唐沢俊一検証blog

唐沢俊一氏の検証をしてきたブログ(更新は終了しました)

一連タクシー。

「一連の唐沢逃走劇におけるタクシー疑惑」の略なので誤字ではない。

 さて、本日2本目の記事も唐沢俊一DAICON会場からの逃走劇についてである。「唐沢逃走劇に数多くの反響」のコメント欄が盛り上がっているので、自分としても考えを書いておこうと思ったのだ(なお、藤岡真さんの「机上の彷徨」8月27日付けとまたしても内容がだいぶカブることをあらかじめお断りしておく)。

 では、最初に事実関係をまとめておこう。まず、唐沢俊一は「DAICON7」での13:00〜14:30のイベント「大阪国際児童文学館の収蔵物を語る」に参加したのだが、なぜか終了15分前の14:15に会場を後にしている(このとき唐沢は藤岡さんに声をかけられたのだが、逃げてしまったのはみなさんご存知のはずである)。会場からタクシーに乗った唐沢はなんばで降りると、地下鉄で新大阪駅へと向かい、16:00の新幹線で帰京した後、上野での落語勉強会に参加している。・・・以上のことは唐沢が自分で日記に書いていることである。
 さて、これらの事実にはいくつかおかしなことがある。まず第一に「わざわざイベントを途中退席する必要はなかったのではないか?」という疑問である。このことについては、8月26日の記事で詳しく検証しているのでそちらを参照していただきたいが、付け加えるとしたら、「落語勉強会に参加するために急いでいた」という説明は成り立たないということである。なぜなら、14:15に会場を出たのなら、電車とタクシーのいずれを使ったとしても、新大阪には1時間で到着できるのだから、16:00より前に発車する新幹線に乗れたはずなのである。唐沢は落語勉強会に15分遅れで到着しているが、これではわざわざイベントを途中退席した意味が無いし、本気で間に合わせる気はなかったと考えるのが妥当であろう。つまり、途中退席は藤岡さんから逃げるためだった、という疑惑がより濃厚になったわけである。 第二に「なぜ電車でなくタクシーに乗ったのか?」という疑問がある。なぜなら、タクシーと電車のどちらを使っても到着時間にそれほど差はないうえに(むしろ、電車の方が早いこともある)、タクシーは電車と違って渋滞や事故の危険が大きいし、運賃も電車よりずっと割高である。にもかかわらず、タクシーを使う理由が分からないのである。さらに、安岡孝一先生からはこのような疑問も出ている。

岸和田出身の私としては、なぜ難波駅でタクシーを降りたのか、の方が結構疑問だったりします。浪切ホールから車で大阪中心部に向かうとすると、普通は阪神高速湾岸線を使うわけですけど、そうすると阿波座ICに着いちゃうんですよね。ならば、本町駅に行く方が近くて、わざわざ難波駅に戻る理由が無い。しかも、阿波座ICまで来たのなら、なにも地下鉄なんか使わなくても、新御堂筋に入って新大阪駅に直接タクシーで向かう方が、圧倒的に速い。何がうれしくて難波駅にタクシーを乗りつけたのか、正直さっぱり理解できなかったりするのです。

 つまり、唐沢がタクシーで直接新大阪駅に行かずにわざわざなんばまで行ったのが不自然だということである。確かに、浪切ホール〜なんば間(タクシー)40分+なんば〜新大阪間(地下鉄)15分、計55分に対し、浪切ホール〜新大阪間(タクシー)50分なのである(タクシーサイトによる計算)。それにしても、安岡先生が岸和田出身だったとは。神様って本当にいるのかもね。この安岡先生の発言を受けて、藤岡さんはこのような推理をしている。

つまり、タクシーでなんばにいったというのが、そもそも嘘なんじゃないか。時間がないからタクシー呼んでもらったというポーズで、岸和田から電車で帰ったというのが真実だと思います。

