット上であってもこちらの精神状態まで荒廃してきてしまう。だから、今後も「裏モノ日記」を仔細に検証することはしない。

幾たびもDIARY (中公文庫)

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嫉妬の世界史 (新潮新書)

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