唐沢俊一検証blog

唐沢俊一氏の検証をしてきたブログ(更新は終了しました)

唐沢俊一のネタの使い回し・その5

 またしても『唐沢先生の雑学授業』(二見書房)→『史上最強のムダ知識』(廣済堂ペーパーバックス)のパターンである。
 まずは『雑学授業』P.156〜158(おぐりゆかのセリフは省略)。

(前略)ドイツの化学者のシェーンバインという人は、ある日、硝酸と硫酸の化合物を作る実験を、奥さんの使っていた木綿のエプロンを着てやっていたそうだ。
(中略)ところが作った混合液を間違ってこぼしてしまい、あわててそのエプロンで拭いた。
シェーンバインも怒られると思ってあわてたんだろうな。急いで水洗いして、乾かそうと思って暖炉の火の側に近づけたところ……ドカーン!
いきなりそのエプロンが爆発して煙になって消えてしまった。
(中略)エプロンの木綿が硝酸と硫酸の液に漬けられて、偶然綿火薬になったんだ。これは低い温度で一瞬でススも残さずに爆発するのが特長でね。今でも手品なんかでよく使われている。シェーンバインはこのアクシデントにヒントを得て、それまでの黒色火薬が、黒煙をもうもうと上げる欠点を克服した綿火薬を発明することができた。
(中略)まあ、実はシェーンバインは綿火薬の製造法は発見したけど、工業化までには成功しなかったんだな。
まあ、他にもシェーンバインはオゾンを発見したり、青酸カリの判別法を発明したりしているが、あまり商売にはなりそうもないな……。

次に『史上最強のムダ知識』P.197

ドイツの化学者シェーンバインという人が、ある日、硝酸と硫酸の化合物を作る実験を、奥さんの木綿のエプロンを着て、行っていた。ところが、その混合液をこぼしてしまい、あわててエプロンで拭いた。奥さんに怒られると、慌てたシェーンバインは、急いでエプロンを水洗いし、乾かすために暖炉の火に近づけた。と、エプロンは爆発し、煙になって消えてしまった。
これはエプロンの木綿が硝酸と硫酸の液に漬けられたことで、偶然「綿火薬」になったため。この火薬は低い温度で、一瞬に、ススも残さずに爆発するのが特長で、手品にも使われている。
こうして綿火薬の製造方法を発見したシェーンバインだが、その工業化には至らなかった。しかし、彼は他にもオゾンを発見したり、青酸カリの判別方法を発明したりしている。

 『雑学授業』の方の火薬ネタについては、他のサイトからパクった挙句、コピペに失敗するという無残なことになっている。詳細は『トンデモない一行知識の世界』の「あるいは彼すらもバロウズのフォロワー」「もちろん「ばばばばば」だってそのままだ」を参照。