唐沢俊一検証blog

唐沢俊一氏の検証をしてきたブログ(更新は終了しました)

続・『知泉元祖「ヘェ〜」716連発』と唐沢俊一のネタの重複について。

 8月2日の記事で、杉村喜光氏の著書『知泉元祖「ヘェ〜」716連発』(二見書房)と唐沢俊一の著書に重複しているネタが多いことを指摘したうえでネタを紹介したが、その後新たに重複したネタを発見したので、ここで報告しておく。文中『知泉』の文章は青字で、唐沢の文章は赤字で表記している。なお、『トンデモ一行知識の世界』『トンデモ一行知識の逆襲』は、ともにちくま文庫版に依拠している。



1円玉の木のデザインは一般公募で選ばれた。作者は中村雅美さん。裏の<<1>>の字をデザインしたのは高島登二雄さん。(『知泉』P.6)
ちなみに、一円玉の表側の図柄である「若木」をデザインしたのは中村雅美さん、裏側の「1」の数字をデザインしたのは高島登二雄さん。(『史上最強のムダ知識』P.46)


明治初期、フランス政府が「日の丸はデザインとしてもシンプルで美しい」と500万円で売って欲しいと申し出たことがある。貧乏だった日本政府は、その申し出に対し真剣にどうしようか考えた。(P.40)
そして、明治政府が樹立された時、フランス政府が代表を立てて、「あの国旗のデザインは、非常に美しい。500万円(当時)で、売ってくれないか」との打診があったという。
財政難にあえいでいた明治政府はもう少しで了承するところだったが、外務卿の寺島宗則が大反対したために、沙汰やみになったという
。(『ムダ知識』P.181)
※唐沢はこのネタを『切手をなめると、2カロリー』(サンマーク文庫)でも紹介している。


ムンクの『叫び』に描かれている人は、叫んでいるのではない。(P.49)
ムンクの『叫び』に描かれている人物は、実は叫んでいない。(『ムダ知識』P.34)


ヨーロッパでセミが生息しているのは、南フランスとギリシャだけ。(P.72)
ヨーロッパでセミが生息しているのは南仏とギリシャだけ。(『トンデモ一行知識の逆襲』P.179)
※これはガセ。詳しくは「トンデモない一行知識の世界」を参照。


カバの肉はあらゆる動物の肉の中で最もまずいといわれている。そのため、あんなゆっくりな生き物だが人間に狙われずに延命している。(P.83)
カバの肉はあらゆる動物の中で一番まずい。(『トンデモ一行知識の世界』P.48)
※これも「トンデモない一行知識の世界」を参照。



…以上である。とうとう重複したネタが30を越えてしまったな、うーむ。今回紹介したネタだと、ムンクの『叫び』なんかは定番中の定番だとしても、ヨーロッパのセミについてどっちも間違えてるのはどうも。あと、カバの肉については『知泉』の方が長く書いているけども、カバというのは意外と凶暴な動物で、人間が襲われて殺されることは珍しいことではない。だから、カバが「延命」(この書き方もひっかかるが)していることは別に不思議なことではないのだ。

知泉 元祖「ヘェー」716連発

知泉 元祖「ヘェー」716連発