唐沢俊一検証blog

唐沢俊一氏の検証をしてきたブログ(更新は終了しました)

大丈夫か「裏篤姫」。

唐沢俊一2008年7月13日の裏モノ日記でまたよくわからないことを言っている。

途中で大河ドラマ篤姫』。家定と斉彬が一回の話で二人とも
死んでしまう。つくづくこの時代の人間は虚弱である。

 つまり、徳川家定島津斉彬が立て続けに死んだこと(これは事実。家定=安政五年七月六日、斉彬=安政五年七月十六日)をもって、江戸時代(幕末)の人間は虚弱であると言っているわけだが、あまりにも雑な話である。人が立て続けに死ぬ理由を「虚弱だから」とすることはとてもできない。たとえば、2006年12月20日には、青島幸男カンニング中島忠幸が死去しているが(さらに、この日は岸田今日子の死が判明した日でもある)、このことから「芸能人は虚弱である」と考える人間は誰もいないだろう。人が立て続けに死ぬのはあくまでめぐり合わせにすぎない。 また、家定は生まれつき病弱であったことが良く知られているので(唐沢も「脳性麻痺」と書いている)、江戸時代の人間のモデルケースとするには不適切。
 たしかに、江戸時代の人間の平均寿命は現代人に比べるとだいぶ短い。しかし、その主な原因は医療技術や衛生状態の違いにあるとされていて(したがって乳幼児の死亡率が高く、そのせいで平均寿命は短くなっていた)、体質の違いにあるのではない。むしろ、劣悪な環境で生活していた昔の人間の方が現代人よりも丈夫に出来ていたとも考えられるくらいで、ほかならぬ唐沢自身が「社会派くんがゆく!」で、昔の人間を引き合いに出して現代の人間はひよわになったとしばしば主張しているように思うのだが。
 

神田七不思議をサクッと解決。

 リンク先を追加、そして伊藤剛さんにトラックバックしていただきました。当ブログの目的は、唐沢俊一の現状を追跡し検証することなので、『新・UFO入門』事件や唐沢の雑学がガセやパクリだらけだということをご存じない方には、多少分かりづらいところがあるかもしれません(「どうして唐沢を検証するためにわざわざブログを立ち上げるんだ?」と不思議に思う人もいるかも)。そういう人は、まずリンク先から事件のあらましとガセとパクリの数々を御覧になることをおすすめします。いや、伊藤さんがおっしゃるように唐沢のやってることって本当にヒドいもんなんですよ。

マンガを読む。

マンガを読む。

では本題。
『史上最強のムダ知識』P.219
東京・神田のビアレストラン「ランチョン」についてのコラム。

店は後に小川町に移り、同じ場所に今もあるが、吉田健一吉田茂の息子で英文学者)が愛したというこの店、何故か不思議なことにコーヒーを出さない。
いかにも明治以来の洋食屋の洋食、という風格のある、オムレツやメンチカツを味わったあとには、コーヒーがどうしても欲しくなるのだが、入り口にも、またメニューにも、「コーヒーはお出ししておりません」と断り書きがある。そのくせ、日本茶は頼めばもってきてくれるのである。「洋食屋」なのに。
「なぜランチョンではコーヒーを出さないか」
神田七不思議のひとつ、である。

 では、そのわけを「ランチョン」に聞いてみよう。

【コーヒーを扱わない理由】コーヒーの香りがビールの香りを損なうのでコーヒーは置いておりません。

 なるほど、「ビアレストラン」だからか。いやあ、あっさり真相がわかってしまった。唐沢俊一もたびたび「ランチョン」を訪れているんだから聞いてみればよかったのに。というか、「小川町」と書いてあるけど「ランチョン」の住所は「東京都千代田区神田神保町1−6」なんだが。古本を買いに通っていたはずなのに、神保町と小川町の区別もつかないなんて驚きだ。あと、「いかにも明治以来の洋食屋の洋食」と「洋食」をかぶせてるのはどうだろう。それにしても、神田七不思議の残りの6つはなんなんだろう。

裏モノ日記2002年2月1日

裏モノ日記2007年8月10日