 唐沢は藤岡さんに「いや、タクシー待たせてあるんで」と言い訳しているが、唐沢は会場に来る時も岸和田駅からタクシーに乗っているのだから、帰りは逆にタクシーで岸和田駅まで行って、そこから電車に乗ったのではないか?というわけだ。確かにその推理は成り立つのかも知れない。なぜなら、唐沢の日記でのタクシーの車内の描写がウスいのだ

タクシー、岸和田までだと時間が間に合わないので、ちょっとかかるがと思いつつ、なんばまで飛ばしてもらう。
車中、携帯で今日の奇跡の報告への返事をメールする。
と学会員が奇跡を信じてはいけないのかもしれないが、これだけは信じたい気がする。

 これだけである。普段、唐沢がタクシーに乗ったときには運転手と会話をしたとか詳しく書かれているのに、今回はこれだけしか書かれていないのである。しかも、40分乗っているのにメールを打っただけって。どれだけ長文なんだ。さらに付け加えると「Sくん」も同乗しているのに、会話もしなかったのだろうか(この「Sくん」なる人は楽工社の編集者らしい。「DAICON7」のイベントの司会をしたのも「Sくん」だが、司会がイベントを途中退席するとは考えにくいから、司会をしていたのは唐沢の日記に登場する「企画担当のS井くん」のことではないだろうか)。確かに日記の描写はウソっぽいのである。仮にこの描写がウソだとするとこれは重大なことである。なぜなら、唐沢の雑学本だけでなく、「裏モノ日記」までも虚偽の内容を含んでいるということになるのだから唐沢俊一スレッド@2ちゃんねる一般書籍板では、予想通りというか水を差そうとしてかこんなレスがあったけど(スレを毎日荒らしまわっているわりには藤岡さんのところにも「トンデモない一行知識の世界」にも「盗作問題ウォッチャー」にも当ブログにもさっぱり来ないヘタレぶりは相変わらずだが)、

658 名前:無名草子さん[] 投稿日:2008/08/27(水) 23:08:46
藤岡が連続更新してるなあ、岸和田の直接対決失敗ネタで。
時間と労力をかけるポイントを間違ってるとしか思えん。
唐沢の言い分よりオレの主張のが真実だと言い張りたいだけじゃないのかね。
タクシーを待たせてるので、という唐沢の言い訳は虚偽だった等を完璧に証明できたとして、
それが唐沢を業界追放するための打撃になるか?
唐沢の盗作追及の足しになるか?
せいぜい身内(アンチ唐沢の仲間)で勝利感味わうだけだろうに。

残念ながら、立派に唐沢への打撃になるのである。「裏モノ日記」というのは唐沢の売り物のひとつなんだから、それにウソが混ざっていることがわかったら唐沢にとって大変なイメージダウンになるわけだ。おわかりかな?

…とはいうものの、自分は実は藤岡さんとは違った考え方をしている。それは「単に唐沢の考えが足りなかっただけ」ということである。傍から見ると理解しがたい行動をとっているのは、唐沢が何も考えていないからではないか?と思うのだ。安岡先生が疑問視している「何故なんばに行ったのか?」というのも、話は簡単で、唐沢は「DAICON7」前日になんば駅前のホテルに宿泊していて、当日もなんばから出発している。だから、とりあえずなんば駅に戻らなければならないと思い込んだのではないか?と思うのである。みなさんの周りにも「こっちの方が近道だから」とアドバイスしたのに絶対に言うことを聞かないで、自分の分かるルートでしか行かない人が1人か2人いるのではないだろうか。唐沢もその類なのではないか。まあ、考えが足りないというのが言いすぎだとしたら、考えが硬直しているとか、病的な方向音痴とでも言った方がいいのか(唐沢は神保町と小川町の区別もつかない人だしね。詳しくは7月16日の記事を参照)。要するに、藤岡さんの考えが正しければ、「唐沢俊一=嘘つき」ということになるし、自分の考えが正しければ「唐沢俊一=考えが足りない」ということになるわけだ。嘘つきと考えが足りないのとどっちがマシなのかはよくわからないけれど。