唐沢俊一検証blog

唐沢俊一氏の検証をしてきたブログ(更新は終了しました)

唐沢俊一のネタの使い回し・その1

 唐沢俊一おぐりゆか『唐沢先生の雑学授業』(二見文庫)と唐沢俊一『史上最強のムダ知識』(廣済堂ペーパーバックス)には、いくつか重複したネタが見受けられる。『雑学授業』の初版発行が2005年9月25日、『ムダ知識』の初版発行が2007年4月10日なので、『雑学授業』→『ムダ知識』というかたちで使いまわしが行われたことになる。ネタの使いまわしは唐沢俊一の知識の枯渇を象徴している事態であると思われるので、その実態を紹介していきたい(しかし、唐沢は少年時代から雑学をノートに書き留めていたはずなのに、どうしてネタが尽きてしまったのかよくわからない。40年近く雑学を収集していたならそう簡単にネタ切れになるとも思えないのだけど)。なお、『ムダ知識』の巻末には、「著者の既存原稿に新たな材料を加え、加筆、改稿し、再構成したものです」との断り書きがあるが、後述するようにネタの使いまわしによって、パクリの正当化、ネタの劣化という事態が起こっていることを考えて、ネタの使いまわしを指摘する必要があるものと考えた次第である(それに1年半前に出た本から使い回すのは節操が無さすぎる)。

まずは『雑学授業』P.8〜9
ボリビアの軍隊は演習で「ばばばばば」と口で言いながら小銃を撃つふりをしている」というトリビア(なお、『雑学授業』では唐沢とおぐりゆかの掛け合いで話が進んでいくが都合上おぐりのセリフは割愛する)。

ボリビアは軍事にお金を回さない国らしくて、信じられない話だが空軍がレーダーを持っていないとか言われているし、民間会社の飛行機や車のお古をおさがりでもらって、それを軍隊用にしているという話もある。この「ばばばばば」も充分(原文ママ)にあり得る話らしい。
それともうひとつボリビアは“海がないのに海軍がある国”としても有名だな。
昔は海があったんだが、十九世紀にチリと戦争をして国土の三分の一をとられ、海のない内陸国になってしまったんだな。
(中略)
それからボリビアにはチチカカ湖という有名な湖があって、そこに軍艦が浮かべられているようだ。
(中略)
ちなみにこのチチカカ湖は標高三千八百メートルという富士山くらいの高さのところにある湖で、そこにいる海軍は世界一高いところにいる海軍、ということになるな。

次に『ムダ知識』P.68〜69
ボリビアは"海がないのに海軍がある国"。」というトリビア

ボリビア共和国は、昔は西部が太平洋に面していたが、19世紀にチリとの戦争に負け、国土の3分の1を取られた結果、海のない国になった。
このため海軍はチチカカ湖という湖に軍艦を浮かべている(つまり、海軍ではなく湖軍)。この湖は、標高3800メートルの高所にあるため、「世界一高い場所にいる海軍」といわれる。
海軍の主な任務は、哨戒艇アマゾン川流域をパトロールし、密輸や麻薬取引を取り締まることである。決して不要なわけではない。
だが、1993年に陸軍の下に編入され、「海兵部隊」に格下げされた。
なおボリビアは軍事全般にお金を回さない傾向があり、空軍は20世紀末でもプロペラ機が主力で、レーダーも持っていないらしい。
演習の時は、小銃は撃つふりだけで、口で「ばばばばば」と言っているとか。

 というわけで、いくつか小ネタを追加してはいるが、ほとんど同じネタだということがわかっていただけるだろう。ちなみに、『ムダ知識』の「海軍ではなくて湖軍」という表現は、『雑学授業』のおぐりゆかのセリフにもある。『雑学授業』で「そこにいる海軍は世界一高いところにいる海軍、ということになるな。」と言っておいて、『ムダ知識』で「「世界一高い場所にいる海軍」といわれる。」と書いている厚かましさには驚かされる。雑学ロンダリングとでも呼ぶべきか。

 しかも、このネタはパクリでもある(詳細はトンデモない一行知識を参照)。

ボリビアの軍隊は演習で「ばばばばば」と口で言いながら小銃を撃つふりをしている。単純に実弾がなかったため。また、海がないのに海軍があるのは有名。

 他人からパクってきたものを自分のネタであるかのように使いまわすのだから、最低限のモラルすら持ち合わせていないのかと呆れ果ててしまう。

唐沢先生の雑学授業 (二見文庫)

唐沢先生の雑学授業 (二見文庫)